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2017年下半期に単行本第1巻が発売された漫画を、第1巻の売上だけで順位づけした「2017年下半期で1番売れたコミック第1巻は何だ? 下半期コミック第1巻売上ランキングBEST50」。
今回はついに、ベスト10を発表します!
ベスト10の作品についてはあらすじだけでなく、読者層などについても簡単に解説していきます。
大元帥陛下して軍事を、大天皇陛下として政治を一身に背負い昭和という時代を生き抜いた巨人。波瀾万丈という言葉では表せないほどの濃密な生涯に半藤一利氏協力のもと、漫画界の巨人・能條純一氏が挑む。
(小学館公式サイト『昭和天皇物語』より)
『昭和天皇物語』は、昨年11月に「ワイドナショー」(フジテレビ系)で武田鉄矢さんが紹介して注目を集め、以来好調に売れ続けている作品。天皇裕仁の激動の人生を描いた人間ドラマで、半藤一利さんの著書『昭和史』を原作に、『竹光侍』の永福一成さんが脚本を担当、『哭きの竜』『月下の棋士』で知られる能條純一さんが漫画を手がけています。
『昭和天皇物語』は、昭和天皇が連合国総司令官・マッカーサーと初めて会見する場面から始まり、それから少年時代へと遡ります。あくまで“一人の人間のドラマ”として描かれている点が特徴で、緊迫感ある歴史の重大シーンのみならず、周囲の人々との人間味あふれる心の交流も丁寧に描写されています。
読者は40代を中心に“昭和生まれの世代”に広く読まれており、『空母いぶき』(かわぐちかいじ/小学館)や『ふしぎの国のバード』(佐々大河/KADOKAWA)、『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』(武田一義/白泉社)などとの併読傾向が見られます。
『昭和天皇物語』は現在「ビッグコミックオリジナル」(小学館)にて連載中。単行本は、3月30日(金)に第2巻が発売予定です。
エロを規制し奪い、人類の緩やかな絶滅を企む侵略種族・キセイ蟲。そんな恐るべき怪人に立ち向かうのは、“最もエロい!?” 5人の高校生たち! 青少年・炎上烈人と4人の美少女による、思春期 “H” EROコメディ開幕!
『ド級編隊エグゼロス』は、『μ&i』のきただりょうまさんが「ジャンプスクエア」(集英社)で連載中の作品。人類絶滅を企む侵略種族を相手に、主人公と4人の美少女たちが、エロスの源である「H(エ)ネルギー」を力に変換して戦うアクションコメディです。
本作の人気の理由は、かわいいヒロインたちの大盤振る舞いのお色気シーンと、ギャグを交えたテンポのよい展開。読者は20~30代の男性が中心で、『ゆらぎ荘の幽奈さん』(ミウラタダヒロ/集英社)や『終末のハーレム』(原作:LINK、作画:宵野コタロー/集英社)、『To Loveるダークネス』(矢吹健太朗/集英社)など、お色気要素の強い作品と併読されています。
単行本は、3月2日(金)に第3巻が発売されたばかりです。
舞台はアイスランド島、北緯64度のランズ・エンド。
17歳の主人公・御山慧には3つの秘密があった。
ひとつ、クルマと話ができる。ふたつ、美人な女の子が苦手。
3つ、その職業は、探偵――。あるときは逃げ出した飼い犬を連れ戻し、またあるときはひと目ぼれの相手を探し出す。
愛車ジムニーを駆りながら、胸のすくような探偵活劇が、いま始まる!
『北北西に曇と往け』は、『乱と灰色の世界』で知られる入江亜季さんが「ハルタ」(KADOKAWA)で連載している作品。愛車と話ができるミステリアスな17歳の少年を主人公に、極北の大地・アイスランド島を舞台にした探偵活劇が描かれています。
スタイリッシュな表紙デザインも魅力的な本作。作中で描かれる美しいアイスランドの風景や、一癖も二癖もあるキャラクターたち、ロードムービーともミステリーともファンタジーともいえない不思議なストーリに引き込まれます。
書店員からの評価も高く、「全国書店員が選んだおすすめコミック 2018」では第12位にランクイン。3月15日(木)には第2巻が発売予定です。
なお読者は20~30代の女性が中心。併読されている漫画には、『とんがり帽子のアトリエ』(白浜鴎/講談社)や『乙嫁語り』(森薫/KADOKAWA)などが見られました。
極道の家で生まれ育った女子高生、染井吉乃。家庭環境は特殊でも、おとなしく平穏に日々を過ごしてきた。婚約者の深山霧島(みやま・きりしま)と出会うまでは――!
『来世は他人がいい』は、『春の呪い』で「このマンガがすごい!2017」オンナ編第2位を獲得した小西明日翔さんの最新作。関西最大の極道の家に生まれ育った女子高生と、関東最大の極道の家で育った婚約者の男子高生を描くラブコメディ……なのですが、同作を単純に「コメディ」と呼べない理由が、本作の何よりの見どころでもあります。
ポイントとなりそうなのが、婚約者・霧島の性格がドン引きするくらい破綻しているということ。血生臭い暴力シーンも見え隠れしながら、主人公・吉乃の肝の座った性格が実に気持ちよく、危うさと笑いと清々しさが絶妙なバランスで混在しています。
読者は20代が中心で、圧倒的に女性多数。『ヲタクに恋は難しい』(ふじた/一迅社)や『月刊少女野崎くん』(椿いづみ/スクウェア・エニックス)などとの併読傾向が見られます。
『来世は他人がいい』は、「アフタヌーン」(講談社)にて連載中。第2巻は今年の夏頃発売される予定だそうです。