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11月12日より公開中の映画「この世界の片隅に」が、異例のヒットを記録しています。
公開館数は初週で63館、第2週でも68館と小規模だったのですが、11月12日の公開後は満席になる映画館が続出。9日間で観客動員が11万7000人、興行収入は1億6000万円を突破しました。全国週末興行ランキングでは2週連続で第10位にランクインし、さらに2週目の動員数は前週比124%となっています(興行通信社調べ)。中でもテアトル新宿では、1週間の興行収入がこの10年間で歴代第1位を記録。現在も粘り強く観客を集めています。
映画「この世界の片隅に」は第二次世界大戦中の広島・呉を舞台に、当たり前だった日常が戦争でどんどん失われていく中でも日々を大切に生きていく「すず」という女性を描いた作品。原作は『夕凪の街 桜の国』でも知られるこうの史代さんの同名漫画で、2011年に一度実写ドラマが放送されていますが、アニメになるのは今回が初めてです。
主人公・すずは能年玲奈から芸名を改めた女優の「のん」さんが担当。アニメ映画「マイマイ新子と千年の魔法」で知られる片渕須直さんが自らアニメ化を企画し、監督を務めています。なお本作は、映画制作スタッフの確保やパイロットフィルム制作のためにクラウドファンディングによって資金調達が行われており、目標金額を大きく上回る支援が集まったことでも話題になりました。
なお11月22日には海外上映を盛り上げるため、同じくクラウドファンディングで「上映国に片渕監督を送り出すための資金調達」を開始し、開始からわずか15時間後に目標金額の1,080万円を達成。支援募集は予定通り2017年1月30日まで実施され、目標金額を超えた分は「海外渡航報告会イベント」の開催場所・開催回数を当初の予定より増やすことに充てられるそうです。
〉映画『この世界の片隅に』の海外上映を盛り上げるため、片渕監督を現地に送り出したい
https://www.makuake.com/project/konosekai2/
映画「この世界の片隅に」はクラウドファウンディングで資金調達を行なったことからも分かるように、テレビ局や大手メーカーなどとのタイアップもなく、大々的に広告が打たれることもほとんどありませんでした。これだけマスメディアへの露出が少ない中で2週連続第10位を獲得したのは、作品自体の力ももちろんですが、「これをぜひ映画にしてほしい」と支援を決めた人々と、実際に映画を観た方々による口コミの力によるところも大きいと思います。その中には漫画家や芸能人など、著名人の方々による熱いコメントも見られました。
▼二ノ宮知子さん (漫画家:『のだめカンタービレ』『七つ屋志のぶの宝石匣』など)
「この世界の片隅に」を観た。
評判どおりの名作だった。。センター街歩いている自分が夢のよう。まだぼーっとしてる。劇場行けてよかった…>_<…— 二ノ宮知子 (@nino0120444) 2016年11月18日
▼ゆうきまさみさん(漫画家:『機動警察パトレイバー』『白暮のクロニクル』)
感想だけ聞くと「いわゆる『良心的・優等生的映画』なんじゃねえの?」と思う人もいるかもしれないけど、「や〜ん、可愛いっ♡」とか「うひゃひゃ、バカでーっw」とか「どどど、どうなっちゃうの!?」とか思えるシーンが詰まった、とても面白い映画なのです。『この世界の片隅に』12日から。
— ゆうき まさみ (@masyuuki) 2016年11月8日
▼久保ミツロウさん(漫画家:『モテキ』「ユーリ!!! on ICE」)
今日公開初日の「この世界の片隅に」タオルと補給用のアクエリアス用意して観たけど、人が死ぬのも戦争になるのも泣かせる為に描いてるんじゃなくてすずさんの人生を通して経験してる感じがして、思い返して残るのは結局笑えるシーンとか色恋シーンが最高でした…水原…水原ぁ…
— 久保ミツロウ (@kubo_3260) 2016年11月12日
▼吉田戦車(漫画家:『伝染るんです。』『おかゆネコ』)
『この世界の片隅に』を観た。今すぐもう一度観たい。あの町や梅や畑を見に行きたい。やばいまた泣きそうだ。
— 吉田戦車 (@yojizen) 2016年11月15日