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「ドクターX 外科医・大門未知子」「花子とアン」など数多くの人気ドラマを生み出してきた脚本家・中園ミホさんは、「取材の中園」と呼ばれる。
「自分の知らない世界のことは書けないので、取材はしっかりやります。電車に乗っていても、こういうお店に来ていても、周りの人が話していることを聞くのは子どもの頃からのくせ。そういう声からドラマのヒントを得ることが多いですね」。
未婚の母を描いた連続ドラマデビュー作「For you」からフリーランスの立場に共感して生まれた「ハケンの品格」まで、「書いていることと自分の人生は重なっている部分もある」。新刊『ぐーたら女の成功術』にはそんな中園さんの半生や脚本家としての仕事術、人気ドラマ誕生の裏側が余すことなく綴られている。「だいたい人生つらいものなので(笑)、私のドラマを観て、1時間でもスカッとしたり、また明日もがんばろうと思っていただけたらそれが一番幸せ」。いくつもの逆境を乗り越えてきた姿と前向きな明るさに、ドラマ同様、読めば元気が湧いてくるエッセイ集だ。
打ち合わせによく利用する、自宅近くのカフェ。ケーキが絶品なだけでなく、地下に下りるとスタイリッシュな別空間が広がる。甘いものもお酒も大好き。「取材はアフター5に自腹で行けるところで、お酒を飲みながら話を聞きます。お酒の力を借りて自分をさらけ出すと、相手も本音を話してくださいますね」。10月からは「ドクターX」の新シリーズが始まる。シリーズ毎に悪役が変わるため、キャラクター作りにもっとも時間をかける中園さんは、現在「産みの苦しみ」の真っ最中だ。
14歳から先生について占いを勉強し、占い師をしていたこともある。このノートは習い始めた当初から使っているもので、書き込みも当時のまま。「ボロボロですけれど、ぐーたらなので(笑)、今も占いをみるときはこのノートを使っています」
中園ミホ Miho Nakazono
1959年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、占い師などの職業を経て、1988年にテレビドラマ「ニュータウン仮分署」で脚本家デビュー。 2007年に「ハケンの品格」で放送文化基金賞、橋田賞、2013年には「はつ恋」「ドクターX 外科医・大門未知子」で向田邦子賞と橋田賞をダブル受賞。2014年にはNHK連続テレビ小説「花子とアン」を手がける。日本大学芸術学部客員教授。
「私、失敗しないので」
米倉涼子演じる“失敗しない外科医”大門未知子が、
国内最高峰の大学病院で「病院の格付け」にメスを入れる!
「ドクターX 外科医・大門未知子」2016年10月13日スタート
【毎週木曜】よる9:00放送
(「新刊展望」2016年9月号「創作の現場」より転載)