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  • アホになれなくても読むだけで100%ウケる!異色の絵本『えがないえほん』の内容は?

    2018年01月13日
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    ほんのひきだし編集部 浅野
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    発売から3週間で10万部突破! 絵もストーリーも、意味さえない異色の絵本『えがないえほん』

    “子どもが絶対に笑う絵本”として発売された『えがないえほん』。2017年11月の発売から約3週間で10万部を突破、現在13刷・15万部というこの話題の一冊は、「絵がない」だけでなく「ストーリーもない」、果ては「登場する言葉に意味がない」という異色の絵本です。

    えがないえほん
    著者:B・J・ノヴァク 大友剛
    発売日:2017年11月
    発行所:早川書房
    価格:1,430円(税込)
    ISBNコード:9784152097248

    ▼発売直後から多くのメディアに取り上げられ売れ行き好調。特に12月初旬に「スッキリ」(日本テレビ系)、中旬に「王様のブランチ」(TBS系)で紹介されたタイミングで売上が大きく伸びています。

     

    「本当に読まなきゃダメ?」 真顔で読めないフレーズの嵐!

    そんな『えがないえほん』は、こんな書き出しから始まります。

    この ほんには えが ありません

    えが ない えほんなんて おもしろくないよね

    きっと タイクツで つまらないよね?

    ここまでは、白いページに黒い文字が書いてあるだけ。「一体何が始まるんだろう?」と、続きが気になりますね。

    そしてここから、この本を読むときのルール説明が始まります。

    ルールは「書かれている言葉は全部声に出して読むこと」。これは読んでいる大人と、聞いている子どもとの約束です。

    そして……

    いきなり現れた「ばふっ!」「ぶりぶりぶ~!」。

    そしてその脇には、「こんな ほん よむつもりじゃ なかったんだけど!」「それでも、ぜんぶ よまなきゃ だめ?」。

    もちろんどちらも、書いてあるので読まなくてはいけません。

    その後も動物のマネをさせられたり、めちゃくちゃな歌を歌わされたり、「あわわわわわわわわ」「ちゃばらちゃばら ぽ~!」と意味不明な展開のオンパレード。それでももちろん、書いてあるので全部読まなくてはいけません。

    ▼カオス!

    さて『えがないえほん』は最後、どんなふうに終わるのでしょうか?

     

    アホになってもなれなくても、あなたが読めば子どもは笑う

    この『えがないえほん』は、「書かれている言葉は全部声に出して読む」というルールさえ守れば子どもが絶対に笑う絵本。もし読むのを恥ずかしがったとしても、「普段真面目な大人が恥ずかしがっている」ということさえ子どもにとっては笑いのスパイスになります。

    絵はなくても「赤い」「むっちりしている」「カクカクしている」「大きい」など視覚的に“質感”のある文字が並んでいますので、せっかく読むなら思い切って、見たまんまの文字を声に出してみてください。

    最初は難しく考えていても、読み進めるうちにそんなことはきっとどうでもよくなるはず。

    おやすみ前などに親子やきょうだいで読んで、大笑いしてからぐっすり眠るのもおすすめだそうですよ。

     

    日本語訳を手がけた大友剛さんのインタビューも公開!

    ほんのひきだしでは、保育園で実際に行なわれた『えがないえほん』の読み聞かせ会にお邪魔して、翻訳を手がけた大友剛さんに本書についてお話を伺ってきました。

    大友剛さんは『えがないえほん』をどんなふうに読むのでしょうか。そして『えがないえほん』で、なぜ子どもたちはそんなに喜ぶのでしょうか? 本書の魅力に迫るレポート&インタビュー、こちらもぜひご覧ください。

    大友剛さんの読み聞かせ会レポート・インタビューを読む(2018年1月14日公開予定)

    えがないえほん
    著者:B・J・ノヴァク 大友剛
    発売日:2017年11月
    発行所:早川書房
    価格:1,430円(税込)
    ISBNコード:9784152097248

     

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