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「部屋に籠ってばかりいると、煮詰まってしまう」という辛酸なめ子さん。「美味しい食べ物があるとモチベーションが上がるので」、カフェで仕事をすることも多い。
銀座三越の休憩スペースに隣接するこのお店は、お気に入りの一軒。9階にあり、大きなガラス張りの窓からは、街並みが見下ろせる。銀座は自宅からアクセスが良いため、オープンエアのお店など、開放感あるカフェによく足を運んでいる。
『辛酸なめ子の世界恋愛文学全集』は、恋愛小説の不朽の名作を、著者ならではの視点で読み解き、名シーン(?)のイラストがツボにはまった読書案内。「子どもの頃から読書感想文は苦手だったのですが、(読みどころを)わかりやすく書ければいいなと」チャレンジ。古今東西の作品を読み、「感情移入することで、ドキドキ感を得られたのが良かったです。最近は不倫や浮気といったゴシップが多いですが、そういう人も小説を読むことで満たされたり、欲望を発散できたり、恋愛小説には色々な効果があるのでは」と語る。
スピリチュアルに関する著書も多い。「毎日朝と夜に瞑想して、集中力を高めるようにしています。目を閉じて静かにしているくらいですが、前よりも仕事が捗るようになった気がします」。本作には古典から近代、スピリチュアル系からフェティッシュなものまで、さまざまな恋愛小説を盛り込んだ。「特に昔の小説は文章力や比喩表現が計算し尽されていて深く、感動します。自分の表現力に焦りも感じたので、レビューを書くことで、そういった部分が少しでも身に付いているといいですね」
取材に出かけることが多く、メモとデジカメ、BlackBerryは必需品。キーボード搭載の端末は「打ちやすいので、切羽詰まっているとき、電車の中などで原稿を進めるのに使っています」。
辛酸なめ子 Nameko Shinsan
1974年東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。著書に『厄除開運人生』『女子校育ち』『辛酸なめ子の現代社会学』『皇室へのソボクなギモン』『辛酸なめ子のつぶやきデトックス』『諸行無常のワイドショー』など多数。
オンライン書店「Honya Club.com」限定! 辛酸なめ子さんのサイン色紙が抽選で当たります
(「新刊展望」2016年7月号「創作の現場」より転載)