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Web上に仮想本棚を作ることができるブックレビューサイト「ブクログ」。8月28日(月)、ブクログユーザーが各部門のNo.1を投票で選ぶ「第5回ブクログ大賞」の受賞作が発表されました。
2013年(第4回)以来となるブクログ大賞では、「小説部門」「マンガ部門」「エッセイ・ノンフィクション部門」「ビジネス書部門」「人文書部門」「海外小説部門」の6部門と「フリー投票部門」について、それぞれの受賞作が選ばれています。
エッセイ・ノンフィクション部門に星野源さんの『いのちの車窓から』、小説部門に直木賞・本屋大賞をダブル受賞した『蜜蜂と遠雷』、マンガ部門に『夜廻り猫』が選ばれるなど、多くの人の間で話題となった作品が選ばれています。
●6部門について
2016年5月1日から2017年4月30日の期間に発売された日本語刊行書籍の中から、ブクログでの登録数・評価数をもとに、各部門のノミネート作品を選出。
●フリー投票部門について
発売年月日を問わず、6部門にノミネートにされた作品を除いたすべての日本語刊行書籍の中から、ユーザー投票数やレビュー内容をもとに1作品を選出。
選考委員が選ぶ「直木賞」、書店員が選ぶ「本屋大賞」、一般読者が選ぶ「ブクログ大賞」。これらにすべて選ばれたということは、三者すべてから高い評価を得たことになります。
国際ピアノコンクールを舞台に、それぞれにバックグラウンドと才能をもった天才たちが競演する『蜜蜂と遠雷』。作中登場曲をまとめたCDも発売されています。
Twitterに公開され反響を呼んだ深谷かほるさんの『夜廻り猫』は、もともと家族に見せるだけのつもりで描かれたものだそう。涙のにおいを感じて現れ、涙する人にそっと寄り添う“夜廻り猫”遠藤平蔵に、読者からは「私のところにも来てほしい」という声も上がっています。
「自身の著書で賞をいただくのは初めてです」「夜の中、一人で机に向かった時間は無駄ではなかったと思えます」(本人受賞コメントから)
ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」と主題歌「恋」の大ヒットで、ますますファンを増やした星野源さん。『そして生活はつづく』『働く男』『蘇える変態』とエッセイはいくつか刊行されてきましたが、本書はエッセイとしては異例の12万部、またカバーデザインをすしおさんと吉田ユニさんが手がけることでも話題になり、週間ランキング(2017年4月5日 日販調べ)で第1位を獲得するほどの売れ行きを見せました。
『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』は、時間術を説くビジネス書です。著者の中島聡さんは、ビル・ゲイツのもとで「Windows95/98」の開発に関わった伝説の日本人プログラマー。成功の秘訣は、最初の2割の期間で8割の仕事を終える「ロケットスタート時間術」にあるといい、本書ではその極意が開設されています。
中島さんがなぜその時間術に至ったのかという経緯も具体的に記されており、“仕事の哲学”を学ぶヒントも詰まった一冊です。
批評家の東浩紀さんが、20年にわたる批評・思想の集大成として執筆した『ゲンロン0』。今私たちがまさに直面している問題をわかりやすくも深くとらえた内容であることはもちろん、大手出版社を介さず、自ら出版社を立ち上げ“自費出版”された本が一般読者から熱い支持を受けたということも、世間にインパクトをもたらしました。
本の所持が禁じられている中で、アウシュヴィッツ強制収容所に“秘密の図書館”を作った少女たちをめぐる、実話をもとにした物語。本の意義とは何か、価値とは何か……。命がけで本を隠し持つ“図書係”の少女から、それが見えてきます。
『ねないこ だれだ』のせなけいこさんによる、大人も楽しめる自伝的絵本。絵本の創作秘話や子育てについてのエピソードなどから、せなさんの絵本への思いが伝わってくる一冊です。
『ねないこ だれだ』を単なる寝かしつけ絵本だと思うなかれ。その背景を知った時、タイトルがさらに味わい深くなることでしょう。フルカラーの貼り絵原画も満載です。
ブクログ大賞特設ページ http://booklog.jp/award/2017