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「2019年本屋大賞」大賞受賞作である瀬尾まいこさんの小説『そして、バトンは渡された』が、永野芽郁さん・田中圭さん・石原さとみさん出演で映画化され、10月29日(金)に公開予定であることが発表されました。
『そして、バトンは渡された』は、3人の父親と2人の母親、血の繋がらない親の間をリレーされ、4回も苗字が変わった17歳の女の子・森宮優子の物語。優子役を演じる永野さんは、原作小説をすでに読んでいた自身の母親から「実写化したら芽郁に演じてほしい」と言われていたそうで、今回の発表にあたり「今まで挑戦したことのない役どころでしたが、お母さんのためにも自分のためにも絶対にやりたい作品だと思いました」とコメントを寄せています。
そんな優子は、いまはわけあって料理上手な義理の父親“森宮さん”と二人暮らし。“森宮さん”を演じるのは田中圭さんで、これまで何度か演じてきた父親役のなかでも、今回は「年の差がない親子関係」に挑んでいます。
石原さとみさんが演じるのは、小さな娘がいるシングルマザーであり、夫を何度も変え自由奔放に生きる“魔性の女”梨花。泣き虫な娘・みぃたんに精一杯愛情を注ぎともに暮らしていたのですが、ある日突然、娘を残して姿を消してしまう、物語の鍵を握るキャラクターです。キャリア初となる母親役をどのように演じているのか、注目したいところです。
メガホンをとったのは、「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」でその確かな演出力に定評のある実力派・前田哲監督。本作の撮影は2020年10月下旬~11月下旬に行なわれ、現在は公開へ向けて編集中とのことです。
永野芽郁さんのコメント
自分のお母さんが原作を読んでいて「実写化したら芽郁に演じて欲しい」と言われていた小説だったので、嬉しくなってすぐに脚本を読ませていただきました。今まで挑戦したことのない役どころでしたが、お母さんのためにも自分のためにも絶対にやりたい作品だと思いました。血の繋がりのない親子でも愛の深さを持てるんだ、そして感じたことのない愛の種類や温かさを知って、人との繋がりは強くなるんだと気づかされました。
撮影現場でお会いした田中さんは「森宮さんがいる!」と思わず口に出てしまうほど、原作のイメージ通りの森宮さんでした。撮影中も、とても優しい方でずっと頼りにしてましたので、森宮さんと優子の親子関係をぜひ楽しみにしていただければと思います。
田中圭さんのコメント
脚本を読んだときは、変わった親子関係が描かれているので難しい役だなと思いましたね。娘のいる父親の役でしたので、実生活が武器になるかなと思い現場に入ったのですが、芽郁ちゃんとは年齢が全く違ったので残念ながら参考にならなかったですね(笑)。血の繋がらない親子の関係性を作るのが難しいなと思っていて実際に一筋縄ではいかなかったですが、芽郁ちゃん演じる優子ちゃんとは素敵な距離感になれたらいいなと思って演じました。いままで見たことのない親子像を作りたいと思って演じました。
石原さとみさんのコメント
私が演じる梨花はとても大胆不敵でちょっと理解しがたく謎の多いキャラクターですので、演じるのは難しいなと思いながら脚本を読みました。優しくて温かくて、でも切なくて愛があふれていて、原作と同じ読後感がありました。初めての母親役でしたが、私の周りにもお友達の子供も多いですし、気負わずに演じることができたと思います。撮影の合間も(娘役の)くるみちゃんとずっと一緒にいましたし、肌と肌が触れている時間を多くしようと心がけていました。触れていると心地よくなって、とても愛おしく楽しい時間をすごさせていただきました。
監督:前田哲さんのコメント
本来、子どもは宝であり、周りの人たちから慈しまれ、護られ、無条件に親から愛される存在のはずです。本作は、人が人と生きることの本質と、親であること、子であることの核心を突いていて、暗澹たる子どもの事件が多発する現在、そして、未来に向けて、必要とされている物語であります。希望を物語るのではなく、この風変わりな「家族の物語」そのものが、希望であると信じています。観客の心に深く、さらに深く、涙と共に大きな幸せを届けたいと思っています。
原作『そして、バトンは渡された』は、2018年2月に文藝春秋より発売された作品。発売直後から反響を呼び、「ブランチBOOK大賞2018」大賞、「キノベス!2019」第1位を受賞、そして翌年発表の「2019年本屋大賞」で大賞に選ばれ、着実に読者を増やしてきました。
累計発行部数は77万部を突破。現在は文春文庫より、文庫版も発売されています。
映画「そして、バトンは渡された」
血の繋がらない親の間をリレーされ、4回も苗字が変わった森宮優子。わけあって料理上手な義理の父親、森宮さんと二人暮らし。今は卒業式でピアノを弾く『旅立ちの日に』を猛特訓中。将来のこと恋のこと友達のこと、うまくいかないことばかり……。
そして、夫を何度も変えて自由奔放に生きる魔性の女・梨花。泣き虫な娘のみぃたんに精一杯愛情を注ぎ共に暮らしていたが、ある日突然、娘を残して姿を消してしまう――。
全く違う2つの物語が繋がったとき、驚きとともに、今年最大の感動が訪れる。
原作:瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(文春文庫刊)
監督:前田哲 脚本:橋本裕志
出演:永野芽郁 田中圭 石原さとみ ほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会
・「4度名字が変わっても不幸ではない」新しい家族の形を描く本屋大賞受賞作:わが店のイチオシ本(vol.27 蔦屋書店 ひたちなか店)
・2019年本屋大賞は瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』 初ノミネートでの受賞