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直木賞作家・佐藤正午さんの小説『鳩の撃退法』が、藤原竜也さん主演、土屋太鳳さん、風間俊介さん、西野七瀬さん、豊川悦司さん出演で映画化され、8月27日(金)に公開されることが決定しました。
監督をつとめるのは、モーニング娘。「LOVEマシーン」をはじめミュージックビデオ、バラエティ番組、TVドラマなどを幅広く手がけ、2004年公開の草彅剛さん主演映画「ホテルビーナス」で映画監督デビュー、2015年放送のドラマ「赤めだか」も高い評価を得たタカハタ秀太さん。今回の発表にあわせ、原作者・キャスト・監督コメントのほか、特報映像、第1弾ポスタービジュアルも解禁されました。
あらすじ
元直木賞作家の津田伸一は、とあるバーで担当編集者の鳥飼なほみに、書き途中のある新作小説を読ませていた。
富山の小さな街で、ドライバーとしてその日暮らしを続ける津田伸一は、かつては直木賞も受賞した小説家だった。
1年前、津田はいきつけのコーヒーショップで偶然幸地秀吉と出会い、今度会ったらピーターパンの本を貸そう、と〈約束〉をして別れる。しかしその夜を境に、幸地秀吉は愛する家族と共に突然姿を消してしまう。
それから数か月後、津田のもとに3,000万円を超える現金が転がりこむ。ところが喜びも束の間、思いもよらない事実が判明した。
「あんたが使ったのは偽の1万円札だったんだよ」
偽札の動向には、1年前に家族3人が失踪した事件をはじめ、この街で起きる騒ぎに必ず関わっている裏社会のドン・倉田健次郎も目を光らせているという。
倉田はすでに偽札の行方とともに、津田の居場所を捜し始めていた……。
津田の体験をもとに書かれた新作に心を躍らせる鳥飼だったが、話を聞けば聞くほど、どうにも小説の中だけの話とは思えない。
鳥飼は津田の話を頼りに、小説が本当にフィクションなのか【検証】を始めるが、そこには【驚愕の真実】が待ち受けていた――。
2015年に第6回山田風太郎賞を受賞した際、選考委員の京極夏彦さんからも「フィクションとノンフィクションとメタフィクションが互いに浸食し合う面白い試み。高い志を感じさせる実験的な試みが、最後までエンタテイメント性を失わず、読者に読んでもらえる力を持っている」と絶賛を受けた『鳩の撃退法』。なぜ偽札は津田のもとに舞い込んだのか? 「囲いを出たハト」とはいったい何なのか? 消えた家族の行方は?―― いくつもの謎が仕掛けられ、小説と現実、過去と現在が交錯しながら展開していく物語。“謎に挑む主人公”として観客を巻き込む、注目の一作となりそうです。
特報映像は、いるはずのない「2人目の藤原竜也」がこちらに語りかけるようなシーンから始まり、姿を消した家族、積まれた札束などまさに謎だらけ。まるで本物の小説のようなデザインのポスタービジュアルでは、藤原さん演じる津田伸一が、意味深な眼差しでこちらを見ています……。
登場人物
・津田伸一(藤原竜也)… 主人公の元直木賞作家。
・鳥飼ほなみ(土屋太鳳)… 津田に翻弄される担当編集者。津田の書いた完成前の小説を読む。
・幸地秀吉(風間俊介)… バーのマスター。ある日、津田いきつけのコーヒーショップでたまたま津田に出会い、その夜を境に、突然家族とともに姿を消す。
・沼本(ぬもと)(西野七瀬)… 津田と幸地が出会ったコーヒーショップの店員。
・倉田健次郎(豊川悦司)… 津田たちが暮らす地方都市の裏社会を仕切る男。
原作者・佐藤正午さんのコメント
あちこちに仕掛けがあって、決して単純ではないはずなのに、ストーリーの流れに気持ちよく乗せられてしまう。
この映画を見ていると、ウソとホントの境界線がだんだんと消えていって、「どこでもドア」のように、両方の世界を登場人物が自在に行ったり来たりする。見終わってそれが自然に思えるのは、小説でいえばキモの文体、この映画の俳優陣の魅力に拠る所が大きいのではないでしょうか。これでおまけに本が売れれば、原作者としても文句のつけようがありません。キーワード:ウソとホントの境界線
