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男性が大の苦手な女の子が、“ふわふわ柔らかくてかわいい”クマの着ぐるみに惹かれていく『BEAR BEAR』、「侍」の異名をとる硬派な剣道少女と、女装も辞さないオネエ男子の凸凹な恋を描く『水玉ハニーボーイ』……。濃いキャラクターとテンポのよい掛け合いで、数々の魅力的なラブコメを生み出してきた池ジュン子さん。
今年3月に「月刊LaLa」(白泉社)で連載をスタートした新作『末永くよろしくお願いします』が、既刊1巻ながら、いまグイグイきています!
そもそも同誌掲載の読切が好評だったことから、連載化を果たした本作。気になる内容をさっそく見ていきましょう!
主人公は、名家のお嬢様として育ってきた鷹司輝(たかつかさ ひかる)。唯一の肉親だった父を突然亡くし、身寄りがなくなった彼女は、親戚の若き書道家・葛霧清水(くずきり きよみず)のもとで居候することになります。輝は16歳で、清水は(やや老け顔な)23歳の和服眼鏡イケメンです。
しかし、親戚一同から「真面目で才能もあって立派」「きっと頼りになる」と聞いていたにもかかわらず、いざ会ってみると……
ぬいぐるみに話しかけている……。このお兄さん、大丈夫なんでしょうか?
無表情で、クールな雰囲気の輝。しかし『末永くよろしくお願いします』において、輝はツッコミ役ではありません。
美術商を営む会社社長の一人娘として、まさに「箱入り」で育てられてきた輝。清水は彼女がやってきたとき「家のものは好きに使っていいから、自分のことは自分でやれ。俺の部屋には絶対に入るな」とはっきり告げましたが、世間知らずな輝のペースにあれよあれよと巻き込まれ、結局世話を焼くことになってしまいます。
このシーンで「お手伝いさんがいたのでスーパーには行ったことがない」というお嬢様あるある(?)を披露した彼女。しかし家で過ごす時間が長かったこともあり、料理は得意です。世間知らずではありますが、スーパーへ連れて行ってもらったお礼に清水のぶんまで食事を作りたいと申し出、「食べたいでしょう。若い女の子の手料理」とダメ押しするしたたかさも持っています。
少女漫画に出てくるイケメンキャラ顔負けの決めゼリフを放つことも。どっちがヒロインなんでしょう……?
そんな輝ですが、箱入り娘とはいえ、唯一の肉親だった父は超多忙で、家族の愛情をよく知りません。一方の清水は、その父の妹(=叔母)の恋人の連れ子。鷹司の血をひいていないにもかかわらず、若くして花開いた書道の才能によって、美術商だった輝の父は彼を高く評価し、目をかけていました。彼女の心にぽっかりとあいた空洞は、物語が展開していくなかで時折その顔をのぞかせます。
普段は輝に押され気味な清水ですが、そんな彼女に対して“年上の保護者”らしくふるまう場面もあります。
清水の話から亡き父が自分を愛していたことを知り、ずっと耐えてきた感情があふれる輝。大人っぽくても、やっぱり16歳です。
それから、彼女のピンチに颯爽と現れてかっこいい姿を見せる一幕も。
こんなふうにそれぞれの純粋さ、優しさを垣間見せながら、2人の距離は近づいていきます。
特に、タイトルにもなっている「末永くよろしくお願いします」というセリフが出てくるシーンはドキドキすること間違いなし! ぜひ読んで確かめてみてください!
2021年1月4日(月)発売の第2巻では、新しい学校で出会った輝の同級生が新たに登場し、2人の関係にさらなる変化が訪れます!!
〉『末永くよろしくお願いします』試し読みはこちらから
https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/57790/