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1997年にデビューし、日比谷公園を舞台に男女のリアルな距離感を描いた『パーク・ライフ』で第127回芥川龍之介賞を受賞、『怒り』『悪人』など映像化された作品も多い人気作家・吉田修一さん。
そんな吉田さんの『太陽は動かない』から連なるサスペンス小説「鷹野一彦」シリーズを、「海猿」シリーズ、「暗殺教室」シリーズといったエンターテイメント大作を手がけてきた監督・羽住英一郎さんが映画化! 小説第1作と同じ『太陽は動かない』のタイトルで、3月5日(金)に公開されます。
本作のメインキャラクターは、心臓に爆弾を埋め込まれ、24時間「ごとに」死の危険が迫る秘密組織のエージェント。主演の藤原竜也さんが冷静沈着な主人公・鷹野一彦を、初共演となる竹内涼真さんが、相棒の若手エージェント・田岡亮一を演じます。
表向きは小さなニュース配信会社を装っている【AN通信】で、世界を股にかけ任務を遂行するエージェントたち。そして今回鷹野と田岡に下された指令は、「全人類の未来を決める次世代エネルギーの極秘情報を入手せよ」というもの。
ミッションに失敗した場合はもちろん死亡、24時間ごとに課せられた本部への定期連絡を怠っても死亡……。次世代エネルギーの掌握は、全世界を支配するに等しいこと。各国のエージェントや大国の裏組織も情報を狙うなか、核心に迫るほど畳みかけるように続くピンチの数々を、2人は乗り越えることができるのでしょうか――?
羽住監督の代表作といえば、海上保安官たちの活躍を描く「海猿」シリーズ。若き海上保安官・仙崎大輔の成長や恋を描くエモーショナルなドラマ、当時としては日本映画史上空前のスケールで行なわれた海洋・水中ロケ。圧倒的なスケールで海難救助の現場を描き出した同作は、2004年の第1作が公開、2005年にドラマ化されたのち、『LIMIT OF LOVE 海猿』(2006年)、『THE LAST MESSAGE 海猿』(2010年)、『BRAVE HEARTS 海猿』(2012年)と続く大ヒットシリーズとなりました。
逢坂剛さんのハードボイルド小説をドラマ化・映画化した「MOZU」シリーズも、緊迫感あふれる演出や激しいアクション、錚々たる俳優陣の演技で観客を作品世界に引き込み話題に。映像で見せる「大規模ロケによる圧倒的なスケール感」「迫力のアクションシーン」、それを支える人間ドラマが、羽住監督作品のキーワードといえそうです。
そんな羽住組の「集大成」だと羽住監督自身も力強く語るのが、最新作『太陽は動かない』。
原作は、「主人公の心臓に爆弾が埋め込まれている」というユニークな設定と、世界各国を駆け回る壮大なスケールから、実写映像化は不可能と言われてきました。しかし本作では、約1か月間にわたるブルガリアロケをはじめ、帰国後も日本各地で撮影が行なわれ、「海猿」の海上救助現場の臨場感を彷彿とさせる水を使ったシーンだけでなく、陸海空あらゆるシチュエーションでアクションシーンが繰り広げられます。
羽住監督は『劇場版MOZU』でもフィリピンロケを敢行していますが、今回はハリウッド映画も多数手がけるブルガリアの制作会社の協力を得、市街地の道路を完全に封鎖してのカーアクションや、列車を丸ごと貸し切り、終日走行させながらアクションシーンを撮影するなど、さらにスケールを拡大。
この撮影は俳優陣へのプレッシャーも相当なものだったそうですが、過酷な撮影に連日挑んだ藤原さん・竹内さんについて、監督は「藤原竜也と竹内涼真は同じ事務所の先輩後輩でもありますが、日々身体をはった過酷な撮影の連続だったので、やはり2人一緒だからこそ頑張れるという状況だったと思います。それにより、極限状況下での2人のバディ感が自然と滲み出てきたと思います」と語っています。
またストーリーについても、原作シリーズ1作目『太陽は動かない』だけでなく、そのビギニングにあたる『森は知っている』も盛り込み、2本の原作を110分に凝縮。
羽住監督が「アクションの行なわれる舞台をさまざまな乗り物に変えることによって“スピード感”を出しつつ、過酷な世界を生きている現在の彼(鷹野)が、映画の後半で明らかになっていく『幼少期に抱いていたある願い』を実現させることを目指しました」と語っているとおり、敵・味方のわからない命がけの争奪戦が繰り広げられつつ、『森は知っている』で描かれる鷹野の生い立ちや、AN通信に所属した経緯、上司・風間(佐藤浩市)との出会いなども描かれ、そのコントラストが映画にいっそう深みを与えています。
これまでの“日本映画”を超える規模感と、極限の状況下で撮影されたからこそ生まれた鷹野・田岡のバディ感。3月5日(金)公開『太陽は動かない』をお楽しみに。
映画『太陽は動かない』作品情報
原作:吉田修一『太陽は動かない』『森は知っている』(幻冬舎文庫)
監督:羽住英一郎 脚本:林民夫
出演:藤原竜也、竹内涼真、ハン・ヒョジュ、ピョン・ヨハン、市原隼人、南沙良、日向亘、加藤清史郎、横田栄司、翁華栄、八木アリサ、勝野洋、宮崎美子、鶴見辰吾、佐藤浩市 ほか
制作会社:ROBOT
主題歌:King Gnu「泡」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
配給:ワーナー・ブラザース映画
©吉田修一/幻冬舎 ©2020 「太陽は動かない」製作委員会
映画公式サイト:taiyomovie.jp
公式Twitter:@taiyowaugokanai #太陽は動かない