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西加奈子さんの小説『漁港の肉子ちゃん』が、明石家さんまさんプロデュースで劇場アニメ化され、2021年初夏に公開されることが決定しました。
明石家さんは、NETFLIXドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」(2018年)でドラマの企画・プロデュースをつとめていますが、劇場公開のアニメ映画をプロデュースするのは今回が初めてです。
監督は「ドラえもん のび太の恐竜2006」「海獣の子供」で監督をつとめた渡辺歩さんが担当し、「かぐや姫の物語」「海獣の子供」で作画監督をつとめたスタジオジブリ1期生・小西賢一さんがキャラクターデザインと総作画監督を担当。脚本は「凪のお暇」の大島里美さん、アニメーション制作は「鉄コン筋クリート」「海獣の子供」のSTUDIO4℃が手がけます。
【2021/3/2更新】映画の公開日が6月11日(金)に決定! 主人公・肉子ちゃんの声を、大竹しのぶさんが担当することも決定し、あわせて特報が公開されました(くわしくはこちら)
【2021/3/19更新】花江夏樹さんの役どころが発表。また、肉子ちゃんの娘・キクコのボイスキャストがフルート奏者のCocomiさんであることが明らかになりました(くわしくはこちら)
『漁港の肉子ちゃん』は、漁港の町に2人きりで暮らす母娘、肉子ちゃんとキクコの軌跡と成長を描く物語。2011年の刊行後、タイトルの強烈なインパクト、心温まるストーリーに加え、又吉直樹さんがたびたび「おすすめの本」として紹介したことでも話題になりました。
本作の主人公である肉子ちゃん・キクコのキャストは後日解禁予定ですが、1日2日(土)放送の「新春大売り出し!さんまのまんま」(フジテレビ系)にて、メインキャストの一人である“少年”の役を花江夏樹さんがつとめることが明らかに。同番組に花江さんとともに出演した声優・下野紘さんも「オーディションがあれば受けたい」と意欲を見せ、アニメ映画「漁港の肉子ちゃん」への注目度はますます高まっています。
企画・プロデュース
明石家さんまさんのコメント
西加奈子さんが、直木賞を受賞された直後、本屋さんに『サラバ!』が置いてあって、それでパッと本をめくったら、エジプトの人間は、「かわいいね」「儲かりまっか」「明石家さんま」という日本語を知っているみたいなことが書いてあったので、これは“明石家さんま”が出てくる話やなと思って、買って読んだら、その1行しかでてこなくて(笑)。
その後に西さんの作品を何冊か読ませていただいて、そこで『漁港の肉子ちゃん』に出会いました。
大偶然の出会いです。大阪弁の使い方がめちゃくちゃうまいなと。
「漁港の肉子ちゃん」はすごく良い感動的な作品なので、映像として残したいと思い、(映像化の)オファーをしたところ西さんがすぐOKしてくださって。
最初にお話してから5年くらい待っていただいてようやく実現しました。
今回のアニメ映画化は、エネルギーが引き寄せた産物です。ご期待ください。
原作者
西加奈子さんのコメント
Q:さんまさんプロデュースでアニメ映画化のお話を最初に聞かれた際について
A:さんまさんは、自分が小さな頃から知ってる、いわばお札の中の人みたいな存在だったので、信じられない思いでした。Q:さんまさんとはじめてお会いになった際のさんまさんの印象について
A:直木賞をいただいた後に、「さんまのまんま」という番組に出演させていただきました。初めてお会いしたさんまさんは人間ならざる存在感で、近距離で「めちゃくちゃ大きな祭」を見ているような気持ちになりました。Q:小説『漁港の肉子ちゃん』をどのような思いで書かれましたか。
A:私の理想の世界を描きました。自分で書きながら、全ての登場人物を愛さずにいられませんでした。
渡辺歩監督のコメント
さんまさんがアニメーションにチャンスを下さったのが何よりも嬉しいです。さんまさんは、お打ち合わせさせていただく度に「気付き」を下さいます。『大切なのは作り手が面白いと思うこと』この御言葉を常に胸に勤しんでます。西先生の書かれる小説はどれも映像的要素が満載で好きです。肉子ちゃんのある意味ファンタジー味すら感じる強烈なキャラクターに魅了されました。観てくださった方が、他の誰かに教えたくなる様な映画を目指したいです。
3月2日(火)、本作の主人公・肉子ちゃんの声を、大竹しのぶさんが担当することが発表されました。あわせて特報映像が初公開。映像のラストには、明石家さんまさんが声をあてた“ヤモリ”が特別に登場しています。
恋愛では失敗ばかりしていても、いつも全力で底抜けに明るい、パワフルな主人公・肉子ちゃん。声を担当する大竹さんは、「風立ちぬ」(2013)や「インサイド・ヘッド」(2015)、「メアリと魔女の花」(2017)などでもボイスキャストをつとめており、肉子ちゃんとは同じ「蟹座のA型」です。
