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6月13日(水)、島田雅彦さんの『絶望キャラメル』が河出書房新社より発売されました。
本作は、島田さんにとって、デビュー作『優しいサヨクのための嬉遊曲』以来、35年ぶりの青春小説となります。長引く不況による財政破綻寸前の地方の町を舞台に、破天荒な新米坊主と個性豊かな4人の高校生が、自分たちの夢に向かって躍動するエンターテインメント作品です。
本作では、『東京タラレバ娘』や『海月姫』などで知られる漫画家・東村アキコさんとのコラボレーションが実現。東村さんがカバー装画を描き下ろしているほか、「ウォームアップ・コミック」として、作品の魅力を伝える漫画が8ページ・オールカラーで収録されています。
これは、島田さんが東村さんの漫画を愛読していることから企画されたもの。冒頭に収録されたコミックでは、『絶望キャラメル』に登場する人物たちの導入部分のエピソードが、東山さんならではの表現で生き生きと描き出されています。
躍動感あふれる青春小説とともに、異色のコラボレーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。
▼東村アキコさんによるウォームアップ・コミックの一部
「絶望」が蔓延する地方の町・葦原に帰ってきた、破天荒な新米坊主・江川放念。若者が「夢」を持てないほどに荒廃した故郷に驚愕した彼は、若い人材が町を救うはずだと「原石発掘プロジェクト」を立ち上げる。集められた4人の高校生――常人離れした肩を持つ黒川鷹、町で一番の美少女・青山藍、微生物オタクの白土冴子、そして情報通の凡人・緑川夢二――は放念に導かれ、それぞれの個性を活かした「夢」に向かって走り出したのだが、彼らの前に葦原荒廃の元凶・前市長とその傀儡と化した現市長が立ちはだかり……。