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  • カズオ・イシグロ『クララとお日さま』3度の発売前重版で累計6.5万部に ノーベル文学賞受賞後初の長編小説

    2021年02月26日
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    ほんのひきだし編集部
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    カズオ・イシグロさんのノーベル文学賞受賞1作目となる長編小説『クララとお日さま』が、3月2日(火)の発売を前にすでに3度重版され、累計発行部数6.5万部となっていることが発表されました(初版5万部)。

    今後さらなる重版も検討されているとのことです。

    『クララとお日さま』は、人工知能(AI)を搭載したロボット「クララ」と、クララを購入したある少女の家族を描く物語。カズオ・イシグロさんはその内容について、次のようにコメントしています。

    この本の語り手クララは人間の形をしたAI搭載の機械です。10代の若者が大人になる手助けのために開発されたAF(Artificial Friends)、つまり「人工親友」です。物語の冒頭、クララは他のAFたちと店先に並び、買った人が外の世界へ連れ出してくれるのを楽しみにしています。その間、ウィンドー越しに街の様子を観察して、人間の世界をわかろうと努めます。そして孤独な人間たちに興味を持ち始めます。なぜなら人間の世界に入ったクララの大切な仕事は、「人の孤独」を癒すことなのです。これまでの私の作品をお読みになったかどうかわかりませんが、新作は『わたしを離さないで』と『日の名残り』の流れをくむものです。皆さんにお読みいただけるとうれしいです。

    「アルプスの少女ハイジ」のエピソードを想起させるタイトルや、あらすじ、表紙から、どこか絵本のような雰囲気も感じられる本作。

    訳者は『日の名残り』『わたしを離さないで』『忘れられた巨人』なども手がけた土屋政雄さん。装画は福田利之さん、装幀は鳴田小夜子さんと、『わたしを離さないで』『忘れられた巨人』などのイシグロ作品を手がけた故・坂川栄治さんの娘、坂川朱音さんが担当しています。

    クララとお日さま
    著者:カズオ・イシグロ 土屋政雄
    発売日:2021年03月
    発行所:早川書房
    価格:2,750円(税込)
    ISBNコード:9784152100061

    著者プロフィール
    カズオ・イシグロ/Kazuo Ishiguro
    1954年11月8日長崎生まれ。1960年、5歳のとき、海洋学者の父親の仕事の関係でイギリスに渡り、以降、日本とイギリスのふたつの文化を背景に育つ。その後英国籍を取得した。ケント大学で英文学を、イーストアングリア大学大学院で創作を学ぶ。
    1982年の長編デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年発表の『浮世の画家』でウィットブレッド賞をそれぞれ受賞した。1989年発表の第3長編である『日の名残り』では、イギリス文学の最高峰ブッカー賞に輝いている。ほか長編に『充たされざる者』(1995)、『わたしたちが孤児だったころ』(2000)、『わたしを離さないで』(2005)、『忘れられた巨人』(2015)、短編集に『夜想曲集』(2009)がある。
    2017年にはノーベル文学賞を受賞。2018年には日本の旭日重光章を受章し、2019年には英王室よりナイトの爵位を授与された。
    なお『日の名残り』はジェイムズ・アイヴォリー監督/アンソニー・ホプキンス主演、『わたしを離さないで』はマーク・ロマネク監督/キャリー・マリガン主演で映画化されている。日本でも『わたしを離さないで』『浮世の画家』がそれぞれTBS(綾瀬はるか主演)、NHK(渡辺謙主演)でドラマ化された。『わたしを離さないで』は蜷川幸雄演出で舞台化もされている。
    著者は現在、 黒澤明監督の映画『生きる』の英語版リメイクの脚本に携わっている。

     

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