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  • 『こちらあみ子』映画化決定 “純粋で素直”な少女の視線から世界を見つめる、今村夏子のデビュー作

    2021年05月11日
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    ほんのひきだし編集部
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    芥川賞作家・今村夏子さんのデビュー作『こちらあみ子』の実写映画化が決定しました。

    メガホンを取るのは、今村作品初の映画化となった芦田愛菜さん主演映画「星の子」(大森立嗣監督/2020年)で助監督をつとめ、「日日是好日」「タロウのバカ」などに携わってきた森井勇佑さん。自身が映画化を熱望していたという本作で、自ら脚本も手がけ、監督デビューを果たします。

    こちらあみ子
    著者:今村夏子
    発売日:2014年06月
    発行所:筑摩書房
    価格:704円(税込)
    ISBNコード:9784480431820

    『こちらあみ子』は、純粋で素直ゆえ、ちょっと風変わりな女の子「あみ子」の視点から、彼女をとりまく世界を描いた物語です。優しい父、一緒に登下校してくれる兄、 書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいる母、 憧れの同級生・のり君。あみ子はたくさんの人に囲まれて毎日を過ごしていますが、あみ子の行動は、周囲の人たちを困らせることになります――。

    同作は2010年に「あたらしい娘」の題で発表され第26回太宰治賞を受賞、2011年『こちらあみ子』に改題して刊行され、同年に第24回三島由紀夫賞を受賞しました。作者の今村さんは2作目『あひる』が第155回芥川賞候補、3作目『星の子』が第157回芥川賞候補となったのち、2019年に『むらさきのスカートの女』で第161回芥川賞を受賞しています。

    映画は、原作の舞台であり、今村さんの出身地でもある広島オールロケにて、2021年7月にクランクイン予定。主人公・あみ子をはじめ、のり君やお兄ちゃんなど、子どもたちの主要キャストは、純粋さや素直さをなるべく自然体で表現するべく、演技経験の有無を問わずオーディションで選ばれるとのことです。

    あみ子の両親役には、井浦新さんと尾野真千子さんが決定しました。

    また今回の発表にあわせ、森井勇佑さんからのコメントのほか、森井監督とスタッフに縁のある大森立嗣監督、野尻克己監督、今泉力哉監督からの応援コメントも到着しました。

    森井勇佑監督のコメント
    僕がHi8のビデオカメラで遊び始めたのは、中学1年生の頃でした。
    友達3人くらいと『男プロダクション』と名乗り、高校を卒業するまで30本ほど遊びで映画を撮りまくりました。
    たいていの友達はカメラの前に立つだけで恥ずかしくて笑ってしまいます。でもそんな中でなぜか、ほとんど笑わずカメラ前で堂々と立っていられるヤツがいました。
    そいつはぶっきらぼうで、ときどき奇行もするので、学校では浮いた存在でした。でも映画に出るのはすごく好きだったようで、「次は何をとるんや」「映画はとらんのか」としょっちゅう催促されました。今思えば、そういうヤツだったからこそ、存在が面白く、僕らも映画を撮りつづけたのだと思います。
    「こちらあみ子」をはじめて読んだ時、僕はあみ子のことを友達のように感じました。
    あみ子は面白いヤツです。その面白さをみんなに伝えたい。それは僕が中学生のときに思ったことと、きっと地続きなんだと思います。
    それ以来、この小説を映画にしたいと強く思い続けてきました。あみ子という存在は、映画で撮るべきだと思ったのです。
    「こちらあみ子」が初監督作品になることは、自分にとっては必然的なことだと感じています。
    覚悟を持って挑みます。と同時に、最高に嬉しいです。ワクワクして仕方がありません。

    〈プロフィール〉
    1985年兵庫県生まれ。日本映画大学映像学科を卒業後、映画学校の講師だった長崎俊一監督の「西の魔女が死んだ」(2008)で、 演出部として映画業界に入る。 以降、日本の映画界を牽引する監督たちの現場で助監督を務め、現在は大森立嗣監督作品には最も欠かせない存在となる。主な作品に「ボーイズ・オン・ザ・ラン」「愛の渦」(三浦大輔監督)、「だいじょうぶ3組」(廣木隆一監督)、「テルマエ・ロマエⅡ」(武内英樹監督)、「まほろ駅前狂騒曲」「セトウツミ」「光」「日日是好日」「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」「タロウのバカ」「星の子」(大森立嗣監督)など。

    ▼応援コメント

    大森立嗣監督
    森井は僕の映画の助監督をやっていて、映画を支えてくれていました。
    映画が本当に好きで、彼は映画に救われているように僕には見えました。
    映画監督になったら、今度は映画を、救ってください。
    自分のことはさておいて、映画に携わる人や、観客に向けて、愛を注いでください。
    だけど、その前に皆様からの応援が必要なようです。
    次は彼が映画を通して皆様に愛を降り注ぎます。

    野尻克己監督
    森井勇佑は映画を愛するとても純粋な私の後輩だ。
    純粋な後輩が天才作家、今村夏子のデビュー作で監督デビューする。
    純粋と天才の掛け算。
    デビュー作とデビュー作の掛け算。
    誰からも歓迎される映画がこの世に出るに違いない。
    余談だが、私の人生を賭けたデビュー作の助監督を森井に三度頼んだが三度断られた。
    この間、断った理由を聞くとヘラヘラ笑って「覚えていません」と言われた。
    そういう憎めない人間だ。そういう憎めない人間の人生を賭けた監督デビュー作。
    誰からも愛される映画がこの世に出るに違いない。

    今泉力哉監督
    小説「こちらあみ子」が映画になると聞いた。見たいです。監督は同じ原作者である今村夏子さんの映画「星の子」で助監督を務めていた森井勇佑さん。撮影を、私が何度もご一緒した岩永洋さんが担当すると聞いた。おふたりは日本映画学校時代からの知り合いらしい。広島での主演オーディションの情報を聞き、わくわくした。すでに本気でいい映画にしようという気持ちが見える。クラウドファンディングの成功を影ながら祈っております。多くの人が支援してくださいますように。

    映画「こちらあみ子」の製作応援を目的としたクラウドファンディングについてはこちら(MOTION GALLERY)




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