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主人公がさまざま経緯で異世界へ転生・移動し、生前のスキルを活かしたり活かさなかったりしながら新たな生活を繰り広げる「異世界転生系ジャンル」。人気に火がついてから数年、実に数多くの作品が生み出され、一大ジャンルとして着実に勢力を築き上げてきました。
コミック市場は映像化や季節変動(夏になるとホラー漫画が売れるなど)の影響で売れ筋が変化しやすいのですが、「異世界転生系」はそんな市場にあって珍しく、長期的で安定した人気を誇っています。またこれまでは男性向けの作品が多かったのですが、最近では“女性向け作品”も台頭するようになり、さらにジャンルの規模が大きくなっているのが特徴です。
そこで今回は、2018年上半期にあらたに誕生した作品のなかから“注目の異世界転生系漫画”を一挙に紹介! 作品の特徴を、試し読みリンクつきで紹介していきます。
過去に紹介した注目タイトルはこちら
・次にくる「異世界転生系」漫画はこれだ!おすすめ漫画7選(2016年2月公開)
・【異世界転生系】今話題の漫画9タイトルを一挙紹介!異世界ブームが止まらない!!(2017年3月公開)
・【異世界転生系漫画】2017年注目のタイトルはこれだ!
※記事中の購入者層や併読されている作品は、いずれも「日販 WIN+調べ」です。
仕事のためだけに生きた人生を終え、不老不死の魔女に転生して、スローライフを300年続けてたら、レベル99になってました。世界最強の噂を聞きつけ、やってくる冒険者やドラゴン。私のスローライフはどうなるの!?
「小説家になろう」にて日間1位、週間1位獲得! 累計30,000,000PV突破の異世界アットホームコメディー、コミック化!
☞ポイントはココ!
27歳の若さで過労死してしまった主人公。「第2の人生は悠々自適のスローライフを送ろう」と不老不死の体を手に入れて高原で自給自足、必要最低限の収入を得るためだけにスライムを倒していたら、知らないうちにレベルMAXになっていた……というのが本作のあらすじ。主人公の願いとは裏腹に、噂を聞きつけたドラゴンや冒険者、人型スライムなどさまざまな来訪者が彼女のもとを訪れ、主人公はてんてこ舞いの毎日を送ることになります。
タイトルに「レベルMAX」とあることから熱いバトル漫画を想起するかもしれませんが、転生した主人公の姿は17歳くらいのかわいい魔女。また主人公の暮らす村が平和そのものということもあり、ゆるっとしたアットホームな雰囲気で物語が展開されます。
話が進むにつれ同居人も増えていき、ギャグもアップテンポに。読者は20~40代の男性が中心で、『転生したらスライムだった件』などとあわせて買っている方が多いようです。
なお『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』の原作小説は、GA文庫(SBクリエイティブ)より発売中。スピンオフ小説『ヒラ役人やって1500年、魔王の力で大臣にされちゃいました』『エルフのごはん』も連載されており、『ヒラ役人やって1500年、魔王の力で大臣にされちゃいました』についてはコミカライズが決定しています。
日本の中年サラリーマン竹林竜馬は、死後、三柱の神に協力を求められ、子どもの姿で異世界へ転生! 森で一人、のんびり暮らし始めた竜馬は、魔法でテイムしたスライムたちの研究にのめり込んで行き…。「小説家になろう」発! 意外と有能なスライムたちとまったり第二の人生を謳歌する、異世界スローライフファンタジー!
☞ポイントはココ!
