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第155回芥川龍之介賞を受賞した村田沙耶香さんの『コンビニ人間』が、文藝春秋より今週7月27日に発売されます。
36歳未婚女性、古倉恵子。
大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。
これまで彼氏なし。
オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。
日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。
現代の実存を問い、正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。
(文藝春秋『コンビニ人間』より)
『コンビニ人間』は、18年間同じコンビニエンスストアでアルバイトを続ける36歳の独身女性を主人公とした作品。芥川賞受賞が決定した当初、初版部数6万部でスタートする予定でした。しかし村田沙耶香さん本人もコンビニエンスストアでアルバイトをしているなど話題性が高いこともあって全国の書店から「大々的に売りたい!」という声が相次いだことから、発売日前にして4万部の重版が決定。これによって、累計部数は発売前の現時点ですでに10万部となりました。早いところでは25日頃から店頭に並びます。
なお芥川賞受賞作『コンビニ人間』は、8月10日発売予定の「文藝春秋」9月号でも全文読むことができます。
直木三十五賞を受賞した荻原浩さんの『海の見える理髪店』(集英社)は、今週7月26日頃に重版出来。8月22日発売の「オール讀物」9月号には一部が掲載されます。
母と娘、夫と妻、父と息子……
近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々。
誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる、大人のための泣ける短編集。
今注目を集めている芥川賞受賞作『コンビニ人間』、直木賞受賞作『海の見える理髪店』の2作。早く読みたい方は、ぜひお早めに書店でお求めください。