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10月30日(月)に発売された漫画『昭和天皇物語』第1巻が“爆売れ”といっていい好調な売れ行きを見せ、現在多くの書店で品切れとなっています。
そのきっかけとなったのは、11月26日(日)に放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系)。番組で「坂本龍馬などの歴史的偉人が、高校の教科書から消えるかもしれない」という話題になり、出演した武田鉄矢さんがコメントの中で、『昭和天皇物語』を熱く紹介しました。
反響はかなりのもので、放送当日の『昭和天皇物語』第1巻の売上は前日の約19.5倍※に。その後多くの書店で品切れとなったため売上がガクンと落ちていますが、12月14日(木)頃から重版分が店頭に並び始めるということで、これからますます読者を増やすことが予想されます。
※日販 オープンネットワークWIN調べ
さて、そんな『昭和天皇物語』とはどんな内容なのでしょうか? 今回はこの話題作の内容を、ご紹介します。
『昭和天皇物語』は、「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で今年4月から連載されている作品。半藤一利さんの著書『昭和史』を原作に、『竹光侍』の永福一成さんが脚本を書き、『哭きの竜』『月下の棋士』で知られる能條純一さんが漫画を手がけています。
作品の内容はタイトルからもわかるとおり、昭和天皇がどのような人生を歩んだのかを漫画で描いたもの。
本作は昭和20年、日本が敗戦したばかりの頃を舞台に、昭和天皇が連合国総司令官・マッカーサーと初めて会見する場面から始まります。
この時マッカーサーは、「昭和天皇は自身の命乞いをしに来た」と思っていました。しかし天皇裕仁は彼に対して、「日本の戦争遂行に伴ういかなることにも、また事件にも、直接自分が全責任を負う」と伝えます。
この姿に対して「自らの命と引き換えに自国民を救おうとした国王が、これまで世界の歴史上にいただろうか」と感銘を受けたマッカーサー。作中には、その時を振り返って彼が「昭和天皇がどんな運命をたどってきたのかを知りたくなった」と述べたとも描かれています。
鳥肌もののこの場面から時は遡り、『昭和天皇物語』第1巻では、天皇裕仁の少年時代が描かれていきます。
天皇裕仁は、民間の幼稚園から推薦で選ばれた「足立タカ」という養育係の女性と、東宮御学問所総裁を務める海軍大将・東郷平八郎、陸軍大将・乃木希典、日本学園の創立者としても知られる教育者・杉浦重剛といった大人たちに囲まれて育ちました。
印象深いシーンは、裕仁氏の足立タカとのやりとり。最も身近で唯一甘えられる相手でもあったタカは、裕仁氏にとって大切な存在でした。子どもの頃は長い間一緒にいることもできたのですが、年を重ねるにつれ、次第に簡単に会うことができなくなってしまいます。
たまに会えた時の嬉しそうな表情には少年のような面影があり、本当に幸せそう。タカの存在が、皇族として生きるうえでの心のよりどころであったことが、このコマからだけでもおわかりいただけるかと思います。
昭和という激動の時代を生きた裕仁天皇を、その後どんなことが待ち受けているのか。『昭和天皇物語』は、“戦争を知らない世代”が増えるなか、天皇の心情をたどりながら当時を理解することのできる作品です。
現在超品薄状態の『昭和天皇物語』第1巻。まだ手に入れていない方は、重版分が書店店頭に並び始める12月14日(木)頃に、ぜひお近くの書店で探してみてください!
〉『昭和天皇物語』の試し読みはこちらから
https://bigcomicbros.net/comic/shouwatennoh/