こちらも『スライム倒して~』同様、現世で働きづめの生活を送り、ひょんなきっかけで命を落としてしまった主人公による転生ストーリーです。が、この作品ではSEでオタク、筋肉ムキムキなアラフォーの男性が小さな男の子(+時間の経過とともに成長する)に転生しており、主人公自体のキャラクター設定は『スライム倒して~』と大きく異なっています。
もともとファンタジーが好きで、異世界での生活をむしろ楽しみにしていた主人公がのめり込んだのは「スライム研究」。彼はスライムと共生しながら属性・性質を研究していましたが、ある出来事が転機となり、人との出会いを通して内面も少しずつ成長していきます。
本作は転生前の主人公と同じ30代の男性をピークとして、20~40代まで広い世代に読まれています。また優しいタッチの絵柄ということもあり、男女比の偏りはほとんどありません。同じく主人公が少年へ転生する『失格紋の最強賢者』とあわせて読まれているようです。
前世でプレイをしていた乙女ゲームの悪役令嬢・カタリナに転生してしまった私。そんな悪役令嬢の未来は、国外追放か死亡のみ!? そんなのあんまりじゃない!? 破滅エンドを回避するために奔走してたら、今度は恋愛フラグが立ちまくり!?
☞ポイントはココ!
ついにきました、こちらが「女性人気の特に高い異世界転生系漫画」です!
20~40代女性から圧倒的支持を得ている本作。乙女ゲームというと「ヒロインがイケメン男性キャラからモテモテで……」という設定を思い浮かべますが、事故で死んだ主人公が転生したのは、ヒロインではなく「悪役令嬢」。しかも転生前にプレイしていた「FORTUNE LOVER」のライバルキャラクターだったのです……!
ゲーム内のシナリオどおりなら、どう進んでも最後は追放か死亡。「前世も途中退場だったのに、大人しく破滅エンドなんて受け入れられるわけがない」と、主人公は破滅ルートを回避すべく模索します。
転生直後から次々に発生するイベントに立ち向かい、ときにはヒロインなのにちょっと(いやかなり)男勝りな性格でほかの女性キャラを攻略したりと、パワフルに破滅フラグを折っていく主人公から目が離せません!
ちなみに本作は、『聖女の魔力は万能です』とあわせて買っている読者が多いようです。こちらもぜひ。
父親の経営する大衆食堂の見習い料理人、津留見明日太は、 父親の魂とも言える三徳包丁を火事から救うべく火の海に飛び込んだ。そして気づけば、そこは見知らぬ密林の真っ只中。イノシシにそっくりの野獣ギバに襲われ、『森辺の民』を名乗るアイ=ファという少女に救われた明日太は、そこが異世界だということを知る。ガスコンロも冷蔵庫も存在せず、人々はただ生きるためにモノを喰らう。料理の概念がない異郷で見習い料理人がグルメ革命を起こす。
☞ポイントはココ!
漫画では王道ジャンルの「グルメ」。『異世界料理道』は食文化の豊かでない異世界を舞台に、料理人の息子・明日太(アスタ)が試行錯誤しながら“おいしい料理”を開発していくというストーリーの作品です。
野菜も肉も、下ごしらえなしにザクザク切って鍋にぶっ込み、ぐつぐつ煮て火が通れば完成。おいしくなくても食べれば病気にかからないからOKという野性味あふれる異世界。そんな世界でアスタは偶然出会った少女アイ=ファと同居しながら、見たことがあるようなないような食材を研究し、さながら“サバイバル料理人”として成長していきます。
食べたことはないはずなのに、おいしそうな料理ばかりで食欲が止まらない……! 照れ屋なアイ=ファもかわいいです。
こちらは30~40代の男性読者が中心で、『とんでもスキルで異世界放浪メシ』や『異世界のんびり農家』など、同じく異世界グルメ漫画とあわせて読まれています。
突然異世界へ転移させられた高校生のヒビキは、魔物も生息するファンタジー世界で、ひとり広大な草原を彷徨っていた。持ってるスキルは「鑑定」をはじめとする非戦闘スキルばかり!? 絶望的な状況から、出会いに救われ、万能過ぎる能力が開花していく!
☞ポイントはココ!
