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認知症対策として注目されてきた脳トレブームの波が、小さな子どもにも広がっています。
脳トレにはフラッシュ暗算やナンプレなどさまざまなゲームがありますが、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の監修でも知られる東北大学の川島隆太教授によると、脳トレには「視覚情報に頼らず“聴覚情報”に集中して行う」ゲームがより有効なのだそう。視覚情報中心のゲームをしている時、脳は眠った状態になっているのだといいます。
「脳を鍛えるスーパーゲームポッド」は、聴覚情報を頼りに脳を鍛える6つのゲームが搭載された、画期的な脳トレゲーム機。ポータブルゲーム機の形をしていますが、液晶画面がないのが特徴です。
ゲーム内容は大きく分けて「記憶力」を鍛えるものと、「抑制力」を鍛えるものの2つあり、いずれも「耳で聞く」「考える」「行動する」という複数の段階を経ることで、集中力を身につけ、脳の情報処理能力を高めます。
●記憶力を鍛えるもの
・かずのやりとり(計算・数の増減ゲーム)
・いちのきおく(場所・空間の記憶ゲーム)
・すうじのきおく(順番記憶ゲーム、数字の順唱・逆唱)
●抑制力を鍛えるもの
・みぎ・ひだり(左右の認識ゲーム)
・かたちのはやおし(指示理解・即時反応ゲーム)
・あとだしじゃんけん(指示理解・行動抑制ゲーム)
記憶力のトレーニングもさることながら、重要なのが「抑止力」。これは簡単に言うと「やってはいけないことを認識する」「我慢する」能力です。
幼稚園の年中から年長あたりに発達するのですが、認知症の症状が出始めた時に最初に失われる能力でもあるのだそう。
「スーパーゲームポッド」では、例えば「右 押さないで……左 押して」「これから言う手に、後出しで負けてね」というふうに、反射的にやってしまいそうになるのを我慢する練習ができます。これは大人の方でも、全問クリアするのが難しそうです。
脳トレだけでなく、形や計算といった算数の基礎や、言葉の理解力もトレーニングできる「スーパーゲームポッド」。
それでは子どもが遊んでいる時、大人はどう参加するのがよいのでしょうか?
答えは「できるだけ一緒に遊んで、うまくできたらほめる」。ゲームを通してコミュニケーションをとることで、子どもの脳はさらに活性化します。また繰り返し挑戦してレベルアップすることで、達成感も得られます。ゲームに慣れてきたら、より難度の高い“チャレンジモード”に切り替えましょう。
“チャレンジモード”はより問題が複雑で、制限時間の短いモード。お子さんが休憩している間はぜひ、お父さん・お母さんも挑戦してみてくださいね。
責任監修
東北大学 加齢医学研究所教授 川島隆太さん
日本の脳トレの第一人者。昭和60年東北大学医学部卒業。平成元年東北大学大学院医学研究科修了。平成20年より東北大学ディスティングイッシュトプロフェッサー、平成21年より加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センター長。脳科学者の立場から、さまざまな書籍、ゲームなどの開発に携わる。