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いま、全国各地の書店に次々と、「読長町○丁目○番地○」という住所が割り振られているのをご存じでしょうか。
読長町(ヨムナガマチ)とは、『ベルリンは晴れているか』が第160回直木賞候補となった深緑野分さんの最新小説『この本を盗む者は』に登場する架空の街。本の街として知られる読長町は、あるきっかけから“本の呪い”に侵食され始め、「物語の世界」に姿を変えていってしまいます。
同作は、そんな読長町を元の世界に戻すため、本に囲まれた家に生まれながらも「本が嫌い」な主人公・深冬が、相棒の真白とともに「物語の世界」を冒険する物語。彼女らは街を救うことがミッションですが、本好きにとっては「こんな街が本当にあったらいいのに……!」と思わずにいられません。
読長町の番地が割り当てられた書店は、『この本を盗む者は』 の応援書店として読長町に招待された店。あなたの住む街にも、読長街が存在するかもしれません。番地シールを目印に、ぜひ探してみてください。
【STORY】
「ああ、読まなければよかった! これだから本は嫌いなのに!」
書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。父は巨大な書庫「御倉館」の管理人を務めるが、深冬は本が好きではない。ある日、御倉館から蔵書が盗まれ、父の代わりに館を訪れていた深冬は残されたメッセージを目にする。
“この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる”
本の呪い(ブックカース)が発動し、街は物語の世界に姿を変えていく。泥棒を捕まえない限り元に戻らないと知った深冬は、私立探偵が拳銃を手に陰謀に挑む話や、銀色の巨大な獣を巡る話など、さまざまな本の世界を冒険していく。やがて彼女自身にも変化が訪れて――。
読書の秋にぴったりの本作には、著名人や書店員からの推薦文も続々と届いています。
呪われて、読む。そして書く――私たちは!
―― 森見登美彦(作家)
盗まれる本たちの魅力的なこと!
私もブックカースの世界に迷い込んでしまったような錯覚にくらくらした。
―― 宮下奈都(作家)
想像力に底があり、その底が抜けることがあるということを、
久々に実感した。すごい本が出てしまったものだ!
―― 金原瑞人(翻訳家)
『この本を盗む者は』は、わずか2ページで私の心を盗んでしまった。
時間にして5分足らずの早業だ。
―― 本間悠(明林堂書店南佐賀店 書店員)(文芸WEBマガジン「カドブン」より)
『大家さんと僕』など漫画家としても活躍しているお笑い芸人・カラテカの矢部太郎さんも、書き下ろしの4コマ漫画で本作の感想を寄せています。
©矢部太郎/深緑野分『この本を盗む者は』KADOKAWA
10月8日(木)発売の本作をいち早く読み終えた読者からも、本作を現代版『モモ』や『はてしない物語』に例えながら「本読みだったら、一度は憧れる『本の世界に入る事』を深冬と真白と一緒に体験しているよう」「本を好きになった全ての人に読んで欲しい一冊」という声があがっています。
また、発売にあたり、書店で働いていたという作者・深緑さん直筆のPOPも公開されました。
POPには「本のいろんなジャンルが入りまじって、担当編集者さんに止められるんじゃないか?ってくらい自由に書きました」と書かれており、一冊の中でいろんなジャンルが楽しめる作品となっています。