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みなさん、“事故物件”という言葉を聞いたことはありますか?
事故物件とは、前の住人が自殺・殺人・孤独死・事故などで亡くなっている「ワケありな部屋や家」のこと。あまり気にしない人もいるかもしれませんが、一般的には「怖い」「ちょっと住みたくない……」というイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
そんな事故物件をあえて選び、住み続けているのが“事故物件住みます芸人”として活動しているお笑い芸人・松原タニシさん。松原さんは番組の企画をきっかけに事故物件に住み始め、その後も5軒連続で事故物件を渡り住んでいます。
そんな松原さんの初の書籍『事故物件怪談 恐い間取り』が6月26日(火)に発売され、売れ行き好調です。
発売以降順調に売上を伸ばし、重版を重ねている本書の魅力は何なのか? 編集を担当した二見書房 編集部の千田麻利子さんに伺いました。
『事故物件怪談 恐い間取り』は、“事故物件住みます芸人”として活躍する松原タニシさん初の書下ろし書籍です。タニシさんが実際に事故物件に住んで体験した不思議な話、事故物件に関わった人たちから聞いた不思議な話を、すべて間取り付きで紹介しています。
6月26日の発売日から好調に売れ、発売約1か月半で14刷・7万部を突破しました。怪談好き・間取り好きな方々、書店員さんがじわじわとツイッターや口コミで広めてくださって、「恐すぎて読み進められない」「タレント本と思ってなめていたら文章がすごい」「間取りで想像をかきたてられる」「証拠写真がすごすぎる」と大反響をいただいています。
▼すべてのエピソードに実際の物件の間取りが掲載。一部の物件は証拠写真を交えて紹介されています。
タニシさんはほぼ毎日ステージに立ち、話芸を長年鍛えている芸人さんなので、初の書籍でしたが文章力は確かでした。
そして最初の打ち合わせから「怖いなあと思う怪談本はけっこう少ないんです」というタニシさんの言葉が印象的だったのですが、“本当の恐怖とは何か”に強いこだわりがあり、話の構成や言葉の選び方、過剰さの排除にかなり気を配って執筆しておられました。
▼原稿の締切が迫ってくると現実逃避で心霊スポットに旅立ってしまうタニシさん。二見書房の会議室に閉じ込めて書き上げてもらいました。
不思議な話の証拠となる恐い写真・動画データを膨大に記録し、インターネット配信で視聴者を巻き込んで恐い体験をたくさんの方々と共有しているのもタニシさんの面白さです。スマホ時代・デジタル時代ならではの“新しい恐さ”にも注目していただけたらと思います。
(文・二見書房 編集部 千田麻利子)