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著者は『富士山さんは思春期』のオジロマコトさん。最新作『猫のお寺の知恩さん』は、高校進学を機に親戚のお寺で下宿することになった男の子・源と、そのお寺を管理する3つ年上のお姉さん「知恩さん」のドキドキの同居生活を描いた“縁側”ラブコメディです。
男性読者は知恩さんのむっちりしたお尻に目が行ってしまうかもしれませんが、この作品はお尻ではなく「猫」に注目すべき! 古いお寺の敷地内でごろごろしている猫たちの佇まいは、表情や身のこなしまでが超リアルです。
私は「絶対オジロさんは猫好きだ!」と確信しています。ぜひ猫漫画としても楽しんでもらいたい名作です。
『ニャンキーズ』は町の野良猫たちを擬人化した、猫漫画としても不良マンガとしても新しい作品。
人間の姿で描かれているシーンはいわゆる普通の不良漫画のようですが、たびたび猫の姿に戻したカットが挟まれており、縄張り争いを繰り広げる姿にほのぼのしてしまいます。
ごはんを持っている人間を見つけると、途端に甘えだすところもかわいいです(笑)。
おおもとの原作は、大ヒット映画「君の名は。」の新海誠監督が1999年に発表した同名の自主制作短編アニメーション映画。本作は2016年に放送された、新たな制作陣によるオリジナルアニメ「彼女と彼女の猫 -Everything Flows-」のコミカライズです。
不器用ながら都会で懸命に生きる一人暮らしの女性の生活を、彼女に拾われ飼い猫となった「チョビ」の優しい目線で描いた作品。映画を原作に、異なる視点から描いたノベライズも刊行されています(商品を見る)。
『向ヒ兎堂日記』の鷹野久さんによる、人と猫の絆をつなぐ不思議な物語を集めた短編集。人間の言葉を話す猫「ぼんてん」のいる骨董屋を、心に傷を抱えた人々が訪れます。
レトロな雰囲気と猫の相性は抜群!! どの話も心がほっこりしますよ。
『こどものじかん』の私屋カヲルさんが描く、ブックデザイナーの仕事場を舞台にしたお仕事漫画。
ストーリーの中心は猫ではありませんが、猫好きなら「仕事場に猫がいるってうらやましいなあ」と思わず想像が膨らむはずです。
ここまでは猫漫画をご紹介してきましたが、番外編として、2月11日(土)に亡くなった谷口ジローさんの作品をご紹介します。
説明不要かと思いますが、谷口ジローさんは『孤独のグルメ』などで知られる漫画家。
本作『犬を飼う』は短編集となっており、愛犬・タムタムの最期を描いた表題作は、動物を飼ったことのある人なら号泣必至の傑作として知られています。
これだけだと「犬漫画」になってしまうのですが、谷口さんはその後猫を飼っており、同書収録の「そして…猫を飼う」「庭のながめ」「三人の日々」には、ひょんなことから飼うことになったペルシャ猫のボロや、その子猫たちが登場しています。
ただそこにいるだけなのに、傷ついた心を癒してくれる。そんな猫の魅力がたっぷり詰まった一冊です。
谷口ジローさんの読み切り漫画「犬を飼う」に、犬と猫が題材の漫画・エッセイを加えた新編集版が発売になりました。