'); }else{ document.write(''); } //-->
この4月で開園35周年を迎える東京ディズニーリゾート。4月15日(日)からはアニバーサリーイベントもスタートします。
そこで今回は、ディズニーリゾートの最新トレンド情報誌「ディズニーファン」の太田編集長にエッセイをお寄せいただきました。ディズニー好きの方、必見です!
昨年、「流行語大賞」のトップテンに入ったブルゾンちえみの「35億」。子どもから大人まで一世を風靡した数字「35」は、この春も日本中で旋風を巻き起こしそう――。
その「35」とは、4月から始まる東京ディズニーリゾートの35周年。35年といえば、人間なら、赤ちゃんもいっぱしの大人になるほどの年月。オープン当時を懐かしく思い出す人もいれば、生まれたときからディズニーが身近にあったという人もいます。「ディズニーファン」にも20~30代の女性を中心に、小学生から70代まで幅広い読者がいますが、すべての読者の熱~い期待を集めているのが、この35周年です。
ディズニーでは「周年」がとても大切なお祭りです。5年ごとの東京ディズニーリゾートの周年をはじめ、ウォルト・ディズニーの生誕110周年というお祝いもありましたし、カリフォルニアのディズニーランド60周年も盛り上がりました。今年はミッキーマウスのデビュー90周年でもあります。
私がディズニーファン編集部に異動してきたときは、ちょうど東京ディズニーリゾート25周年。誌面は少人数で作っているとは思えないほどパワフルでにぎやか、ディズニーのオフィシャル誌として、どんな情報もキャッチする徹底ぶり。特にイベント取材にかける情熱は並々ならぬものがあり、ショーやパレードの迫力を誌面で伝えるため、一瞬を切り取る写真にはかなりのこだわりがあります。
新米の私がスタートしたのは、ショーやパレードに出演中のキャラクターの目線をもらえるように、とにかく大声で呼んで手を振ることからでした。
「ミッキー!! ミニー!!」
もちろん、主役の彼らだけではありません。登場するすべてのキャラクターの名前を次々に呼ぶ! 手を振る!
「チップ!! デール!!」
チップ&デールは、シマリスのコンビですが、鼻が黒くて前歯が1本なのがチップ、鼻が赤くて前歯が2本なのがデール。この2人を見分けて反射的に名前が呼べるようになったら、まずは初級レベルクリアかもしれません(ぜひ「ディズニーファン」で、彼らをチェックしてみてくださいね)。
イベント取材が近づくと、常に気になるのが、当日のお天気。晴れて青空バックの写真が撮れれば言うことなしですが、お天気の心配がないのは、むしろ稀。晴れていても強風に注意が必要だったり、油断はできません。「せめて雨だけは降らないで」何度そう祈ったことでしょう……。
これまでいろいろな状況で取材をしてきましたが、私が個人的に一番印象に残っているのは、東京ディズニーリゾート30周年の開幕のとき。5年に一度のビッグイベントの取材は、実はお天気に恵まれなかったことが多く、この日も予断を許さない空模様で当日を迎えました。
案の定、雨もパラついてきて、どうなるかとハラハラしていたパレードの直前、雨はあがり、なんと太陽まで現れてくれたのです。これはまさにディズニー・マジック。感激すると同時に、この取材にかけていた編集部の思いが通じたのかも? なんて思ってしまいました(掲載号は、もちろん絶好調!)。
話によると、2001年の東京ディズニーシーのグランドオープンのセレモニーのときも、曇り空の中から突然、スポットライトのようにひと筋の光が差し込んできたのだとか。あるんですね~、ディズニー・マジック。
これからもどんなマジックの瞬間に立ち会えるのか。できればハラハラではなく(笑)、ワクワクを感じながら、ディズニーの夢と魔法の世界を読者に伝えていければと思います。
講談社「ディズニーファン」編集長
太田美千子―OTA Michiko
1976年愛知県出身。1998年講談社入社。女性誌「FRaU」「Style」編集部を経て、2008年10月から、月刊「ディズニーファン」編集部。2016年2月から編集長。
「ディズニーファン」
世界で唯一の大人向けディズニー月刊誌。東京ディズニーリゾートをはじめ、映画、グッズ、イベントなどのディズニー情報を網羅。2月24日(土)発売の4月号では、東京ディズニーリゾート35周年の先取り情報満載。東京ディズニーシーの「ディズニー・イースター」も見逃せない! ディズニーのインテリアやおしゃれ弁当も大特集。
(「日販通信」2018年3月号「編集長雑記」より転載)