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生き物たちの、ちょっと変わった&どこか愛おしい“ざんねん”な生態を紹介する大ヒットシリーズ「ざんねんないきもの事典」。待望の第6弾となる『おもしろい!進化のふしぎ ますますざんねんないきもの事典』が、4月下旬に高橋書店から発売されることになりました。
「サイの角はただのいぼ」「ティラノサウルスは肉の食べすぎで病気になった」「プレーリードッグは家族が増えるとお父さんが追い出される」など、これまでにも、生き物たちの意外な一面を伝えてきた「ざんねんないきもの事典」シリーズ。内容のユニークさと、親しみやすいながら実際の姿に忠実に描かれたイラスト、豊富な情報量で、小学生を中心に、大人も楽しめる生き物の本として人気を集めてきました。2016年の第1弾発売から5年、TVアニメ化も果たし、シリーズ累計発行部数は現在420万部にのぼっています。
第6弾『ますますざんねんないきもの事典』には、1,000以上ものネタから厳選された珠玉の101ネタを収録。そして今回から、互いに影響しあって生きる生き物たちのざんねんな部分や、まったく違う生態だけれど少し似ているざんねんな部分など、共通点のある2つの“ざんねん”をセットで紹介する「どっちもざんねん」が新章として登場しています。
たとえば、東南アジアの熱帯雨林に住むリスに似た哺乳類「ツパイ」と、ポケットモンスターのモデルにもなった、おなじみの食虫植物「ウツボカズラ」の話。ウツボカズラは虫を捕食するとされていますが、実は、虫だけを捕食するわけではありません。
ツパイに蜜をなめとられ、袋のなかにフンをされるウツボカズラ。しかしツパイも、一歩間違えればウツボカズラに捕食されてしまうので命がけです。監修をつとめた今泉忠明さんは、この「どっちもざんねん」の魅力について、次のようにコメントしています。
人間は、何かと比べることでより「おもしろい」と感じます。例えば、「ツパイ」と「ウツボカズラ」の話。一見、ウツボカズラはツパイにトイレにされてしまって“ざんねん”と思いますが、実はツパイもウツボカズラに食べられてしまうことがある。
このように、一方を基準にすることで両方の“ざんねん”がよりおもしろく感じることができる点が、この章の魅力のひとつでもあります。
そんな今泉さんイチオシの“最新ざんねんネタ”は……
「まるで宇宙生物!? 形が斬新すぎる幼生大集合」
いつもの“ざんねん”ネタも面白いものがたくさんありますが、進化にまつわる章末コラムもおすすめ。私は特に、「形が斬新すぎる幼生大集合」がお気に入りです。「幼生」とは、卵からかえった生き物の赤ちゃんのこと。大人になった姿と比較してみると、違いがわかっておもしろいですね。
そして、編集担当の方のイチオシは……
「マウンテンゴリラは、せっかくつくったベッドにうんこをする」
このネタを知って動物園に行くと、ゴリラの檻の中に木の枝や葉がたくさん集まっている場所があることが気になりはじめるかもしれません。たとえ実際に見ることはできなくても、この本を読めば、どこかにいる(いた)生き物たちの大自然での姿を想像することに一役買えるのではないか。そんな想いで、作っています。
「ざんねんないきもの事典」を制作するうえで、現場の皆さんは「決して生き物を馬鹿にしないこと」を一番大切にしているのだそう。
今泉さんいわく「“ざんねん”とは、生き物たちの進化のあかし」。今はざんねんに思う部分も、生き抜くための大切な進化であり、これからまたさらに進化していく可能性を秘めています。これまでのシリーズをおさらいしつつ、新刊発売を楽しみに待ちましょう!
※掲載されている表紙・紙面は、実際のものとは異なる可能性があります
シリーズ第6弾
『おもしろい!進化のふしぎ ますますざんねんないきもの事典』
2021年4月下旬発売
・監修:今泉忠明、イラスト:下間文恵 ほか
・価格:980円+税
・体裁:四六判、160ページ
・ISBN:9784471103903
・作り手に聞く!『ざんねんないきもの事典』ミリオンセラーの理由
・【内容チラ見せ】シリーズ第4弾『おもしろい!進化のふしぎ もっとざんねんないきもの事典』発売