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  • 人の血を吸いたくない吸血鬼と、血を吸って欲しい人間…吸血鬼姉妹×中学生男子のアットホーム“血縁”ラブコメ『柊さんちの吸血事情』

    2022年06月19日
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    黒田順子:講談社コミックプラス
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    柊さんちの吸血事情 1
    著者:吉河美希
    発売日:2022年05月
    発行所:講談社
    価格:759円(税込)
    ISBNコード:9784065279267

    吸血鬼が出てくるアットホームなラブコメディ。このマッチングだけでも期待できそう!!と思って読み始めたら、色々な要素がミックスされていて安定の面白さでした。
    さすが、現在放送中のTVアニメ 『カッコウの許嫁』 も好調な吉河美希(よしかわ みき)先生の作品です。

    児童養護施設で育った源翔太(みなもとしょうた)14歳は、 “家族”というものに対して冷ややかな目を持っていました。
    今さら養子に行く気などなく、新聞配達で稼いだお金をせっせと貯めこんで、4年後に一人暮らしをするのが密かな夢。
    そんなとき、受け入れ先の家庭に3日間いれば千円あげると言われ、その家を訪ねてみると、出迎えてくれたのはお金持ちの幸せそうな家族。

    この絵の破壊力!! ナイスバディで可愛い姉妹は元より、着物姿のお母さん、男爵ふうの髭!?を生やしたお父さんが怪しさぷんぷんで、もうこれだけで笑ってしまいます!!

    そして、外から鍵がかけられた部屋に5人目の家族である次女・雪枝がいて……。
    翔太は 『柊さんちの吸血事情』を知ることとなるのです!!

    この話に吸血鬼が出てくることはわかっていても、それを “しれっ”と説明するお父さんとお母さんが、また可笑しい!!

    雪枝に血を吸われたのに死なない翔太に対しても……、

    とんでもない家に来てしまったことを知り、逃げ出そうとする翔太ですが、「とてつもなく栄養価の高い血液と抗体の持ち主」を彼らが逃すわけがなく、あえなく牢屋に入れられてしまいます。
    しかし、「10万円をくれれば、雪枝に3日間好きなだけ血を吸わせてやる!!」と交渉する翔太。
    そうまでしても、お金が欲しい理由があるのです。

    ところが今度は、肝心の雪枝が翔太の血を吸おうとしません。
    実は雪枝は吸血鬼として生きることに悩んでいて、どんどんやつれて行く雪枝を見かねた長女の晴海(はるみ)が、翔太をけしかけます。

    人の血を吸いたくない吸血鬼と、血を吸って欲しい人間。
    なるほど、そう来ましたか!! 吸血鬼といえば、逃げ惑う人間を追い詰めて噛みつき殺してしまう怖いイメージでしたが、嫌がる吸血鬼を追い回し、なんとか血を飲ませようとする人間なんて、そりゃ笑えるに決まってます。

    さらに翔太は、こんな行動にも出ます。

    こうして柊家の一員となり、美人三姉妹に囲まれた翔太に何も起こらないわけがない!! なぜなら、三姉妹が揃いも揃ってみんなキュートだから。
    溌剌とした健康的な明るい可愛さとエロさが、絵からも滲み出ています。

    特にカラっとした性格で、グラマーで色気ムンムンの長女の晴海には、これから色々とかき乱して欲しい!!

    ある意味、血のつながりがある家族!?となった翔太と柊家の人々。
    家族は切っても切れない関係であるように、雪枝にとっても翔太は絶対に必要な存在となったわけです。

    もう一つ、毎話ごとのタイトルが“吸血”にこだわっているところも好きだなぁ。
    例えば、第1滴は「欲吸不満」、第2滴は「交渉血裂?」、第3滴は「利害一血!」。

    家族の愛を知らずに育った翔太が、“吸”転直下(きゅうてんちょっか)、柊家の一員になったことで起こる笑いは、これからも期待できそうです!!

    (レビュアー:黒田順子)


    ※本記事は、講談社コミックプラスに2022年6月4日に掲載されたものです。
    ※この記事の内容は掲載当時のものです。




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