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1月9日(土)、新宿バルト9にて、映画「銀魂 THE FINAL」公開記念舞台挨拶「祝公開&謹賀新年 最後の新年会」が行なわれました。
同イベントは、緊急事態宣言を受け無観客での開催となりましたが、全国193の劇場とライブビューイング中継をつないで実施。杉田智和さん、阪口大助さん、釘宮理恵さん、高橋美佳子さん、千葉進歩さん、中井和哉さん、鈴村健一さん、石田彰さん、立木文彦さんと、干支にちなんだ牛柄のエリザベス、宮脇千鶴監督が登壇しました。
2006年放送のTVシリーズ第1期から、実に15年間続いてきたアニメ「銀魂」。いよいよ“最後の映画”となる映画「銀魂 THE FINAL」について、主人公・坂田銀時役の杉田智和さんは「十数年やってきた集大成が込められていまして、初期からかかっていた曲を映画用にアレンジしていたり、背景のCGひとつとっても脈々と受け継がれているんですよね。CG担当の方のコメントに『継ぎ足していた秘伝のタレみたいになってます』という内容がありましたが、僕らの芝居もそうなってると嬉しいです」と噛みしめるように語りました。
志村新八役の阪口大助さんは、本作のエンディングにグッときたのだそう。「過去のTVシリーズのカットが入っていたりして、15年続けてきたのがこういう形になるんだなあと思いました。今のところは平気なんですけど、あと数か月すると本当に寂しくなるのかなあというのが、今の感想です」。神楽役の釘宮理恵さんは「曲とアクションがマッチして展開が高まっていくところが胸にグッときて、これは、ずっと応援してくださっている皆さんは絶対に高まってしまうなと思いました」と興奮気味にコメントしました。
一同を驚かせたのは「映画の感想と、アフレコ現場でのエピソードを」と話題を振られた石田彰さん(桂小太郎役)。
「銀時・高杉・桂の3人の、反目しあいながらも底のほうで繋がっている“絆”のようなものが描かれていて、すごくいい話だったなあと思ったんですが、そこはやっぱり『銀魂』なので、いい話だけで終わらないのは皆さんご期待の通りです。心の中で『桂、しつこいよ!』って突っ込みながら見ていただきたいなと思ってます」というコメントに続いて、「最後の最後に大ポカをやってしまいまして、本作の収録時に、台本を忘れてスタジオへやってきて、あわてて家に取りに帰りました」とエピソードを披露。どよめくキャスト陣に「そういう事件があったにも関わらず、普通に桂をやっているってすごいと思いませんか? 15年の賜物だなと思います」と笑顔を見せました。
杉田さんは、アフレコ現場を振り返り「忘れられないのが、テストシーンが終わった後に、子安武人さん(高杉晋助役)が『大切なシーンだから何回もやりたくないよね』って、僕にだけ聞こえるくらいの声で言ったんです。まったくそのとおりだなって思って、本番では台本をほぼ見ず、高杉の絵を見ながら、子安さんの芝居の圧をどう受け止めるかってことをずっと考えていました」「それって攘夷志士の関係にすごく似ていて、皆バラバラに見えるけれど、互いを信用し合っているんです。高杉は、いつも扉が開いているとやって来ないけど、覗けるくらいの隙間が空いていると見に来る。それをどうやって引き出すか。桂にしても、破天荒に見えてすごく頭のいい人なので、周りがやったことをさりげなく補足したり、皆の後片付けをしてくれる係だなあというのを、石田さんの覇気を感じながら演じていました。こういう状況下というのもあって尚更、一緒に現場で撮れてよかったなと思います」と、作品にも通じる“人と人との絆”を感じるエピソードを披露。
そして最後の「銀魂」で監督を務めた宮脇千鶴さんは、「(制作現場よりも)むしろ今、最大の試練を迎えています!」と緊張を隠せない様子で、思わずキャスト陣からも口々に声援が。「大変なことはたくさんありましたけれども、そのたびに周りの皆さんが助けてくださり、キャストの皆さんも励ましてくださって、ここまでたどり着けて本当によかったと思っています」とあらためて感謝を述べました。
続いては、キャスト陣による「今だから言える『ごめんなさい』『ありがとう』」エピソード披露へ。
杉田さんは、TVシリーズでの「千の風になって」をうろ覚えで歌うシーンを取り上げ、「真面目に歌わなくてごめんなさい。でもあれは台本に『うろ覚えで歌えなくなる』って書いてあったんです! スタッフの皆さんありがとう、ふざけんな!」と収録秘話を暴露。阪口さんは、万事屋メンバーを共に演じてきた杉田さん・釘宮さんに対して「現場に来ると楽しくて、ポジティブになれたので助かったし、支えられた時期もありました。ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えました。
釘宮さんは、自分自身に対して“ごめんなさい”を伝えたいとコメント。「当初は下ネタなんて絶対言いたくないって思っていたのに、どんな汚い言葉も台本にあればさらりとつぶやけるようになってしまって、あの頃の自分を取り戻したい」「ピュアな時代の釘宮さん、ごめんなさい!」と絶叫しました。
高橋美佳子さん(定春役)が打ち明けたのは、7年前に「大人AKB48オーディション」に内緒で応募し、選考が進んでしまって事務所をザワつかせたこと。「『銀魂』ではお通ちゃんの役も演じていて、アイドルへの憧れが捨てきれなかったというのが大きな原因だと思っています」と胸の内を明かし、周囲からも「すごい……」という声が漏れ聞こえていました。
