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  • 『京都寺町三条のホームズ』の望月麻衣さんインタビュー:京都×不思議×京男子!?の創作の裏側とは

    2017年02月09日
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    日販 ほんのひきだし編集部「新刊展望」担当 猪越
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    舞妓さんは、もう勘弁!?

    ――ご執筆でご苦労されたこと、こぼれ話など、印象に残っているエピソードがありましたら教えてください。

    『拝み屋さん』の第2巻で、芸妓さんが出てくるシーンがあるのですが、チーム監修さんたちがものすごく苦労されたそうで、「舞妓さんが出てくるシーンは、できればもう勘弁」と言われてしまいました。

    『寺町三条』シリーズの4巻の原稿に入る前なのですが、その時、私は行き詰まり書けなくなっていました。「もう新しいお話は書けない。このことを編集さんに伝えよう」と思う中、気分転換に人にお勧めしてもらっていた吉田山荘・真古館(※)に向かったんです。その店内の雰囲気が見事に私のツボに深く突き刺さりまして、「ここを舞台に作品を書きたい!」と強く思うと同時に、むくむくとエピソードが浮かんできました。

    それで、吉田山荘様に舞台に使わせていただいても良いかお伺いしまして、了承を得て、書かせていただいた次第なのですが、あの時、真古館に行っていなかったら、シリーズはこんなに長く続いていないかもしれません。
    ※昭和天皇の義弟である東伏見宮家の別邸・吉田山荘にあるカフェ

    ――物語を書かれる際に、もっとも大切にされていることはどんなことですか?

    読んでくださった人がどう思うか、人の評価は正直とても気になりますが、何より、「自分が納得できるものを書けたどうか」ではないか、と最近は思うようになりました。人がどうあれ、自分が面白いと思えるものを書くことができたらと思います。

    また、今も昔も大切にしているのは、読後感です。どんな素晴らしい作品も、時に終わり方ですべて台無しになることもあるので、読んだ後に少しでも良い余韻を残せたらと思っております。

    ――今後の執筆のご予定について教えてください。

    4月に『寺町三条』シリーズの7巻と、シリーズのガイドブック6.5巻が同時発売される予定です。

    6.5巻は、文字通り6巻と7巻の間の短編(70ページ弱)と、掌編5編、これまで紹介してきた舞台の地図、そしてその舞台をあらためて清貴が案内します。また、これまで清貴と葵のイラストしか公開していなかったのですが、他のキャラのイラストや、作品の相関図や、私原作・(シリーズのカバーイラストレーションを担当する)ヤマウチシズ先生の作画の4コマ漫画等も掲載予定となっております。

    その他に、新たな作品をというお声を双葉社様にいただいておりまして、ただいま、考案中です。また、まだ『拝み屋さん』シリーズも続いておりますので、どうぞよろしくお願いします。

    ――読者の方へのメッセージをお願いします。

    ほんのひきだしの読者様、はじめまして、望月麻衣です。私の書く「人の死なないとてもライトなミステリー」は、本を読み慣れた読者様には、拍子抜けなほどに軽いものかもしれません。ですが、気負わず、特別なストレスもなく、あまり疲れることなく読めるお話のようにも思えます。

    拙作は、ご縁があって手にしてくださった読者様のちょっとした暇つぶしになり、「楽しかったな、京都に行きたいな」とチラリとでも思っていただけたら、そんな嬉しいことはないと思っております。

    最後まで読んでくださってありがとうございました。


    望月麻衣 京都本大賞
    望月麻衣 Mai Mochizuki
    北海道出身、現在は京都在住。2013年にE★エブリスタ主催第2回電子書籍大賞にてデビュー。2016年『京都寺町三条のホームズ』が京都本大賞を受賞。著書に『花嵐ガール』、『わが家は祇園の拝み屋さん』などがある。

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