'); }else{ document.write(''); } //-->
2022年上半期の書店店頭売上は、対前年を大きく下回っている状況が続いています。コミックも例外ではなく、前年比は4月期が91.9%、5月期は82.1%となりました。『進撃の巨人』などが昨年のこの時期に最終巻を迎えたことも影響しています。
そういった中で「ほんのひきだし」では、「まだ新しい、面白い漫画を探すにはどうすればいいか?」「見つけて知ってもらうことで、もっと漫画業界を盛り上げたい!」といった思いから、期間中に第1巻が発売された“まだ若い漫画”に対象を絞り、その第1巻の売上だけで集計した独自のランキングを発表しています。
今回発表するのは、2022年4~6月に発売された第1巻ランキングです。この期間中に発売された“第1巻”(単巻を含む)は、約1,000作品以上。これらの作品の中からトップ30にランクインした話題作を紹介します。
前回の1~3月のランキングでは、SNSを中心に大きな話題となった『タコピーの原罪』が第1位となりました。
今回のランキングはどうなったのでしょうか、まずは第30位から第11位までを紹介します。
※日販調べ
※調査対象:2022年4月1日~6月30日に発売されたコミック第1巻(単巻作品、続編、スピンオフを含む)。ファンブック、アンソロジーは除く。
※売上集計期間:2022年4月1日~6月30日
「次にくるマンガ大賞2022」Web部門にノミネートされた『悪役令嬢の中の人 ~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~』(第29位)や、2020年にTVアニメ化された『イエスタデイをうたって』の作者・冬目景さんの新作『百木田家の古書暮らし』(第25位)がランクインしています。
左京亜也さんの「クロネコ彼氏」シリーズのスピンオフ『ねこのほん』(第18位)が登場。さらに、同日に発売されたされた同著者の『高嶺の花は、乱されたい』もランクインしました(第17位)。
そのほか、2022年4月からTVアニメが放送中の『カッコウの許嫁』の作者・吉河美希さんの『柊さんちの吸血事情』(第14位)や「次にくるマンガ大賞2022」コミックス部門にノミネートされた『ガチアクタ』(第11位)も上位に入っています。
TOP10には、「図書館戦争」シリーズでお馴染みとなった弓きいろさん×有川ひろさんタッグの最新作『塩の街』(第6位)、2020年に「ヤングジャンプ」40周年記念で読み切りとして復活し、2022年に連載をスタートした『ゴリラーマン40』(第4位)がランクインしました。
第3位には、『金田一少年の事件簿30th』がランクインしました。名探偵・金田一耕助の孫である主人公・金田一はじめと、はじめの幼馴染・七瀬美雪を中心とした人気ミステリー漫画シリーズの最新作です。
今年、連載開始30周年を迎えた「金田一少年の事件簿」シリーズは、累計発行部数が1億部を突破。根強いファンに支えられ、まだまだ売上を伸ばしています。
本作で舞台となるのは、6年前に迷宮入りした失踪事件の傷跡残る「八咫烏村」。はじめと美雪は、無事に事件を解決へと導けるのでしょうか。
第2位にランクインしたのは、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ初となるスピンオフコミック作品『ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋』です。
第3部の名敵キャラクターであるホル・ホースと第4部の主人公・東方仗助が登場しファンにはたまらない作品となった本作は、6月17日(金)の発売から2週間足らずで本ランキングの第2位に入りました。作画を担当するのは『ノー・ガンズ・ライフ』のカラスマタスクさん。原作には、「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフノベライズ作品『恥知らずのパープルヘイズ』を執筆した上遠野浩平さんが担当しています。
2022年4~6月の第1巻ランキング、第1位に輝いた作品は、荒川弘さんの最新ファンタジー作『黄泉のツガイ』でした。荒川さんにとって、『鋼の錬金術師』以来約11年ぶりとなる「月刊少年ガンガン」連載となる本作は、6月10日(金)に発売されてから驚異的な売上を記録しました。
山奥の村に住む主人公・ユルは、村にある牢の中で「おつとめ」をしている双子の妹・アサとともに平和に暮らしていました。しかし、その平和はある日突然に終わってしまいます――。第1巻時点では物語や舞台の謎も多いですが、バトルやミステリー、ファンタジーと荒川さんが描いてきた世界観が詰まった作品となっています。
・https://hon-hikidashi.jp/tag/comic1st_ranking/