'); }else{ document.write(''); } //-->
第153回芥川賞を受賞した又吉直樹さんの『火花』が漫画化され、11月28日発売の小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」より連載されることが発表されました。
第1話は巻頭カラーで掲載、漫画を手掛けるのは『鈴木先生』などで知られる武富健治さんです。今回の漫画化は、「もともと武富さんのファンだった」という又吉直樹さんからのラブコールに応えて実現されました。
●原作者・又吉直樹さんのコメント
もともと武富先生のファンだったので楽しみですね。武富先生の漫画は文学を読んでいる感覚で読めるんです。
たとえば、『火花』を読んでいない人に「内容話しといたで」と友達から言われたら、そういうことちゃうねんって思うじゃないですか。でもそいつが噺家さんとか喋りのプロやったら、ありがとうございますって思う。『火花』をわかりやすく伝える必要はなくて、漫画版の『火花』という作品として成立してもらいたい。
原作と読み比べてもらってもいいですし、漫画を楽しんだあとに、小説はあんまり読まへんけど試しに読んでみようかなと、手にとってもらってもありがたいですね。
『火花』は「スパークス」というコンビでお笑い芸人をしている徳永と、先輩芸人の神谷を描いた小説。徳永が営業先で神谷の型破りな芸風に惹かれ、「神谷の伝記を書く」という条件付きで弟子入りするところから物語が始まります。
自身もお笑い芸人である又吉直樹さんが、純文学デビュー作で芥川賞を受賞したことから当時は話題騒然となり、累計発行部数は240万部以上を記録、2015年の年間ベストセラーでは堂々の第1位に輝きました(記事はこちら)。2016年春には林遣都さん主演でドラマ化され、Netflixにて配信されています。
売れない芸人徳永は、熱海の花火大会で、師として仰ぐべき先輩神谷に電撃的に出会った。そのお笑い哲学に心酔して行動を共にしながら議論を続けるのだが、やがて二人は別の道を歩んでいくことになる。運命は二人をどこへ連れていくのか。
(文藝春秋BOOKS『火花』より)
〉試し読みはこちらから
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163902302
11月28日発売の「週刊ビッグコミックスピリッツ」には、『火花』だけでなく、名作文学の世界をのんさんと又吉直樹さんがグラビアで表現する特集「文学を教えて。」も掲載されています。
こちらの特集には、『コンビニ人間』で第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香さんや、『何者』で第148回直木賞を受賞した朝井リョウさんも登場するとのこと。「文学なんて小難しい」「どこが面白いの?」と思っている方も、ぜひ読んでみてくださいね。