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  • 押見修造の“隠れた最高傑作”『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』実写映画化決定!

    2017年12月13日
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    ほんのひきだし編集部 浅野
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    『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』実写映画化決定!

    『惡の華』『ぼくは麻理のなか』などで知られる押見修造さんが、実体験をもとに描いた青春漫画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の実写映画化が決定しました。

    映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」は2018年7月より、新宿武蔵野館ほかで順次公開されます。

    志乃ちゃんは自分の名前が言えない

    志乃ちゃんは自分の名前が言えない
    著者:押見修造
    発売日:2012年12月
    発行所:太田出版
    価格:726円(税込)
    ISBNコード:9784778321802

     

    押見修造が実体験をもとに描いた青春漫画

    『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は、うまく言葉を発声できないことに引け目を感じている「志乃」という高校1年生の女の子が主人公。周囲となじめずにいた志乃ですが、音楽好きだけれど音痴な「加代」という同級生とひょんなことから仲良くなり、交流を深めていきます。

    みんなと同じように喋れない志乃と、みんなと同じように歌えない加代。友だちになることで互いにとって居心地のよい相手となっていくはずの2人でしたが、ふとしたことからすれ違い、それぞれの壁に直面することになります。

     

    ともに15歳の南沙良、蒔田彩珠がダブル主演!

    映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」で主人公・志乃を演じるのは、映画「幼な子われらに生まれ」で浅野忠信さん演じる主人公の“再婚相手の連れ子”という複雑な役どころを演じきり、注目を集めた南沙良さん。本作が初主演で、「言葉がうまく話せない」という難しい役に体当たりで挑み、劇中では澄み切った歌声も披露します。

    南沙良さんのコメント
    小学生の頃から押見先生の作品が大好きだったので、お話を頂いた日は嬉しさのあまり興奮してなかなか寝付けない反面、作品の世界観を崩してしまわないかと少し不安な気持ちになりました。ですが、こんなに早く主演をやらせていただけるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。他の人と違う部分やコンプレックス、劣等感、自分の嫌いなところなど、誰もが持っているような〈悩み〉や〈苦しみ〉。志乃と加代、菊地それぞれが、その悩みを乗り越えようとする様子を見た時に感じられるものが必ずあると思うので、是非たくさんの方に観ていただきたいです。

    そして友人・加代を演じるのは、ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」や映画「三度目の殺人」、「重版出来!」「みをつくし料理帖」などに出演した蒔田彩珠(まきた・あじゅ)さん。クランクイン前に猛特訓したという、ギター演奏にも要注目です。

    蒔田彩珠さんのコメント
    志乃、加代、そして菊地。それぞれが自分の居場所を探しています。上手に感情を表に出せない志乃と、上手に人と接することができない加代。私は普段そんなに感情を表に出さないので、加代が感情的になるシーンは自分の奥底にあるものを表現するようで難しかったです。撮影が進んでいくにつれて、加代の気持ちが変化していくのと同じように、二人の距離感も、自分の気持ちも、どんどん変わっていきました。作品を通して、リアルな気持ちの揺れ動きが観てくださる方に伝わればいいなと思っています。

    本作は、そんな南沙良さん・蒔田彩珠さんのダブル主演で製作。ともに15歳ということで、キャラクターの内面がよりリアルに表現されるのではと期待が高まります。

    また映画化にあたっては、林海象監督や押井守監督のもとで助監督を務め、ドラマ「ワカコ酒」シリーズや「増山超能力師事務所」「男の操」を手がけてきた湯浅弘章監督がメガホンを取り、映画「百円の恋」で第39回アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した足立紳さんが脚本を担当します。湯浅監督は本作が長編商業映画デビュー作です。

    湯浅弘章監督のコメント
    10代のあの頃にだけ存在した感情。あの頃にだけ通用した感覚。危うくて紙一重な当時の彼らの気持ち。その一瞬一瞬を映し出した映画です。南さん、蒔田さん、萩原くんの3人が体当たりで演じてくれたおかげで、今まで観たことのない荒削りで繊細で力強い作品になりました。いま10代の人たちにも、そしてかつて10代だった人たちにもぜひ観ていただきたいです。

     

    原作者・押見修造も絶賛!

    思春期を迎えた少年少女が抱える葛藤・苦悩を通して、誰もが持っているコンプレックスとの向き合い方や、自分のあるべき姿について考えさせられる本作は、ファンの多い押見修造さんの作品の中で“隠れた最高傑作”との声も多い青春漫画。志乃や加代の姿だけではなく、それを取り巻く同級生・菊地の悪気のない行動や、担任の先生の何気ない一言についても考えさせられる作品です。

    そんな本作は、いったいどんな映画に仕上がっているのでしょうか? いち早く作品を観た押見修造さんは、次のようなコメントを寄せています。

    押見修造さんのコメント
    漫画以上に、まるで現実に起こったことをそのまま切り取ったような感触でした。志乃、加代、そして菊地の3人が、生々しく存在していると思いました。泥臭い青春映画でありながら、恥ずかしくなるほどキラキラしていて。そして、むせかえるような思春期のオーラに満ち溢れている。漫画を超えて、広く心に届く作品を作っていただいたことに感謝します。

    原作『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は、全エピソードを収録した単行本が発売中。試し読みもありますので、気になった方はぜひ読んでみてくださいね。

    試し読みはこちらから

    志乃ちゃんは自分の名前が言えない
    著者:押見修造
    発売日:2012年12月
    発行所:太田出版
    価格:726円(税込)
    ISBNコード:9784778321802

     

    映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」作品情報

    志乃ちゃんは自分の名前が言えない

    出演:
    南沙良 蒔田彩珠
    萩原利久
    小柳まいか 池田朱那 柿本朱里 中田美優 / 蒼波純 / 渡辺哲
    山田キヌヲ 奥貫薫

    監督:湯浅弘章
    脚本:足立紳
    音楽:まつきあゆむ
    配給:ビターズ・エンド
    制作プロダクション:東北新社

    製作:「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会
    (日本出版販売 カルチュア・エンタテインメント 東北新社 ベンチャーバンク)

    http://www.bitters.co.jp/shinochan/

    2017年/日本/カラー/シネスコ/5.1ch/110分

    ©押見修造/太田出版 ©2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会

     

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