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[2021.4.28]新型コロナウイルスの感染状況に鑑み、映画「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」の公開延期が発表されました。これを受け、本記事の作品情報の一部を更新しています。
“20世紀最後の冬季オリンピック”となった、1998年2月開催の長野五輪。72の国と地域から選手・役員4,638人が参加、のべ144万2,700人の観客が来場したこの大会で、“リレハンメルでの悪夢”を乗り越え、悲願の金メダル獲得を果たしたのが、スキージャンプ団体日本代表チーム、通称「日の丸飛行隊」でした。
コロナ禍での延期を経て公開されるのが、その栄光を陰で支えた〈25人のテストジャンパーたち〉を描く映画「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」。
実写版「荒川アンダー ザ ブリッジ」や映画「ステップ」など、作品ごとに秀逸なテンポ感のなかでしっかりと人間模様を描いてきた飯塚健監督がメガホンをとり、主演の田中圭さんをはじめ、「哀愁しんでれら」でも共演した土屋太鳳さんや、山田裕貴さん、眞栄田郷敦さん、小坂菜緒さん(日向坂46)、濱津隆之さん、古田新太さんら実力派俳優の面々が出演しています。
テストジャンパーとは、代表選手が競技に入る前にジャンプ台を飛ぶ裏方ジャンパーのこと。ジャンプ台に危険がないことを確かめたり、スタート位置の調整を行なったりするためのテストジャンプのほか、競技中に雪が降った際には、雪を踏み固めるために彼らは何度もジャンプ台を飛びます。
しかし、怪我なく競技をとり行なうための重要な役割だけあって、テストジャンパーには五輪出場を目指すも落選した実力者たちが集められています。「本当は代表選手として飛ぶはずだったジャンプ台を、代表選手たちの準備のために飛ぶ」――テストジャンパーたちは、そんな思いも抱えることになるのです。
映画「ヒノマルソウル」で主演の田中圭さんが演じるのは、スキージャンパーの西方仁也(にしかた じんや)。1994年のリレハンメル五輪スキージャンプ団体戦で日本代表を牽引するも、エース・原田雅彦のジャンプ失敗で金メダルを逃し、4年後の長野五輪に目標を切り替えてトレーニングを再開しますが、腰の故障により代表落選となった実在の人物です。
対して、同学年の原田選手は、その後国際大会で華々しい活躍を続けます。原田選手を演じるのは、映画「カメラを止めるな!」で主演をつとめた濱津隆之さんです。
あらすじ
1998年、長野オリンピック。日本スキージャンプチーム、通称「日の丸飛行隊」は、国民の期待を一身に背負い、ラージヒル団体で日本初の金メダルを狙っていた。
そのとき、中心選手である原田雅彦のジャンプを、特別な想いで見つめる男がいた。元日本代表・西方仁也である。前回大会に、原田とともに代表選手として出場した西方は、日本代表最高飛距離となる135メートルを飛び、金メダルをあと少しのところまでたぐり寄せた。しかし原田がジャンプを失敗し、結果は銀メダルに。西方は4年後に開催される長野オリンピックでの雪辱を誓い練習に打ち込み、代表候補として有力視されていたが、突然の故障によってまさかの落選となってしまった。
そんななか、悔しさに打ちひしがれる西方に「テストジャンパーとして長野オリンピックに参加してほしい」と声がかかる。裏方に甘んじる屈辱を感じながらも、西方は、それぞれに思いを抱え集まったテストジャンパーたちとともに準備に取りかかった。
そして本番当日。団体戦の1本目のジャンプで原田が悪天候により失敗し、日本は第4位に後退してしまう。さらに追い打ちをかけるように、猛吹雪で競技が中断。このまま競技が終われば、1本目のジャンプだけで順位が決定し、日本は確実に金メダルを逃すことになってしまう。
審判員たちが下した判断は、「テストジャンパー25人が全員無事に飛べたら競技再開する」。奇しくも日本の金メダルへの道を託された、西方率いる25人のテストジャンパーたち。ここから、記録にも記憶にも残らない、舞台裏の英雄たちによる奇跡の大逆転劇が始まる――
1998年当時、メダル獲得後に原田選手がインタビューで語った「俺じゃないよ。みんななんだ。みんな」という言葉は、岡部選手・斉藤選手・船木選手ら代表メンバーだけでなく、日本選手団を支えたテストジャンパーたちにも向けられた言葉でした。
金メダルへの強い想いと挫折、原田との友情、怒りと嫉妬、それでも仲間と日本のために、命の危険さえあるなかでテストジャンプに挑んだ西方と、仲間たちとの人間ドラマ。史実にもとづくダイナミックなオリジナルストーリーが繰り広げられます。
映画公開に先がけて、小学館文庫より小説版が発売中。杉原憲明さん・鈴木謙一さんによる脚本をもとに、映画「謎解きはディナーのあとで」「世界からボクが消えたなら」「ドラえもん のび太の新恐竜」などのノベライズを手がけた涌井学さんが執筆しています。
主演・田中圭さんのコメント
文庫を読んでいると、俺は映画の中で西方さんとしてこの世界を生きてたんだよなぁと。
不思議な気持ちになりました。台本を読んでいるのに、そして撮影でこの世界を感じているのに、ドキドキするくらい新鮮で、胸が熱くなりました。
でもどこか懐かしいし、もう愛しさすら覚えるお話ですし。
そしてやはりこのお話が実話というから何度だって驚きます。
素敵な世界を知れてよかったと心から思います。
どうか皆様にも知っておいてほしいので、楽しんで読んでください!!
田中圭 土屋太鳳
山田裕貴 眞栄田郷敦 小坂菜緒(日向坂46)
落合モトキ 菅原大吉 八十田勇一 / 濱津隆之 / 古田新太
主題歌:MISIA「想いはらはらと」(Sony Music Labels)
挿入歌:MAN WITH A MISSION「Perfect Clarity」(Sony Music Labels)
監督:飯塚健
脚本:杉原憲明、鈴木謙一
音楽:海田庄吾
企画プロデュース:平野隆(「余命1ヶ月の花嫁」「チア☆ダン」「8年越しの花嫁」)
製作:映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』製作委員会
制作プロダクション:ダブ
配給:東宝
近日公開
©2021 映画『ヒノマルソウル』製作委員会