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  • 『京都寺町三条のホームズ』の望月麻衣さんインタビュー:京都×不思議×京男子!?の創作の裏側とは

    2017年02月09日
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    日販 ほんのひきだし編集部「新刊展望」担当 猪越
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    イケメン揃いの京男子たち。望月さんのイチオシは……?

    ――『わが家は祇園(まち)の拝み屋さん』も大好評ですね。主人公の小春は、突然自分の中に目覚めた“特異な力”に戸惑い、中学3年の半ばから不登校になってしまった16歳の女の子です。祖母の吉乃に誘われ、吉乃が営む京都・祇園の和雑貨店を手伝うようになった小春は、やがて一族の秘密を知ることに。美形の和菓子職人である叔父・宗次朗や、はとこの大学生・澪人など心優しい親族に囲まれ、さまざまな謎を解決していく小春の成長も楽しみな物語です。

    和菓子や和雑貨はもちろん、当地が垣間見せてくれる“異界”など、京都ならではのモチーフにワクワクさせられますが、こちらの作品はどのように生み出されたのですか?

    ▼第4巻まで発売中

    わが家は祇園の拝み屋さん
    著者:望月麻衣
    発売日:2016年01月
    発行所:KADOKAWA
    価格:572円(税込)
    ISBNコード:9784041037966

    『寺町三条』シリーズの第1巻が発売されて、ほどなくして、角川文庫の編集様より、ご依頼のメールをいただきました。こうしたご依頼がはじめてで、詐欺かと疑ったくらいでしたが、ありがたいことに詐欺ではなく、本当のことで、とても嬉しかったです。

    打ち合わせでお会いするまで、これから一緒にお仕事をさせていただく編集様のことをよく知りたいと思い、「編集さんの好きな本をジャンル別に教えてください」とお願いしたんです。教えてくださった中で、京極夏彦先生の『姑獲鳥の夏』でしたり、小野不由美先生の『ゴースト・ハント』などがありました。私も大好きな作品でして、同時に「この方と一緒に作品を作るなら、不思議系が良いのかもしれない」と思い、祇園を舞台にした不思議系のお話をと思いました。

    また、私の祖母がとても霊感の強い人で、幽霊や神様のお話を子どもの頃から聞かされていて、とても馴染みのある世界観だったのもあります。

    ――どちらのシリーズを語るのにもかかせないのが、イケメン揃いでちょっといけずな京男子たちです。物腰は上品ながら一癖も二癖もある清貴、艶っぽく麗しい澪人、ワイルドで豪快な宗次朗などさまざまなタイプの魅力的な京男子が登場します。それぞれモデルはいるのですか? また望月さんの最も好みのタイプは誰ですか?

    好みは、ずばり宗次朗です。

    よく、「清貴や澪人には作者の理想を詰め込んでいるんですよね?」と聞かれることがあるのですが、実はまるで違います。私自身、あんな一癖も二癖もある男は、見ている分には面白いですけど、お付き合いしたいとは思わないです(笑)。

    酸いも甘いも知り尽くし、器が大きく、そして子ども心も忘れていない、宗次朗こそが、私の理想のすべてを詰め込んだ男です。

    ですが、清貴とお出掛けしたらとても楽しいだろうな、と思いますし、澪人は少し離れたところから、弓道をやっているところを眺めていたいと思います。

    ――「縁」という言葉も登場しますが、親族だけでなく、年配から若者までの交流も作品に流れる温かさの秘密ではないでしょうか? 人物たちの設定はどのようにされているのですか?

    私は、子どもの頃から、同じ世代しか出てこないお話より、さまざまな世代の人間が出てきて、主人公の成長を見守る物語の方が好きなんです。たとえば、ジブリの「耳をすませば」で、主人公の雫を導くおじいさんの存在感をとても素敵に感じていたり。

    『寺町三条』シリーズでは、年配のオーナーに、50代の店長、その親友の上田さん、近所の洋品店の美恵子さん、『拝み屋さん』シリーズは祖母の吉乃に叔父の宗次朗とさまざまな世代の登場人物が、主人公たちを見守っています。

    そんな登場人物たちひとりひとりに、ちゃんとした設定があります。それは作中に書いていないことも多いのですが、誰をクローズアップしても、その人を主役に書けるくらいに、しっかりとした人物設定を決めるようにしています。

    ――彼らの操る京都弁も素敵です。特に『わが家は祇園の拝み屋さん』は、ご友人に監修を依頼されているそうですね。

    はい、もともとエブリスタの読者様で、WEB連載中より、「そういう場合は、京都弁はこう使うんですよ」と教えてくださっていたんです。『拝み屋さん』で祇園を舞台に書くことになり、正式に監修をお願いしようとお会いしたとろ、250年の歴史を持つ老舗和菓子店のおかみさんで驚きました。まさに、ご縁だなと思います。

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