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  • これはタヌキですか?いいえ、犬です!平凡な日常を描く『雨と君と』にほっこり癒される!

    2021年04月24日
    楽しむ
    黒田順子:講談社コミックプラス
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    雨と君と 1
    著者:二階堂幸
    発売日:2021年03月
    発行所:講談社
    価格:946円(税込)
    ISBNコード:9784065225837

    発売前から重版が決定し、発売後もすぐに重版、Twitterでは1億6千万PV突破の人気作『雨と君と』。
    この作品は、タヌキなのに自分は犬だと言い張る“君”と主人公との、何気ない日常を描いているだけなのに、とっても幸せな気持ちになります。
    “君”の言う通り、タヌキを犬だと思いこんで飼うことを決めた主人公は、翌日“君”を動物病院に連れて行きます。

    1人で堅実に生きる主人公の日常は、とても穏やかで親近感があります。そんな彼女の生活に、すーっと入り込んだ“君”は、ペットというより“相棒”とか“同居人”という言い方の方が似合います。

    一緒に暮らすようになってから少し季節が進み、海へとやって来た2人。
    海は“泳ぐ派”ではなく、“見る派”の主人公。
    うんうん、わかる!! と思ったのですが、もっと共感したのはこのセリフ。

    私が映画も旅行も絶対に1人で行くのは、その場の空気感や感動を全身で受け止めたいから。無駄話で大切なモノを見逃したくないから。
    人からはよく寂しくないの? と言われますが、まさにこのセリフと同じ気持ちです。

    主人公も子供の頃から「ひとりでいるのが好きだったのかも」と、雨の日に “君”に語りかけるシーンがあります。
    だからといって孤独でもなければ人嫌いでもなく、両親との関係も良好で、お隣に住むドイツ帰りの小学生・希依(きい)ちゃんとも仲良しです。

    この作品からは、凄く落ち着いた不思議な空気感と清らかさが伝わって来るのですが、それは主人公が自ら選び取った自分の暮らしを大切にしているからだと思います。
    そういう奥行きが、ただの笑いで終わらないこの作品の良さであり、重版を繰り返す人気の秘密のような気がします。

    もちろん、“君”の可愛さは言うまでもありません!!
    特に主人公のパパは可愛い“君”に会いたくて、娘が住む家にちょくちょくやって来るようになります。

    パパとのペアルックに、主人公同様「絶対イヤ」という反応を示すのかと思いきや、大喜びの“君”は感謝の気持ちをこんなふうに伝えます。

    「ありがとう」の言葉だけでなく、お返しまでするなんて、とっても律儀な子!!
    そして、部屋の中でも夜でもサングラスの強面のパパ、可愛い!!

    第1巻は、梅雨から夏までの日常が描かれていました。第2巻は秋です。
    紅葉狩り、梨狩り、ぶどう狩りにも行くかな? 自分にも美味しいもの食べさせろと“君”も反抗期を迎えるのかな? と、想像するだけで楽しい。
    でもやはり、どこにでもある何気ない秋の日がどう描かれるのかが、今からとても楽しみです!!

    試し読みはこちら

    (レビュアー:黒田順子)


    ※本記事は、講談社コミックプラスに2021年4月7日に掲載されたものです。
    ※この記事の内容は掲載当時のものです。




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