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2017年もそろそろ終わり。今年も多くの新しい漫画が誕生し、その一方で多くの連載が終了しました。
昨年は『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(全200巻)、『BLEACH』(全74巻)など、長期にわたり連載された大型タイトルが完結。今年も長年愛された作品が完結を迎えています。
それでは、今年はどんな作品が完結したのでしょうか? 2017年に完結巻が発売された漫画から、ヒットしたもの・巻数の多いものなどを中心にピックアップして、完結巻が発売された順にご紹介していきます。
●1月
・『総務部総務課山口六平太(81)』(高井研一郎/小学館)
●2月
・『僕だけがいない街(9)』(三部けい/KADOKAWA)
・『それでも町は廻っている(16)』(石黒正数/少年画報)
・『DEAR BOYS OVER TIME(3)』(八神ひろき/講談社)
・『Dreams(71)』(川三番地/講談社)
・『神さまの言うとおり弐(21)』(藤村緋二/講談社)
・『アカメが斬る!(15)』(田代哲也/スクウェア・エニックス)
●3月
・『BLUE GIANT(10)』(石塚真一/小学館)
・『逃げるは恥だが役に立つ(9)』(海野つなみ/講談社)
・『きょうは会社休みます。(13)』(藤村真理/集英社)
・『クズの本懐(8)』(横槍メンゴ/スクウェア・エニックス)
・『アイアムアヒーロー(22)』(花沢健吾/小学館)
1月から3月には、『総務部総務課山口六平太』『それでも町は廻っている』などの完結巻が発売されました。
その中で最も巻数が多かったのは、『総務部総務課山口六平太』(全81巻)。30年にわたって一度も休載することなく連載された本作は、作画を担当していた高井研一郎さんが2016年11月に急逝されたことで残念ながら完結となりました。
最終81巻の巻末には、盟友たちからの追悼文が収録されています。
次に巻数が多かったのは、川三番地さんによる野球漫画『Dreams』(全71巻)でした。本作は約20年にわたって連載。終盤に繰り広げられた驚愕の展開は、SNSなどでも大変な話題になりました。
石黒正数さんの『それでも町は廻っている』は、全16巻で完結。こちらは約11年連載されました。
●4月
・『ToLoveる―とらぶる―ダークネス(18)』(矢吹健太朗/集英社)
・『虹色デイズ(15)』(水野美波/集英社)
・『カノジョは嘘を愛しすぎてる(22)』(青木琴美/小学館)
●5月
・『エリアの騎士(57)』(月山可也/講談社)
・『高台家の人々(6)』(森本梢子/集英社)
●6月
・『おとぼけ課長(29)』(植田まさし/芳文社)
・『ハヤテのごとく!(52)』(畑健二郎/小学館)
続いては4月から6月。この3か月間には『ハヤテのごとく!』『エリアの騎士』などの完結巻が発売されました。
畑健二郎さんの代表作『ハヤテのごとく!』は全52巻、『エリアの騎士』は全57巻で完結。それぞれ約13年、約11年の長期連載作でした。
また4月には、矢吹健太朗さんによる『To LOVEる―とらぶる―ダークネス』の最終18巻が発売。〈ダークネス〉の連載は約7年にわたり、『To LOVEる―とらぶる―』(全18巻)とあわせたシリーズでの連載期間は約10年にもなります。
ただし単行本のあとがきによると、今回はあくまでも〈ダークネス〉の完結であって、「To LOVEる―とらぶる―」シリーズの完結ではないそう。青少年諸君は続編を期待して待ちましょう!
また約36年にわたり連載され、第29巻をもって完結したのが『おとぼけ課長』。『コボちゃん』で知られる植田まさしさんの4コマ漫画で、「まんがタイム」(芳文社)にて1981年から連載されました。
『おとぼけ課長』については、すでに同誌で続編『おとぼけ部長代理』が連載中。こちらは『おとぼけ課長』の7年後を舞台にした作品です。
●7月
・『東京タラレバ娘(9)』(東村アキコ/講談社)
・『エンジェル・ハート2ndシーズン(16)』(北条司/徳間書店)
●8月
・『7SEEDS(35)』(田村由美/小学館)
・『センセイ君主(13)』(幸田もも子/集英社)
●9月
・『好きっていいなよ。(18)』(葉月かなえ/講談社)
・『毎日かあさん(14)卒母編』(西原理恵子/毎日新聞出版)
・『いぬやしき(10)』(奥浩哉/講談社)
この中で連載期間が長かったのは、田村由美さんの『7SEEDS』(全35巻)と西原理恵子さんの『毎日かあさん』(全14巻)。それぞれ約16年と約15年の長期連載となりました。
またシリーズで足掛け17年の長期連載となったのが、北条司さんの「エンジェル・ハート」。『エンジェル・ハート』(全33巻)と『エンジェル・ハート 2ndシーズン』(全16巻)が刊行されており、7月に『エンジェル・ハート 2ndシーズン』最終16巻が発売されました。
なお『エンジェル・ハート』は前作『シティーハンター』をセルフリメイクした作品で、『シティーハンター』を含めた“冴羽獠の物語”としての連載期間は、約32年間にもなります。
●10月
・『L♥DK(24)』(渡辺あゆ/講談社)
●11月
・『海月姫(17)』(東村アキコ/講談社)
・『FAIRY TAIL(63)』(真島ヒロ/講談社)
・『マギ(37)』(大高忍/小学館)
・『あなたのことはそれほど(6)』(いくえみ綾/祥伝社)
●12月
・『ベイビーステップ(47)』(勝木光/講談社)
・『干物妹!うまるちゃん(12)』(サンカクヘッド/集英社)
最後は10月から12月。この時期には、10年を超えて連載された「週刊少年マガジン」(講談社)看板タイトルの完結巻が発売されました。
一つは真島ヒロさんの『FAIRY TAIL』(全63巻)で、連載期間は約11年。もう一つは勝木光さんの『ベイビーステップ』(全47巻)で、こちらは約10年連載されました。
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昨年ほどではありませんが、2017年もかなりの有名タイトルが多数完結を迎えました。
新刊の発売を毎回楽しみにしていた人にとって完結は寂しいものですが、その作品を読んだことがない人、途中までしか読んでいなかった人にとっては最後まで一気読みできるチャンスでもあります。
一般的には完結した作品は次第に書店店頭から姿を消していくものですが、今年完結したばかりの作品なら、おそらくまだ店頭に並んでいるところが多いはず。気になるタイトルがあったら、ぜひまとめ買いして一気読みを楽しんでみてください!