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“子どもが絶対に笑う絵本”として発売された『えがないえほん』。2017年11月の発売から約3週間で10万部を突破、現在13刷・15万部というこの話題の一冊は、「絵がない」だけでなく「ストーリーもない」、果ては「登場する言葉に意味がない」という異色の絵本です。
▼発売直後から多くのメディアに取り上げられ売れ行き好調。特に12月初旬に「スッキリ」(日本テレビ系)、中旬に「王様のブランチ」(TBS系)で紹介されたタイミングで売上が大きく伸びています。
そんな『えがないえほん』は、こんな書き出しから始まります。
この ほんには えが ありません
えが ない えほんなんて おもしろくないよね
きっと タイクツで つまらないよね?
ここまでは、白いページに黒い文字が書いてあるだけ。「一体何が始まるんだろう?」と、続きが気になりますね。
そしてここから、この本を読むときのルール説明が始まります。
ルールは「書かれている言葉は全部声に出して読むこと」。これは読んでいる大人と、聞いている子どもとの約束です。
そして……
いきなり現れた「ばふっ!」「ぶりぶりぶ~!」。
そしてその脇には、「こんな ほん よむつもりじゃ なかったんだけど!」「それでも、ぜんぶ よまなきゃ だめ?」。
もちろんどちらも、書いてあるので読まなくてはいけません。
その後も動物のマネをさせられたり、めちゃくちゃな歌を歌わされたり、「あわわわわわわわわ」「ちゃばらちゃばら ぽ~!」と意味不明な展開のオンパレード。それでももちろん、書いてあるので全部読まなくてはいけません。
▼カオス!
さて『えがないえほん』は最後、どんなふうに終わるのでしょうか?
この『えがないえほん』は、「書かれている言葉は全部声に出して読む」というルールさえ守れば子どもが絶対に笑う絵本。もし読むのを恥ずかしがったとしても、「普段真面目な大人が恥ずかしがっている」ということさえ子どもにとっては笑いのスパイスになります。
絵はなくても「赤い」「むっちりしている」「カクカクしている」「大きい」など視覚的に“質感”のある文字が並んでいますので、せっかく読むなら思い切って、見たまんまの文字を声に出してみてください。
最初は難しく考えていても、読み進めるうちにそんなことはきっとどうでもよくなるはず。
おやすみ前などに親子やきょうだいで読んで、大笑いしてからぐっすり眠るのもおすすめだそうですよ。
ほんのひきだしでは、保育園で実際に行なわれた『えがないえほん』の読み聞かせ会にお邪魔して、翻訳を手がけた大友剛さんに本書についてお話を伺ってきました。
大友剛さんは『えがないえほん』をどんなふうに読むのでしょうか。そして『えがないえほん』で、なぜ子どもたちはそんなに喜ぶのでしょうか? 本書の魅力に迫るレポート&インタビュー、こちらもぜひご覧ください。
〉大友剛さんの読み聞かせ会レポート・インタビューを読む(2018年1月14日公開予定)