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  • 原作者・桜木紫乃がもっとも“身につまされた”シーンとは:映画「ホテルローヤル」トークイベント開催

    2020年09月29日
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    ほんのひきだし編集部
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    11月13日(金)に公開される映画「ホテルローヤル」。9月25日(金)、同作の公開を記念して、原作者の桜木紫乃さんを迎えたトークイベントが開催されました。

    「ホテルローヤル」は、第149回直木賞を受賞した桜木さんの同名小説を、「百円の恋」や「全裸監督」などで知られる武正晴監督が映画化。主人公のホテル経営者の一人娘・雅代役を波瑠さんがつとめています。

     

    演技には桜木紫乃さんのアドバイスも反映

    登壇した桜木さんは映画の感想を聞かれ、「武監督ならではの映像と音楽で、一観客として楽しみました」とコメント。

    釧路を舞台に描かれる本作ですが、ホテルの内部や雅代の部屋などは、札幌市内に組み立てられた映画セットにて撮影が行なわれました。

    桜木さんは、雅代と松山ケンイチさん演じるアダルトグッズの営業マン・宮川が登場する本作のハイライトシーン、そして、雅代の父でありホテルローヤルの経営者を演じた安田顕さんの撮影現場を見学したのだそうです。

    特に安田さんは、桜木さんの希望を受けての出演。安田さんの主演映画「俳優 亀岡拓次」の舞台あいさつ時に会う機会があり、自身の原作が映像化されるときには「ぜひ出演を」とオファーしていたそう。それが本作で実現したと、その喜びを語りました。

    原作は、桜木さんの実家であったラブホテルを舞台とした自伝的小説。ホテルの内部や日常についても桜木さんの経験が反映されています。

    ホテルの従業員役である原扶貴子さんには、「掃除の時に一番気をつけていたことは何ですかと聞かれました。湯船を洗ったときに、湯垢や皮脂がついていないか、拭いたあとに最後に指で確かめますとお話ししたら、メモをされていて。演技にも取り入れられていたので、こういうことが役に立つのかと感じました」と、現場でのエピソードを披露しました。

     

    「前向きに逃げたい人」に届けたい

    桜木さんが「最高に身につまされた」と語ったのが、正名僕蔵さんと内田慈さん演じる夫婦がホテルを訪れたシーン。父親の墓参りを僧侶にすっぽかされた2人が、楽ではない暮らしの中で、お布施の5,000円を使っていっとき日常を忘れる場面です。

    原作では、夫婦の情と哀感が漂う一編として描かれていますが、映像ではユーモアを交えて描かれていて、桜木さんは「(私の小説が)原作とはいいながらも、ほろりとさせる、別の作品になっている」と述べています。

    本作の主題歌は、1978年に発売された柴田まゆみさんが歌う「白いページの中に」をLeolaさんがカバーしたもの。Leolaさんは「Let it fly」などで知られる、10代の女性を中心に人気を集めるアーティストです。

    武監督の選曲に、「私の世代の人はみんな、コッキーポップという音楽番組のCMで聞いていた曲。初号試写まではそれが主題歌になるとは知らなくて、流れたときには泣いてしまいました。いろいろな気持ちが思い出されるような曲ですね」と桜木さんも思い入れたっぷりの様子。

    イベントの最後には、桜木さんから次のようなメッセージが。「私が原作では書かなかったことが映画では描かれていて、無意識のうちに待っていた言葉や、待っていたシーンがきっとあると思います。それくらい生活する人に寄った、温かく包み込んでくれる映画になっています。

    それは小説ではしなかったし、私の筆ではできなかったことなので、映画と小説を両方楽しんでいただければ。一歩踏み出したい方の背中を押してくれる映画になっていますので、前に進みたい方、前向きに逃げたい方に届けたいなと思っています」

     

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    映画「ホテルローヤル」作品情報

    ストーリー
    北海道、釧路湿原を望む高台のラブホテル。雅代は美大受験に失敗し、居心地の悪さを感じながら、家業であるホテルを手伝うことに。アダルトグッズ会社の営業、宮川への恋心を秘めつつ黙々と仕事をこなす日々。甲斐性のない父、大吉に代わり半ば諦めるように継いだホテルには、「非日常」を求めて様々な人が訪れる。投稿ヌード写真の撮影をするカップル、子育てと親の介護に追われる夫婦、行き場を失った女子高生と妻に裏切られた高校教師。そんな中、一室で心中事件が起こり、ホテルはマスコミの標的に。さらに大吉が病に倒れ、雅代はホテルと、そして「自分の人生」に初めて向き合っていく……。

    波瑠
    松山ケンイチ
    余貴美子 原扶貴子 伊藤沙莉 岡山天音
    正名僕蔵 内田慈 冨手麻妙 丞威 稲葉友
    斎藤歩 友近 / 夏川結衣
    安田顕

    原作:桜木紫乃『ホテルローヤル』(集英社文庫刊)
    監督:武正晴
    脚本:清水友佳子
    音楽:富貴晴美
    主題歌:Leola「白いページの中に」(Sony Music Labels Inc.)
    製作幹事:メ~テレ ファントム・フィルム
    製作プロダクション:ダブ
    配給・宣伝:ファントム・フィルム

    https://www.phantom-film.com/hotelroyal/

    ©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会




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