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朝は「意外と早起き」という折原さん。
「お日さまとともに起きて、犬の散歩に行ったら朝ご飯を食べて、午前中はなんだかんだと用事を済ませることが多いです。
夏は海に行って泳いで昼寝してと、夏休みの小学生みたい(笑)。昼間は仕事になりません。庭にもテーブルと椅子を置いた「仕事場」があって、春や秋の気候のいい時季にはゲラの直しや資料を読んだりするのですが、また気持ちがよくて昼寝しちゃう。あまり天気がいいと、つい「一杯」ということも……(笑)。
夜もご飯を食べて眠くなってしまうと書けないので、締め切りが迫っているときには夜中の2時、3時に起きて仕事します。日が昇るまでの間が一番集中できますね」
小説も漫画も、書くのは写真の仕事場で。「手書きなので、海辺は外だと風があるし、原稿用紙が湿気を吸ってしまいます。外にいるときはインプットをして、アウトプットはここでしています」
原稿用紙は特注品で、B3見開きの原稿用紙を、FAXで送るため半分に切って使用。
「シャーペンで書いて、直すところは切ったり貼ったり」。同じく手書き派のみちるのセリフにもある通り、「〈自分と、自分の紡ぐ言葉の間に、機械(パソコン)という異物が介入する〉のが嫌なんです」
「そもそも半分漫画家だから、手を使わないとだめなんじゃないかな。いまは漫画もパソコンで書いている人が多いのですが、私はアナログです。紙に書くのが好きなんしょうね、きっと」
▼『幸福のパズル』1冊分の原稿
執筆時の必需品は、BGMと指輪。
「小説を書くときには絶対に音楽が必要で、その作品のイメージに合うBGMを探すことも重要な作業です。“これだ”という音楽を探して編集して、ずっとそれを聞いています。歌詞があると邪魔になってしまうので、映画やドラマのサントラが多いですね」
指輪も、「装着するとスイッチが入る」欠かせないアイテム。「いつも作品ごとに探すのですが、この指輪は前に買ってあって、合う作品がなかったので使わずにいたもの。海のイメージにぴったりだと思って。書くときも、取材に行くときも身に着けていました」
30年にわたって漫画家・小説家として双方で活躍している折原さんですが、「漫画も小説も、どちらも楽しいんです。『幸福のパズル』は完成までに3年かかった作品。間に漫画の連載もありましたが、1年半くらいはこの小説に集中していたので、漫画の描き方を忘れているんじゃないかと思いました。結構覚えているものですね。最近久しぶりに描いて、とても楽しかったです」
ちなみに折原さんが描いた、みちると優斗のイラストがこちら(『幸福のパズル』のフリーペーパーより)。フリーペーパーには、ほかの主な登場人物のイラストのほか、折原みとさんの写真・文による「小説に登場する葉山ロケ地紹介」なども掲載されています。
漫画家でもある折原さんならではの、作品世界が広がる1枚です。一部書店で配布されていますので、ぜひ店頭で探してみてください。
また、折原みとさんのInstagram(@mitorin.k)では、『幸福のパズル』の舞台となった葉山や安曇野の写真がご覧になれます。これからも折原さんが「#幸福のパズル」のタグ付きで情報をアップしていく予定ですので、お楽しみに!
(2017.4.21)
オンライン書店「Honya Club.com」限定! 折原みとさんのサイン色紙が抽選で当たります。
〉詳しくはこちら
http://www.honyaclub.com/shop/e/etenbo70a/
さらさらっと下描きをして、あっという間に色紙の上に「みちる」が出現! 生のイラストはうっとりするほど美しいです。ぜひ奮ってご応募ください!
折原みと Mito Orihara
1985年に少女漫画家として、87年に小説家としてデビュー。91年刊行の小説『時の輝き』が110万部のベストセラーとなる。講談社ホワイトハートの人気シリーズ『アナトゥール星伝』や同コミック版、漫画『天使のいる場所~Dr.ぴよこの研修ノート』『永遠の鼓動(おと)』、小説『制服のころ、君に恋した。』『天国の郵便ポスト』『乙女の花束』『乙女の初恋』といった漫画・小説のほか、エッセイ、絵本、詩集、料理本、CDなど幅広く活躍。2017年に小説家デビュー30周年を迎えた。