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2017年本屋大賞で第4位にランクインし、多部未華子さん主演でTVドラマ化された小川糸さんの『ツバキ文具店』。待望の文庫版が、8月3日(金)に発売されます!
物語の舞台は、海と山、豊かな自然に囲まれた古都・鎌倉に店を構える「ツバキ文具店」。それは手紙を本人に代わって代筆する「代書屋」を兼ねるお店です。
本作の主人公は雨宮鳩子という20代後半の女性。その名前から「ポッポちゃん」と呼ばれて親しまれていました。
幼少期に母親に捨てられた鳩子は「ツバキ文具店」を切り盛りする厳格な祖母に育てられますが、その厳しさから、高校卒業とともに家出をしたという過去があります。
鳩子が鎌倉に戻ったのは家出から8年後。祖母が亡くなったことをきっかけに、「ツバキ文具店」を受け継ぐことになります。
雨宮家はもともと、江戸時代から続く由緒正しき代書屋。その11代目である鳩子は、先代である祖母から「美しい文字」と「手紙の作法」を叩き込まれていました。
どんな依頼でも本人がうまく表現できない感情を文章に落とし込み、字体や筆記用具なども考慮して手紙を完成させます。
問題を抱えた人々の思いに応え、恋文から絶縁状まで様々な依頼と向き合う鳩子。同時に、自分自身が抱えていた祖母との確執という苦しみにも向き合っていきます。
鳩子が綴った手書きの手紙が挿絵として掲載されており、直筆のあたたかみを感じられるのも本書の特徴。
文字を使ったコミュニケーションが手軽になっている現代だからこそ、手紙で伝える価値を見つめ直すことができそうです。
本作品には、実在する鎌倉の名所や名店が多数登場します。それらをまとめた『ツバキ文具店の鎌倉案内』も、文庫版と同じく8月3日(金)に発売! ぜひ本書を片手に、鎌倉の四季折々の美しさと、美味しいグルメを堪能してくださいね。
代書のお礼に男爵がご馳走してくれた「つるや」のうなぎ。初デートでモリカゲさんと仲良く食べた「オクシモロン」の和風キーマカレー。七福神巡りで歩き疲れたみんなを癒してくれた「光泉」のお稲荷さん。QPちゃんの大好物「パラダイスアレイ」のニコニコパン。ツバキ文具店の店主・鳩子の美味しい出会いと素敵な思い出がつまったエッセイ。
▼『ツバキ文具店』の続編『キラキラ共和国』も発売中