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1月21日(木)、2021年(第18回)本屋大賞のノミネート作10タイトルが発表されました。
本屋大賞は、全国の書店員が投票によって「最も売りたい本」を決める賞。一次投票の結果、得票数の多かった上位10作がノミネート作として二次投票に進み、4月14日(水)開催の発表会で大賞が決定します。
今回ノミネートされたのは、『恋愛中毒』などで知られる山本文緒さんの7年ぶりの長編小説『自転しながら公転する』、昨日第164回芥川賞受賞が発表された、宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』など。
7名が初ノミネートで、凪良ゆうさんの『滅びの前のシャングリラ』が受賞すると『流浪の月』から連続2度目、伊坂幸太郎さんの『逆ソクラテス』が受賞した場合は、2008年(第5回)以来13年ぶり2度目となります。
2021年本屋大賞 ノミネート作
・『犬がいた季節』(伊吹有喜/双葉社)
・『お探し物は図書室まで』(青山美智子/ポプラ社)
・『推し、燃ゆ』(宇佐見りん/河出書房新社)
・『オルタネート』(加藤シゲアキ/新潮社)
・『逆ソクラテス』(伊坂幸太郎/集英社)
・『この本を盗む者は』(深緑野分/KADOKAWA)
・『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ/中央公論新社)
・『自転しながら公転する』(山本文緒/新潮社)
・『八月の銀の雪』(伊与原新/新潮社)
・『滅びの前のシャングリラ』(凪良ゆう/中央公論新社)
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