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文芸誌「新潮」4月号で発表された又吉直樹さんの小説第2作『劇場』が、5月11日(木)、単行本として発売されることになりました。
『劇場』は、又吉さんにとって初挑戦となる恋愛小説。実は『火花』よりも前に冒頭部分を執筆していたそうなのですが、初めて書く小説としては『火花』が適当だろうということで中断。
その後『火花』に対するさまざまな反応を目の当たりにしたことで「僕の中で明らかに世界が変わってしまった」といい、大まかなストーリーはそのままに、すでに書いていた部分を何度か書き直したのだそうです。
しかし同じ頃、お笑い芸人としての新しい仕事も加わり、執筆のリズムを作るのが困難に。「頭のなかには書くべき言葉がすでにあって机の前に座れば小説を書き進めていけるのに、その状況を自分で作れていない」「人生最大級のプレッシャー感じてもうてるやん」と、焦る日々が続いたといいます(※)。
そのような苦悩を経て、3月7日(火)に世に出た小説『劇場』。
同作を掲載した「新潮」4月号は、緊急重版分を含めて文芸誌としては異例の5万部を発行。発売当日に売り切れる書店が続出し、重版分もすぐに完売状態となりました。
現在も書店店頭に問い合わせが相次ぐなか、読み終えた読者からは「通勤電車のなかで号泣しました」「ほんとうに切ない恋愛小説」と、称賛の声が続々。
単行本は、装画に現代美術家・大竹伸朗さんの「路上1」を使用した、ドラマチックなモノクロの装幀となっています。
まだ『劇場』を読んでいない方も、もう読んだけれど単行本を持っておきたいという方も、5月11日(木)の発売を楽しみに待ちましょう!
主人公は、売れない劇作家・永田。ある日永田は、原宿の雑踏で、女優を目指して上京した大学生の沙希と運命的に出会い、やがて恋人となった彼女の部屋でともに暮らしはじめる。
自らの夢とうまくいかない現実のはざまで葛藤を抱えながら、かけがえのない大切な人を想うせつなく胸に迫る青春恋愛小説。
・又吉直樹が初の恋愛小説に挑戦!最新作タイトルは「劇場」
・又吉直樹『火花』が菅田将暉・桐谷健太主演で映画化 2017年11月公開
・ピース又吉『火花』が早くも文庫化!エッセイ「芥川龍之介への手紙」を収録
・ピース又吉・初の新書!『夜を乗り越える』には何が書いてある?
・第153回芥川賞は羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」又吉直樹「火花」 直木賞は東山彰良『流』 に決定
※出典:3月16日(木)発売「文藝芸人」(文春ムック)より