'); }else{ document.write(''); } //-->
5月25日(金)、本多孝好さんの小説『dele(ディーリー)』の文庫版がKADOKAWAより発売されました。
死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除する会社「dele.LIFE」で働き始めた真柴祐太郎。依頼者の死亡確認を行うため、遺された人々に接しその悲しみに触れる祐太郎は、淡々とデータを削除していく所長・坂上圭司のスタンスに、釈然としない思いを抱えています。
そんな2人は、依頼を遂行中に秘密が隠されたファイルを覗いてしまい、次々と事件に巻き込まれていきます。詐欺の証拠、異性の写真、隠し金……。依頼者が消したかったデータに秘められた、謎と真相とはなんだったのでしょうか。「生」と「死」、「記憶」と「記録」にまつわる思いが切ない、連作ミステリです。
なお7月より、山田孝之さん・菅田将暉さんのW主演でオリジナルドラマ「dele」がスタート。このドラマで本多さんは、ドラマの原案と脚本に初挑戦します。番組は毎週金曜23時15分から、テレビ朝日系で放送される予定です。
また6月15日(金)には、シリーズ第2弾となる『dele2』も発売。こちらには、祐太郎の過去にまつわる物語が収録されています。
本多孝好さんは、これまでも『MISSING』『MOMENT』『WILL』といった作品で、「生」と「死」に直面した人々を描いてきました。『dele』単行本刊行時(2017年7月)のインタビューでは、“デジタルデータ”という現代的なテーマを選んだ理由から、物語への向き合い方まで、幅広くお話をうかがっています。
秘密の恋、詐欺の証拠、消したかった記録……死後誰にも見られたくないデータはありますか?〈記憶〉と〈記録〉をめぐるミステリ『dele ディーリー』