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6月3日、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さん初の新書『夜を乗り越える』が、新書レーベル「小学館よしもと新書」第1弾として発売されます。大の読書好きとして知られ、デビュー作『火花』が芥川賞を受賞、大ベストセラーとなった又吉直樹さん。今回発売された新書『夜を乗り越える』には、どんなことが書いてあるのでしょうか?
『夜を乗り越える』は、又吉直樹さんが少年期からこれまで読んできた数々の小説を通して「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」を考え、文章にしたもの。第1章「文学との出会い」に始まり、本の魅力や、好きな作家として一番に名を挙げている太宰治と自分などについて語っています。
●第1章 文学との出会い
●第2章 創作について̶̶『火花』まで
●第3章 なぜ本を読むのか̶̶本の魅力
●第4章 僕と太宰治
●第5章 なぜ近代文学を読むのか̶̶答えは自分の中にしかない
●第6章 なぜ現代文学を読むのか̶̶夜を乗り越える
『夜を乗り越える』は「負のキャラクター」を演じ続けていた少年・又吉直樹が、文学に出会い、助けられ、いかに様々な“夜を乗り越えて”生きてきたかを振り返る内容です。
「本は、賢い人達のためにだけあるものではありません。明日からバンドをやろうという人や芸人をやろうという人が読んでもいいものです。むしろ、彼らとの方がめちゃくちゃ相性がいいものです。かたやパンクスも芸人も、本なんて賢いやつらのもので自分には必要のないものだと思っています。いやいや、あなた達と同じようなやつの、どうしようもないことも書いているのになと思うんです。」(本文より)
読書というと「知的」「真面目」という堅いイメージを抱きがちですが、又吉直樹さんは、特に本を直接知識と結びつけて捉えているわけではないそうです。つまり「賢くなるためだけに本を読むわけではない」ということ。又吉直樹さんの目を通した“本の存在”とはどのようなものなのかを、ぜひ『夜を乗り越える』を読んで確かめてみてください。
『夜を乗り越える』では、芥川賞受賞作『火花』の創作秘話も初公開! 自らが身を置いているお笑いの世界を描いたことでも話題になった『火花』は、252万部を売り上げた大ベストセラーとなりました。
ほんのひきだしでは以前、でんぱ組.inc夢眠ねむさんの連載「夢眠書店開店日記」で、『火花』の編集担当である文藝春秋・浅井茉莉子さんに誕生秘話をお伺いしています。『夜を乗り越える』で描かれる、又吉直樹さんサイドから見た“『火花』が生まれるまで”にも注目です!
「小学館よしもと新書」からは、今後も7月3日にトータルテンボス・藤田憲右さんの『ハンパねぇ!高校野球』、8月3日に千原兄弟・千原せいじさんの『がさつ力』の発売が決定しています。
『ハンパねぇ!高校野球』は高校時代に野球部のエースだったという藤田憲右さんによる高校野球ファンブック、一方の『がさつ力』は、マサイ族をも虜にする脅威の会話術を持つ“初対面の相手と親しくなる天才”こと千原せいじさんが、コミュニケーション術を説く内容。又吉直樹さんの初新書もさることながら、この2冊もかなり気になります。
これ以降も「小学館よしもと新書」は2か月ごとに1~2冊刊行される予定とのこと。お笑い芸人の皆さんが自分たちの個性をどんな形で発揮するのか楽しみです。