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孤独な一匹狼、中学生の須崎愛一郎は、喧嘩に明け暮れる毎日を送っていた。
そう、アイツらが現れるまでは……。
不良中学生が、ある日突然1児のパパに!?
「ゲッサン」(小学館)で連載中、赤ちゃん付きのラブコメSF『てのひら創世記』が注目を集めています!
作者の小川麻衣子さんは、同じく「ゲッサン」で2012年から2018年まで連載された『ひとりぼっちの地球侵略』(全15巻)で知られる漫画家。前作『ひとりぼっちの地球侵略』は、惑星・オルベリオから地球を侵略するためにやってきたヒロイン・大鳥希と、かつて彼女から心臓を分け与えられた男子高校生・広瀬岬一の関係を描いた学園コメディであり、地球を狙う異星人と戦う彼らの姿が胸を熱くさせるバトルSFでもありました。
その魅力の一つは、「日常的であり、宇宙規模でもある」という相反する要素が絶妙なバランスで成立していたこと。
今作『てのひら創世記』も、「ボーイミーツガール」と「世界創造」が中心となる、壮大かつアットホームな作品です。そして特筆すべき点は、今作のカギを握るのが……「赤ちゃん」!?
剣術道場の息子で不良少年の須崎愛一郎。彼のもとに、「柊千絵」と名乗る古風な少女が訪れます。
千絵の目的は、「愛一郎たち“須崎家”との関係を断ち切ること」。
「愛一郎殿、私と決闘してくれ!」「私が愛一郎殿を完膚なきまでに打ち倒し、新しい花形流の歴史の幕開けとさせていただく」という千絵の言葉に愛一郎も火がつき、2人は決闘することに。
そして、剣を交えた結果……
なんと赤ちゃんが生まれました。
そしてこの子、ただの赤ん坊ではないようす。
身に覚えのない愛一郎と千絵は、赤ちゃんを警察に預けます。しかし、どうしても2人のところにいたいのか、何度やってもテレポートしていつの間にか戻ってきてしまうのです。
▲空も飛べちゃう。
赤ちゃんはいったい何者なのか……。そして、ドタバタ騒がしく暮らす彼らの背後には、黒い影が怪しくちらつき始めます。
これも、赤ちゃんが現れたことと何か関係が…………?
『てのひら創世記』は、謎に包まれた赤ちゃんをめぐる物語の一方、愛一郎と千絵をめぐるラブコメディでもあります。
中学生にして父親・母親となってしまった愛一郎と千絵の、もどかしくも徐々に近づいていく関係性が、この作品のもう一つの魅力です。
幼い頃に家長だった父親が蒸発し、それからは喧嘩とタイマンに明け暮れる日々を送ってきた愛一郎。彼は、一変した日常とできたての家族に戸惑い、千絵をいつも突っぱねます。両親の険悪な雰囲気を感じて、赤ちゃんも悲しそう。
でも愛一郎は、決してクールでドライな人物ではないのです。ぶつぶつ言いながらも結局「一度守るって決めたやつは絶対見捨てねぇ」と妻(?)のもとへやってくるところに、見せかけではない、彼の芯のほうにある強さとやさしさが垣間見えます。
とはいえ、愛一郎も千絵もまだ中学生。異性が気になるお年頃です。
おかしな巡りあわせで同居することになったものの、素直になれない2人は、少しずつ距離を縮め、縮まったと思えばまた離れ……を繰り返します。
バディとしての絆は深まりつつ、夫婦で愛情を築くにはまだまだ遠い。思春期ならではの心の機微を交えて描かれているのも、『てのひら創世記』の魅力的なところです。
一つ屋根の下で始まる世界創造神話『てのひら創世記』は、12月11日(金)に第2巻が発売されます!
第2巻では、謎多き赤ちゃんの正体が明らかに!? そして、愛一郎と千絵の関係も徐々に進展を見せ……?
『てのひら創世記』が気になった方は、まずは試し読みから!
〉https://gekkansunday.net/series/tenohira