藤原竜也さんのコメント
撮影中はどんな映画になるのだろうと想像もつきませんでしたが、完成した映像を観たとき、「こうやって表現するのか!」とタカハタ監督の手腕に驚くと同時に、演じていた僕自身も主人公・津田が仕掛ける【現実と小説】が入り混じる世界観に引き込まれました。タカハタ組の優秀なスタッフ、豪華な共演者の皆さま、そして全編通してロケをさせていただいた富山県の皆さまに心から感謝したいと思います。今作で演じるのは【天才小説家】という役柄になりますが、僕の執筆する小説が観客の皆さまを『鳩の撃退法』の世界に引き込み、巻き込んでいけるか、とても楽しみです。キーワード:囲いを出た鳩
土屋太鳳さんのコメント
この動揺と興味と感動は鳥飼なほみとしての感情なのか、それとも津田さんを演じる藤原竜也さんの演技を凝視出来る土屋太鳳としての感情なのか……。佐藤正午先生の原作に翻弄された感覚のまま、痛快に突っ走った撮影の日々でした。藤原竜也さんには16歳の時に撮影所の片隅でご挨拶したことがあり、数年後「這い上がってきたなぁ」とおっしゃっていただきましたが、さらに這い上がって、やっと直接、演技をご一緒出来ました。感動です!キーワード:翻弄と真実
風間俊介さんのコメント
『物語』という概念を、根底から覆すような作品です。誰かが頭の中で思い描く『物語』、現実にあった出来事を語り継ぐ『物語』。この映画は、そのどちらか、将又、そのどちらでも無いのか。答えは、出演した僕にも分かりません。僕が演じた役は、そこにいるのか、もしくは、小説家の頭の中の存在か。人々が遥か昔から愛してきた『物語』という概念を揺さぶる『鳩の撃退法』是非、劇場でご覧ください。キーワード:ピーターパンの本
西野七瀬さんのコメント
クランクインの日、とても緊張していました。現場に入ってみると、キャスト・スタッフの皆さんが温かく迎えてくださり、シーンを重ねるごとにどんどん現場が楽しくなっていき、今回こうして沼本として皆さんとご一緒させていただけたことが嬉しかったです。全編富山ロケで、あるときは私自身山脈に癒されながら撮影したこともあったりして、そういった空気感もスクリーンから伝わったらいいなと思っています。ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。キーワード:コーヒーの滲み
豊川悦司さんのコメント
「本通り裏の男」というシビれるような役をもらって、イカした毛皮のコートを羽織り、雪降る富山の夜を闊歩した。もう充分にカッコよくて、涙がチョチョ切れた。「ワル」を演じるのは喜びだ。これほど面白いストーリーの中では特にね。キーワード:床屋の決闘
タカハタ秀太監督のコメント
担当編集者「津田さん、書いちゃいけないことを書いてるんじゃ?」
津田「小説家が書いちゃいけないことって何だ?」恐らく書いてはいけないことを書いている小説家・津田伸一。それは、ある家族の失踪事件を解決するサスペンスなどではない。小説家は結末を変える。しかしそれが嘘か現実か、決めるのは皆さんです。そして、小説家は何故『鳩の撃退法』というタイトルを思いついたのか、そこも考えてみてください。
キーワード:本の栞
出演:藤原竜也 土屋太鳳 / 風間俊介 西野七瀬 / 豊川悦司
原作:佐藤正午『鳩の撃退法』(小学館刊)
監督:タカハタ秀太
脚本:藤井清美 タカハタ秀太
製作幹事:松竹 電通
配給:松竹
制作プロダクション:AOI Pro.
制作協力:松竹撮影所 松竹映像センター
2021年8月27日(金)全国ロードショー
https://movies.shochiku.co.jp/hatogeki-eiga
©2021「鳩の撃退法」製作委員会 ©佐藤正午/小学館