特報映像には、カモメの鳴き声が聞こえるなか、漁港に浮かんだ船のうえで娘のキクコが「私と肉子ちゃんは、ちょっと訳ありで漁港の船で暮らしている」と語るシーンから始まり、大竹さん演じる母・肉子ちゃんが「朝やで、キクリン! 学校食べて、ゴハン行かなっ!」と言い間違えをしながら慌てて着替えるシーンや、嬉しそうにチョココロネを持つ姿が映し出されていきます。
キャスト発表を受け、企画・プロデュースを手がけた明石家さんまさんと、大竹しのぶさんからのコメントも到着しました。
明石家さんまさんのコメント
―― 大竹しのぶさん起用の理由について
共同プロデューサーたちが大竹しのぶさんを肉子ちゃん役で推薦してきたので、それならオファーしてみてくださいと。そしたら大竹さんから「(さんまさんが)どうしても私に演ってほしいって言ったんでしょ」と言われたけど、それは言ってない(笑)。仕事としてお願いするからには正式なルートで依頼してねと伝えたんです。
渡辺監督も肉子ちゃんと大竹さんがパチンときたとおしゃっていて、肉子ちゃん役が一番最初に決まった。
(今回オファーを)受けてくれてありがたい。頼りにしております。
大竹しのぶさんのコメント
原作を読み、笑って泣いて。映像を見て、また更に笑って、泣けて。
大変なときも、大変なことも「ガハハ」と笑って受け止めちゃう肉子ちゃんを尊敬します。
プロデューサーであるさんまさんは、本当に人が笑っている顔を見るのが好きなんだなぁとしみじみ思いました。だから、この映画を作ったんだなと。
そこを壊さないよう、みんなにきちんと幸せを届けられるよう頑張ります。
3月19日(金)、かねてより出演が発表されていた花江夏樹さんの役どころが明らかに。また、主人公「肉子ちゃん」の娘・キクコのボイスキャストを、フルート奏者でモデルのCocomiさんがつとめていることが発表されました。
Cocomiさんは根っからのアニメファンで、中学生の頃には声優の養成所に通っていたほどだそう。今回演じるキクコは、情に厚く惚れっぽい母のことを、最近ちょっと恥ずかしく感じている思春期まっ盛りの多感な少女です。3歳からヴァイオリンを、11歳からフルートを始め、2019年に日本奏楽コンクールで最高位を受賞し、現在もNHK交響楽団・神田寛明氏に師事しているCocomiさん。本作では、劇伴にフルートで参加することも決まっています。
花江夏樹さんが演じるのは、キクコの同級生で、本作の重要なキャラクターとなる少年「二宮」。重たい前髪に隠れて表情が読み取れない彼は、いったいどんな人物なのでしょうか……?
明石家さんまさんのコメント
Cocomiちゃんが、大のアニメファンで、声優の養成所にも通っていたというのを聞いていて、それなら一度、(共同プロデューサーたちと)声を聞かせてもらおう、ということになって。テストのアフレコ収録で、キクコの声を演ってもらったら、すごくよかった。キクコは、肉子ちゃんの前だけで大阪弁、ほかの人の前では標準語にちかい土地のなまりが入った言葉を使い分ける難しい役柄。本人もすごく練習してくれている。期待しています。
Cocomiさんのコメント
さんまさんからお声がけいただいて、とても光栄に思います。まさか、中学生の時に、声優のスクールに行っていたというお話を覚えていて下さると思ってなかったので嬉しかったです。原作を読ませて頂いた時に、少し面倒事になりそうな雰囲気になると流れに任せたりするキクコちゃんと、私自身の考え方が、とても似ていると感じるところがありました。花江夏樹さんとは1度、ファッション誌のお仕事でご一緒させて頂いた事があります。ご迷惑をおかけすると思いますが、一生懸命、精一杯頑張りたいと思います。とても緊張していますが、キクコちゃんの性格や素敵なところをしっかり皆さんに伝えられるよう、頑張ります!!!
花江夏樹さんのコメント
お声がけ頂き光栄です。小さい頃からテレビで観ていたさんまさんと、まさかこういった形でお仕事させて頂けるとは思っておらず、人生なにが起こるかわかりません。
新しい事に全力で取り組むさんまさんの姿は、どこか肉子ちゃんとも似ているのかもしれません。
二宮は少し変わった男の子で、彼が持つ一癖ある言葉や、独特の感性を表現できるように演じられればと思います。
そして大竹さん、Cocomiさんとのアフレコが楽しみです。息を揃えて頑張ります!
男にだまされた母・肉子ちゃんと一緒に、流れ着いた北の町。肉子ちゃんは漁港の焼肉屋で働いている。太っていて不細工で、明るい―― キクりんは、そんなお母さんが最近少し恥ずかしい。ちゃんとした大人なんて一人もいない。それでもみんな生きている。港町に生きる肉子ちゃん母娘と人々の息づかいを活き活きと描き、そっと勇気をくれる傑作。(BOOKデータベースより)
企画・プロデュース:明石家さんま
原作:西加奈子『漁港の肉子ちゃん』(幻冬舎文庫刊)
監督:渡辺歩
キャラクターデザイン・総作画監督:小西賢一
脚本:大島里美
アニメーション制作:STUDIO4℃
配給:アスミック・エース
製作:吉本興業株式会社
6月11日(金)TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国ロードショー
©2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会