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  • 「私をスターにしなさいよ」“ザツキ“となった元・天才高校生芸人がワガママ整形アイドルとトップを目指す!

    2021年08月22日
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    黒田順子:講談社BOOK倶楽部
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    ザツキ 1
    著者:望月拓海 桜庭ゆい
    発売日:2021年05月
    発行所:講談社
    価格:748円(税込)
    ISBNコード:9784065233610

    「トップアイドルの年間経費は2千万円かかる」
    歌手も俳優もアイドルも、才能があるから売れるのだと昔は思っていましたが、放送作家として彼らを間近で見るうち、それだけではないことがわかりました。彼らには優秀なスタッフがいて、そういう人たちを巻き込み、味方にする魅力があるから売れるのです。

    元天才ピン芸人の青島星人(あおしまほしと)は、芸能界を辞めた今も芸能科に籍を置く高校生。
    ダンスボーカルグループの一員としてデビューしたばかりの酒井朝日に、「中途半端な才能しかなかったお前は辞めて正解」と、いびられる日々を送っていました。

    そんな芸能科に転校して来たのが、美少女グランプリで優勝したのに整形がバレて、受賞が取り消された四十万沙希(しじまさき)。
    いきなり朝日が、「お前さぁ整形してんだって?」と、みんなの前で茶化すと、朝日に歩み寄った沙希は……、


    この予想外の行動にビックリです!! でも、単なる美少女ではなく、根性もすわっている強気な沙希にシビれます!!

    沙希が、屋上でシェイクスピアの「リア王」のセリフ練習をしている所に居合わせた星人。思わず、「あのっ」と声をかけると……、

    確かに沙希は、女王様のようにワガママです。

    星人が沙希のピンチを救った時も、お礼を言うでもなく「あんた──、わたしをスターにしなさいよ」ですから。

    しかし、芸能界の“異端”である沙希にスター性を感じた星人は、沙希の“ザツキ”となることを決意します。
    “ザツキ”とは、芸人のネタを考えたり、台本を書いたり、ライブの構成を考えるなど、特定の芸能人の魅力を引き出し、売れる方法を考える専属の放送作家みたいなもの。

    星人の最初の仕事は何かというと……、売店でパンを買って来ること。
    しかも沙希から、「パン、買って来なさいよ」と命令され、パシリ状態なのです(笑)。
    かなりお人好しの星人ですが、実は彼には他の人とは違う特技がありました。
    それが、一度見たものは絶対に忘れない「超記憶症候群」。
    沙希のピンチを救ったのもコレでした。

    沙希が所属するのは、清宮京子が社長兼マネージャーの弱小事務所。
    “ワケあり物件”である沙希を引き取るということは、かなりリスクがありますが、清宮には海外のレッドカーペットを歩く沙希の姿が見えると言うのです。
    実は星人も、同じような沙希の姿が見えたことがありました。

    とは言っても、いきなり女優になれるわけもなく、最初のうちはどんな小さな仕事も引き受けて名前を売り、次に繋げて行かないといけないのです。特に弱小事務所の場合は。
    実は昔、深夜のアイドル番組をやっていたことがあるのですが、水着を嫌がらずに着てくれたアイドルたちは、後に主役を張る女優さんになりました。これが現実です。

    だからこそ星人も、有名プロデューサーのプロデュースで歌手デビューできるオーディションをお膳立てしたのですが、「出ない」とワガママを言う沙希。
    「偉いやつにプロデュースされたら操り人形にされる」と。
    その挙句、星人に酷い仕打ちまでするのです。

    普通なら怒ってもいいのに、星人は必死に沙希を説得します。
    なぜなら、星人にとって沙希は命の恩人であり、生きる希望だから。
    1年前、駅のホームから落ちそうになった星人を助けたのは、沙希だったのです。

    この時、沙希が何とささやいたのか、なぜ星人の目から涙が溢れたのか見当もつきませんが、“ザツキ”である星人が、この先どうやって沙希をスターにしていくのか続きが気になります!!

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    (レビュアー:黒田順子)


    ※本記事は、講談社コミックプラスに2021年7月20日に掲載されたものです。
    ※この記事の内容は掲載当時のものです。




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