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世紀の物理学者スティーヴン・ホーキング博士と娘のルーシー・ホーキングさんによる児童書シリーズ「ホーキング博士のスペース・アドベンチャー」が、9月14日(月)発売の新刊『宇宙の神秘』をもって完結しました。
一般相対性理論などの難解な理論も、ワクワクする冒険物語を読んでいるうちに具体的にイメージできるようになる、と幅広い年齢層の読者から読まれ、累計50万部を超える人気の児童書シリーズです。
「ホーキング博士のスペース・アドベンチャー」シリーズは、「地球が直面している問題はもはや地球だけでは解決できない。未来のため、子どもたちに広大な宇宙への興味・関心をもってほしい」というホーキング博士の願いから、2008年に刊行がスタートしました。
“科学嫌い”の家庭に生まれた主人公・ジョージと天才科学者を父にもつ少女・アニーによる冒険物語と、ホーキング博士の研究内容や最先端の宇宙理論、科学技術のエッセイが収録されています。
宇宙を舞台にした冒険物語を読んでいるうちに、物語に関連した最先端の科学がわかる構成になっています。
第1弾の『宇宙への秘密の鍵』は、ブラックホールや宇宙の起源について学べる内容。ホーキング博士が専門としている宇宙理論や、地球がいかにかけがえのないものかを学ぶことができます。
シリーズ最終巻となる『宇宙の神秘』では、ついに冒険を終えるジョージとアニーの物語と最新科学エッセイ全10本が掲載されています。
「気候変動」や「未来の都市」など持続可能な開発目標(SDGs)に関連する内容や、世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るい、今やだれもが真剣に考えるようになった「感染症の脅威」などのエッセイが収録されています。
▼「感染症の脅威」のほか、いつか人間を超える?「人工知能」など全10本のエッセイが収録
本書は、ホーキング博士が亡くなる2018年より前に書かれていますが、今読んでもまったく古くない内容となっています。
ホーキング博士は、生前から宇宙へと目を向けることを促していました。
それは、限られた地球の資源と地球環境の悪化を危惧していることも一因ですが、本シリーズで語り続けたように「宇宙」というまったく未知の存在への好奇心が根底にはあったのではないでしょうか。
最終巻には、「足元ばかりを見るのではなく、星空を見ることを忘れないようにしよう」というルーシーさんの謝辞が掲載されています。
私たちの目の前には、大なり小なり解決すべきたくさんの課題があります。もちろんこうした課題を解決することは大事ですが、冒険するような好奇心をもとに行動・研究することも同じくらい大事だと本書は教えてくれます。
子どもだけでなく、大人の好奇心も呼び起こす本シリーズを手にとってみてください。
・「宇宙人っているの?」子どもに聞かれたらどう答える?大人も読みたい人気科学シリーズ「ホーキング博士のスペース・アドベンチャー」