千葉進歩さん(近藤勲役)は、劇中でたびたびモザイクがかかる近藤について「お見苦しいところを見せ続けごめんなさい! ……と共に、見守ってくださった皆さんにはありがとうと言いたいです!」と謝罪と感謝を同時に伝えました。中井和哉さん(土方十四郎役)は、「うちの子には『あまり銀魂を観るんじゃありません』と言っていてごめんなさい!」と言いながらも、今や子どももすっかり成長したことに触れ、あらためて15年という年月の長さを実感していたようす。鈴村健一さん(沖田総悟役)は、自身のラジオで「『鬼滅の刃』と『銀魂』どちらが好きか」という質問を受けた際に、勢いで『鬼滅の刃』と答えてしまったことを謝りつつ、あらためて「『銀魂』も大好きです!」と笑顔を見せました。
立木文彦さん(長谷川泰三役)は「嘘偽りなく『銀魂』声優メンバーが一番好きで、いつ会っても優しくしてくれて、このメンバーが日本一! 本当にありがとうございました!」と共演者たちに感謝の気持ちを述べ、宮脇監督は「このご時世にも関わらず劇場に足を運んでくださった皆さんに感謝を述べたい」とファンに感謝すると共に、本作で監修をつとめた藤田陽一さんと、音響監督の高松信司さんに対し「私をここまで連れてきてくださってありがとうございます」と深く感謝の意を表しました。
イベント後半には、シークレットゲストからのサプライズメッセージが公開。声の主は、神威役の日野聡さん! 「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」で煉󠄁獄杏寿郎役をつとめたことでも知られている日野さんが、“縁起の良い”ゲストとして音声でのメッセージを寄せました。
メッセージは「地球の飯はうまいなあ!」という神威の声で始まり、「(舞台挨拶に神威を)呼ばなかった偉い人、殺しちゃうぞ」と名台詞を思わせる物騒なセリフも。そして「心はいつでも銀魂でいっぱい! 最後の銀魂、たっぷりとお楽しみください!」と元気いっぱいに締めくくりました。
そして舞台挨拶の終盤には、『銀魂』のイベントではすっかり恒例となった、原作者・空知英秋さんからの手紙が披露されました。ファンにはおなじみ、ゴリラの気ぐるみが手紙を持って現れ、受け取った釘宮さんがそれを読み上げました。
空知さんからの手紙(全文)
とうとうこの日が来てしまいましたね。
幾度も終わる終わる詐欺を繰り広げて来たこのアニメも、間もなく本当の終わりの時を迎えます。心の準備はできたでしょうか。
泣いてサヨナラするのも、笑ってサヨナラするのも自由。
みなさんそれぞれの、らしいと思うやり方で、彼等、彼女等との最後の逢瀬、楽しんでもらえたらと思います。
え? 僕ですか? 僕は……多分泣いちゃうでしょうね。
心待ちにしつつも、この日が来なければいい、
そう思ってもいたから。
…けど涙を拭いて、きっとこう言うと思う。さらば、シンジ、レイ、アスカ。
さらば、全てのエヴァンゲリオン!
シン・エヴァンゲリオン劇場版1月23日ロードショー!!
みんなぜってー観に行こうな!!……え? 違う? 「あんの」じゃなくて、「あほの」ひであきの方の奴?
いやでもどっちのひであきも終わる詐欺やってるけど。
すみません、そっちの方の奴は特に言う事ないです。
多分ひであきのあほの仲間たちが、全部映画にぶち込んでくれているので。
なので僕らは、銀魂は、サヨナラも言わなくていいですよね。きっとまたいつかどこかで。
ありがとうきびうんこ。あほのひであき
なおイベント翌日の1月10日(日)には、空知さんが“ゴリラ原作者、最後の大仕事”として、本作「銀魂 THE FINAL」に声優として出演していることが発表されました。
空知さんのアニメ声優出演は、TVシリーズに続き今回が2度目。スタジオでのアフレコの様子が動画で解禁されており、「作品の完成度を一気に上げるパワーを感じた」「正直、格が違った」「オーラがあって、本当に忘れられない一日になった」という制作陣のコメントに続き、空知さんが声優として命を吹き込んだ「あるキャラクターのセリフ」もたっぷり聞くことができます。
▼動画はこちら
舞台挨拶の最後には、宮脇監督と杉田さんからファンへのメッセージが贈られました。
「これだけの“柱”が揃っているなかで、偉い人たちもきっと“鬼”ではなかろうと私は信じております。きっと次の週、その次の週と、きっと思ったよりも長く観られる状態を保ってくれるんじゃないかと、期待しています」(宮脇監督)
「アニメはいったん“ファイナル”ですが、作品は残り続けますし、これから未来に向かって進んでいくはず」「僕自身も明日から一切『銀魂』は封印するわけではなくて、現場へ行けば『万事屋さんと仕事をするのが夢だったんです』『ちょっと銀時みたいにやってみてください』と言われることもあるでしょう。坂田銀時を演じるのも最後ではないと思います」「とかく不条理を突きつけられる時世ではありますが、ネガティブに捉えるとそこで歩みは止まってしまいます。答えを出すのはいつも自分自身であってほしいなと思います」(杉田智和)
“掟破り”でやりたい放題しながら、15年間全力で走り続けてきたアニメ「銀魂」のラストラン! 公開中の映画「銀魂 THE FINAL」はもちろん、TVシリーズも今一度おさらいしたくなる舞台挨拶となりました。
・「銀魂 THE FINAL」は原作のラストまで!初代担当・大西編集の参戦も決定
・「ヅラじゃない、桂だァァ!!」 的確なツッコミを選んで競うボドゲ「銀魂ツッコミかるた」
原作:空知英秋(集英社ジャンプコミックス刊)
監督・脚本:宮脇千鶴
監修:藤田陽一
声の出演:杉田智和、阪口大助、釘宮理恵 ほか
アニメーション制作:BN Pictures
配給:ワーナー・ブラザース映画
©空知英秋/劇場版銀魂製作委員会