教室のドアを開けたら突然自分だけ異世界にいた!という、異世界ジャンル好きにはおなじみの展開からスタートする本作。異世界をさまよった結果自分に鑑定スキルがあることがわかり、きれいなお姉さんにも出会い、主神様の采配か、主人公は右も左もわからないまま仲間を増やしながらレベルアップしていきます。
恐れ知らずで、何でもまずは試してみようとする主人公の素直な性格に好感が持てる作品。RPG風の演出もあいまって、主人公と一緒にゲームの世界を冒険しているような気持ちで楽しめます。
読者層は30~40代男性がメイン。併読作品にはこの後紹介する『神眼の勇者』『村人転生』のほか、『二度目の人生を異世界で』など「異世界転生系」の人気作が多く見られました。
ニートで毎日が夏休みな生活を送っていた丸太真は、女神・アステナに異世界に召喚されるも、不要と判断されて捨てられてしまう。しかし、老婆を助けたことによって、“神々の目”を司る女神・リアナから『神眼』の力を授かることに。それは、過去や未来を含めて様々なモノを “視る”ことができる力だった。
(双葉社公式サイト『神眼の勇者』より)
☞ポイントはココ!
本作はいわゆる「俺TUEEE系」、チート的な能力を与えられた主人公が、それを武器に戦うという王道のストーリー。異世界転生系の作品をまだ読んだことがないという方にとっても、入門書としておすすめの作品です。
本作は、勝手に召喚されたあげく無残に捨てられた悲惨としかいいようのない主人公が、「捨てる神あれば拾う神あり」ということなのか、“神眼”の能力を授かるところから物語が始まります。が、見どころは“神眼”とあわせて繰り出される“丸太”。第1巻の表紙でも、主人公が丸太を抱えていますね。ということは……?
こちらもメイン読者は30~40代の男性。『最強の職業は勇者でも賢者でもなく鑑定士(仮)らしいですよ?!』『村人転生』などとあわせて読まれています。
神様のミスで40代半ばで事故死してしまい、異世界のド田舎で新たに生を受けることになったオレ。転生した先では、もちろん電気も水道もない究極のスローライフが待っているのかと思いきや、美人の妹やらかわいい幼なじみやらに囲まれて、意外と忙しい日々を送ることに。そんな中、港に巨大な商船が現れて……。
(双葉社公式サイト『村人転生』より)
☞ポイントはココ!
誤って死亡させてしまったお詫びに、転生時に好きな能力を3つ授けてもらった主人公。しかしその3つが「便利だけれど無難である」という点で、ほかの異世界転生系とは一線を画しているのが本作です。
その能力とは「怪力」「制限なしの魔法発動」「結界」の3つ。授けられた能力をいかんなく発揮し、主人公はほんわか異世界ライフを満喫しています。しかし問題は、青年に転生したものの内面が転生前(40歳の冴えない独身サラリーマン)のままなせいか、美少女揃いのハーレム状態にもかかわらず恋愛模様が全然進展しないこと。そして3つ目の能力「結界」に、悪用される恐れがあるということ。この2つが今後どのように展開されるのかが気になる作品です。
メイン読者は20~40代の男性。『二度目の人生を異世界で』『異世界のんびり農家』などとあわせて読まれています。
家で寝てたのに、なんで森の中に? 体が卵になってる!? ステータス画面は見えるは訳の分からない「神の声」とやらは聞こえてくるは…そしてなんか怪物が襲ってくる!
☞ポイントはココ!
“ドラゴンの卵”に転生してしまった主人公の、進化系サバイバル漫画。魔物を狩ってレベル上げしないと孵化はできない、そして周囲に親ドラゴンの姿はなし。さらにドラゴンの卵は食材として美味! このままでは食われて終わってしまう……!! というところから物語が始まります。
ステータスコマンドや“神の声”が流れるように出てくるので、テンポよくサクサク読めて、絵柄もかわいいのがポイント。基本的には日常コメディっぽい雰囲気で話が進みますが、戦闘シーンもバッチリあります。育成ゲームが好きな方は特に楽しめるはず!
メイン読者はこちらも20~40代男性。『転生したらスライムだった件』など、人ではないものに転生した作品が好きな方に多く読まれているようです。
いかがでしたか?
「異世界転生系」と一口に言っても、物語の世界や転生前・転生後の設定、能力が違っていたりと、さまざまな内容のものがあるこのジャンル。今回紹介したタイトルは巻数の若い、これから伸び盛りな精鋭作品ばかりです。気になったものからぜひチェックしてみてくださいね♡