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『窮鼠はチーズの夢を見る』『思い、思われ、ふり、ふられ』や『罪の声』など、人気漫画や小説の実写映画化ラッシュが続く2020年。今年も残りわずかとなりましたが、まだまだ注目作が続々公開されます!
今回は、そのなかでも「はからずも人生の岐路に立たされた“崖っぷち”な人々の姿」を描く、話題の実写化作品をご紹介します!
直木賞作家の傑作小説が映画化! バラバラになった1匹と5人の“崖っぷち”家族を待ち受ける、残酷な運命とは――
最初に紹介するのは、とある家族の日々を描いた映画「さくら」(11月13日(金)公開)。直木賞作家・西加奈子さんによる、累計55万部突破の同名小説が原作です。
長男・ハジメが2年前に亡くなったことがきっかけで、バラバラになってしまった長谷川家。本作では、「サクラ」と名付けられた1匹の犬と“5人だった家族”の、残酷な運命に翻弄されながらも強く生きていこうとする姿が、優しいユーモアを交えて映像化されています。
人気者の長男を吉沢亮さん、壊れかけた家族から目をそらし続けてきた次男を北村匠海さん、容姿端麗で破天荒な妹・美貴を小松菜奈さんが演じるなど、若手実力派俳優たちが集結していることも話題に! “ありふれた家族”が待ち受ける、きれいごとじゃない物語の結末とは? ぜひその目で見届けてください。
あらすじ
音信不通だった父が2年ぶりに家に帰ってくる。スーパーのチラシの裏紙に「年末、家に帰ります」と綴られた手紙を受け取った長谷川家の次男・薫は、その年の暮れに実家へと向かった。
母のつぼみ、父の昭夫、妹の美貴、愛犬のサクラとひさびさに再会する。けれど兄の一(ハジメ)の姿はない……。
薫にとって幼い頃からヒーローのような憧れの存在だったハジメは、2年前のあの日、亡くなった。そしてハジメの死をきっかけに家族はバラバラになり、その灯火はいまにも消えそうだ。
その灯火を繋ぎ止めるかのように、薫は幼い頃の記憶を回想する。それは、妹の誕生、サクラとの出会い、引っ越し、初めての恋と失恋……長谷川家の5人とサクラが過ごしたかけがえのない日々、喜怒哀楽の詰まった忘れたくない日々だ。
やがて、壊れかけた家族をもう一度つなぐ奇跡のような出来事が、大晦日に訪れようとしていた――。(映画「さくら」公式サイトより)
“崖っぷち”の人生を送る主人公が、初めて「自分の人生」に向き合う――
北国のラブホテルを舞台に人間の「生」と「性」を赤裸々に描く、直木賞受賞作が映画化!
続いて紹介するのは、累計100万部を突破した直木賞受賞作を、「百円の恋」の武正晴監督が映画化した「ホテルローヤル」。原作者・桜木紫乃さんの実家だったというラブホテルを舞台にした7編からなる連作短編集が、現代と過去が交錯する1つの物語として描かれています。
人に言えない秘密や悩みを抱え、ひとときの非日常を楽しむためにさまざまな人が訪れる「ホテルローヤル」。父・大吉(安田顕)が経営するこのホテルを、主人公・雅代(波瑠)は嫌々ながらもなんとなく手伝っていました。しかしある日の事件をきっかけに、雅代は「ホテルローヤル」と「自分自身の人生」に向き合わなければならなくなります……。
身も心も裸になるラブホテルならではの男女のリアルと、それらを通して主人公が自らを解き放っていくさまを描いた必見の一本です。
あらすじ
北海道、釧路湿原を望む高台のラブホテル。雅代は美大受験に失敗し、居心地の悪さを感じながら、家業であるホテルを手伝うことに。
アダルトグッズ会社の営業、宮川への恋心を秘めつつ黙々と仕事をこなす日々。甲斐性のない父、大吉に代わり半ば諦めるように継いだホテルには、「非日常」を求めて様々な人が訪れる。
投稿ヌード写真の撮影をするカップル、子育てと親の介護に追われる夫婦、行き場を失った女子高生と妻に裏切られた高校教師。
そんな中、一室で心中事件が起こり、ホテルはマスコミの標的に。さらに大吉が病に倒れ、雅代はホテルと、そして「自分の人生」に初めて向き合っていく……。(映画「ホテルローヤル」公式サイトより)
脳内に“相談役=A”を持つ(!?)31歳・おひとりさまが、年下男子に恋をした!
ひとりに慣れ切ってなかなか距離が縮まらない……もどかしい“崖っぷち”ロマンスが爆誕!!
第30回東京国際映画祭コンペティション部門・観客賞をはじめ数々の賞を受賞した映画「勝手にふるえてろ」以来、2度目のタッグが実現! 3本目として最後に紹介するのは、原作・綿矢りさ×監督・大九明子のタッグが贈る最新作「私をくいとめて」。
女優業にとどまらず、“あーちすと”として創作活動の場でも活躍しているのんさんが「おひとりさまヒロイン」みつ子に扮し、ドラマ・映画に引っ張りだこの林遣都さんが、そんなみつ子が恋をする年下男子・多田くんを演じます。さらに先日、橋本愛さんの出演が決定。SNSでは「朝ドラの伝説コンビ! 嬉しすぎる共演」「かわいい2人が並んでて幸せ」と早くも話題です!
本作で描かれるのは、脳内の相談役「A」と会話しながら“おひとりさま生活”を満喫してきたアラサー・みつ子の、“崖っぷち”な恋愛模様。ひとりの生活にすっかり慣れ切っていたみつ子が、自身の恋心に戸惑い、時に落ち込み、あわてふためきながらも、恋に向き合おうと一歩を踏み出します。
原作は、2001年に『インストール』で第38回文藝賞を受賞しデビュー後、芥川賞、大江健三郎賞など数々の賞を受賞し、その独特の世界観で支持を得てきた綿矢りささんの同名小説。女性の生き方や恋愛を描き続けてきた大九明子監督が、じれったい一進一退の恋愛模様を、愉快に、時に切なく描き出します。
「脳内に相談役がいる」という設定はぶっ飛んでいながらも、みつ子の日常やふとした考え、恋愛観には共感する人が多いはず!! わかりみが深い“崖っぷち”ロマンスの結末を、ぜひスクリーンでご覧あれ!!
映画「私をくいとめて」
12月18日(金)より全国ロードショー
あらすじ
おひとりさまライフがすっかり板についた黒田みつ子、31歳。
みつ子がひとりで楽しく生きているのには訳がある。
脳内に相談役「A」がいるのだ。
人間関係や身の振り方に迷ったときはもう一人の自分「A」がいつも正しいアンサーをくれる。
「A」と一緒に平和な日常がずっと続くと思っていた、そんなある日、みつ子は年下の営業マン 多田くんに恋をしてしまう。
きっと多田君と自分は両思いだと信じて、みつ子は「A」と共に一歩前へふみだすことにする。
原作:綿矢りさ『私をくいとめて』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
監督・脚本:大九明子 音楽:髙野正樹
劇中歌:大滝詠一「君は天然色」(THE NIAGARA ENTERPRISES.)
出演:のん 林遣都 臼田あさ美 若林拓也 前野朋哉 山田真歩 片桐はいり / 橋本愛
製作幹事・配給:日活
制作プロダクション:RIKIプロジェクト
企画協力:猿と蛇
公式HP:kuitomete.jp 公式twiter:@kuitometemovie
©2020「私をくいとめて」製作委員会