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3月11日(土)13時~17時、本屋の未来・可能性を考えるトークセッション「本屋サミット 2023 in 大阪府立中之島図書館」(共催:大阪府立中之島図書館/ShoPro・長谷工・TRC共同事業体)が大阪府立中之島図書館で開催されます。
テレビやネット、新聞などのメディアでは、本屋や紙の本に対するネガティブなニュースが散見されます。それでも私たちは毎日の生活の中で「本」を手放せませんし、実店舗で手に取って本を選びたい、と思われる方もまだまだ多いのではないでしょうか。
今回開かれる「本屋サミット」は、モデレーターに梅田 蔦屋書店の北田博充さんを迎えて、本屋の“リアル”をトークセッション形式で掘り下げて、本屋の現状と未来について考えるイベントです。「これからの本屋」には、どのような可能性があり、どんな未来が待っているのか、北田さんが実際に書店を経営されている3人の店主に、各店の「これまで」と「これから」について、話を聞きます。
■モデレーター:北田博充(きただ・ひろみつ)さん(梅田 蔦屋書店)
【プロフィール】大学卒業後、出版取次会社に入社し、2013年に本・雑貨・カフェの複合店「マルノウチリーディングスタイル」を立ち上げ、その後リーディングスタイル各店で店長を務める。2016年にひとり出版社「書肆汽水域」を立ち上げる。同年、カルチュア・コンビニエンス・クラブ入社。現在は、梅田 蔦屋書店で店長を務める傍ら、出版社としての活動を続けている。著書に『これからの本屋』(書肆汽水域)、共編著書に『まだまだ知らない 夢の本屋ガイド』(朝日出版社)がある。
お話を伺う3人の店主は、2021年にオープンした本屋、カフェバー、印刷工房、ギャラリーが一体となった「堀川新文化ビルヂング」(京都)の大垣守可さん。奈良県大和郡山市柳町商店街の元畳屋さんの一角にある8坪の小さな本屋「とほん」の砂川昌広さん。「普段本屋に行かない人にも偶然の出会いを提供する」ことをコンセプトに、薬局で患者さんと本との出会いを創出する「ページ薬局」の瀬迫貴士さんです。
大垣さんには「地域に根差した文化拠点としての本屋」、砂川さんには「人、まち、もの『と、ほん』をつなぐ本屋の役割」、瀬迫さんには「本屋の外側から『本屋』を考える~ページ薬局の挑戦~」をテーマに、モデレーターの北田さんがそれぞれ話を伺います。詳細は以下の通りです。
■13:00~14:00
ゲスト:大垣守可(おおがき・もりよし)さん
プロフィール:大学卒業後、東京の出版社で雑誌編集などの仕事に携わった後、株式会社大垣書店に入社。主な業務内容はさまざまな企画立案、運営。2021年に書店、カフェ、印刷工房、ギャラリー、レンタルオフィスが一つになった「堀川新文化ビルヂング」を立ち上げる。
<トーク内容>
京都の堀川中立売にある「堀川新文化ビルヂング」は2021年にオープンした書店、カフェバー、印刷工房、ギャラリーが一体となったお店で、『日常の延長線上に「文化のプラットフォーム」を』をテーマに、地域と文化・芸術の振興の拠点となる施設を目指しています。「地域に根差した文化拠点」という観点から、これまでのお仕事とこれからの展望についてお話を聞きます。
▲京都の堀川にある、本屋、カフェバー、印刷工房、ギャラリーが一体となった「堀川新文化ビルヂング」
■14:15~15:15
ゲスト:砂川昌広(すながわ・まさひろ)さん
プロフィール:大阪の新刊書店に長く勤めた後、勤務先の閉店を機に2014年「とほん」を開業。店名の由来は「雑貨とほん」「大和郡山とほん」「人とほん」「町とほん」など、色々なものごとに「と、ほん」と繋がっていけたら、との思いから。書店業の傍ら、書評の執筆や、リトルプレス『ブックレットホン』の刊行などライターとしての顔も持つ。
<トーク内容>
奈良県大和郡山市柳町商店街にある「とほん」は、商店街組合の活動に参加し、金魚養殖が盛んな土地柄に合わせ店内で金魚を飼うなど、地域性を尊重する約8坪の本屋です。またSNSでより広く発信を続け、昨年からは奈良県天理市のコンビニで、書籍コーナーの選書を担当する試みも始めました。2014年の開業以降、どんなことに関わり、本屋の役割をどう感じて営んでいるのか、今後の展望も交えてお聞きします。
▲奈良県大和郡山市柳町商店街にある8坪の本屋「とほん」
■15:30~16:30
ゲスト:瀬迫貴士(せさこ・たかし)さん
プロフィール:薬剤師、2代目経営者。毎週どこかの本屋さんに足を運ぶこと7年以上。2019年の「1か月100冊読書」をきっかけに、書店員経験がない中、調剤薬局経営メインの法人にて薬局×本屋「ページ薬局」を2020年にオープン。リアル書店ならではの価値を伝えたいと日々奮闘している。
<トーク内容>
ひと昔前は、長く書店で勤務経験を積んだ書店員が、小さな個性派書店を独立開業するケースが多かったですが、昨今は書店とは異なる業界で経験を積まれた方が個性的な書店を開業するケースが増えてきました。
2020年6月、大阪府豊中市の螢池に本の販売を行なう調剤薬局「ページ薬局」がオープンしました。「普段本屋にも行かない人に偶然の出会いを提供する」ことをコンセプトに、薬局で患者さんと本との出会いを創っています。書店以外の業界でキャリアを積まれてきた方に、「書店業界の外側」の視点から、本屋の魅力や可能性についてお話しいただきます。
▲大阪府豊中市螢池で本も販売する調剤薬局「ページ薬局」
■16:30~17:00 まとめ&質疑応答、トークセッション