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  • 白線歩き、ねり消し作り、石蹴り下校…クラスの「高嶺の花」はまるで小学生男子!? クールな美少女との秘密の遊びが楽しすぎる『心が男子小学生。』

    2022年03月05日
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    中野亜希:講談社コミックプラス
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    秒で心が近づく方法

    大人になると、なかなか友達ができないなんて声をきく。きっかけづくりが難しいし、この頃は「ご飯行かない?」なんて誘いもハードルが高い。でも、秒で仲良くなる方法がある。それは「説明のいらないシンプルな遊びに、一緒に熱中すること」!
    見てください、この2人の楽しそうな様子を。
    『心が男子小学生。』は、一見クールな美少女・新城さんと、そのクラスメート・板倉くんの秘密の遊びの日々を描くラブコメだ。

    席替えで、主人公・板倉くんが隣の席になったのは「高嶺の花」と噂されるクラス一の美女・新城こころ。
    何やらこそこそしている彼女の手元に目をやると……

    ねり消しを作ってる!!
    しかも筆箱から取り出した大きなねり消しを合体させては顔を輝かせている!

    帰り道では

    すました顔で足はずっと白線をなぞり、しかも消えているところは避けるというプロ意識(?)。もしかして……?

    板倉くんは気づきます。クールな彼女の背後に、男子小学生が見えることに。クラス一の美女の意外なギャップが気になって、彼女を観察し始める板倉くん。

    涼しい顔で下校していると見せかけて、実は石蹴りを満喫している新城さん。しかもなかなかにテクニカル。

    何となく、この様子を同級生に見られるのはまずい気がして、思わず声をかけてしまう。

    こうして、心が男子小学生の新城さんと、リアル男子高校生の板倉くん、秘密の遊びに熱中する2人きりの日々が始まったのです。

     

    これ、昔の俺らじゃん!!

    全然恥ずかしがることなんかないのに!と、大人の私は思うけど、現役の高校生にとっては、童心丸出しで遊ぶのはちょっと恥ずかしいのかも。でもやっぱり楽しいよね!
    この本に登場する、そんな「小学生の遊び」は、私もほとんど経験したことがある懐かしいものばかり。帯にある「これ、昔の俺らじゃん!!」も納得のラインナップ。

    懐かしのバチエンや、

    木登り対決。スカートで男子と互角に競争できる新城さん、地味にすごいです。

    購買のメロンパンをかけて行われる「あの遊び」。
    「CCレモン」「寿司じゃんけん」なんて呼ばれていることも。

    いっせーのーせ? バリチッチ? 意見の分かれる親指ゲーム

    などなど。

    板倉くんがいなくても、新城さんは1人で遊ぶ。家のお風呂も

    学校の水道も、

    新城さんにかかれば立派な遊び場だ。好奇心と遊び心のバリエーションがすごい!

    新城さんの興味や好奇心の表し方が「まさに男子!」なのもグッとくるけど、それだけじゃない。なんだかんだ言っても、板倉くんはリアル男子高校生。いくら男子小学生の心を持つ新城さんでも、板倉くんにかなわないことも、わりとあります。

    そんなとき、男子小学生らしさ全開の「負けず嫌い」や、

    「後出し自分ルールでマウント取り」

    を繰り出してくるのがまた萌える! 新城さんの「心が男子小学生。」ぶりがビシビシ伝わってくるんです。
    ここまで読んで、「ただの子供の遊び? ラブコメはどこ行った?」と思った方、ご安心ください。本作はちゃんとラブコメです。

    なんせヒロインが可愛い。「美女だから」だけじゃなくて、一生懸命な顔や、シャイなところも本当に可愛い。それを板倉君だけが独占している。
    そして、板倉くんが新城さんの遊びに付き合うのも、「渋々」とか、「下心」ではない。めちゃくちゃ楽しいからだ。

    2人の秘密の時間に、突然ロマンチックなことが起きたり、

    クールな美少女が、初めて本心で振舞える相手が自分だと知らされたり。本人から言われるより、お母さんから言われるのがまた心に響く。

    ただ小学生みたいに色気なく騒ぐだけじゃなくて、本気の遊びバトルの中でちゃんと二人の仲も深まっていくんです。

    はあ……(ため息)。マジでいいな……こんな尊いものを読ませていただき、感激です!

    (レビュアー:中野亜希)


    ※本記事は、講談社コミックプラスに2022年2月20日に掲載されたものです。
    ※この記事の内容は掲載当時のものです。




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