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  • 松重豊が初の小説&エッセイ集『空洞のなかみ』を出版 書き下ろし12編の連作短編集、サンデー毎日連載エッセイ25編を収録 

    2020年09月01日
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    ほんのひきだし編集部
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    俳優・松重豊さんによる初の小説&エッセイ集『空洞のなかみ』が、10月24日(土)、毎日新聞出版から発売されることになりました。

    『空洞のなかみ』は、書き下ろしの12編からなる連作短編小説「愚者譫言(ぐしゃのうわごと)」と、週刊誌「サンデー毎日」で連載されたエッセイ「演者戯言(えんじゃのざれごと)」25編を収録した一冊。“演者”ならではの心象風景が、軽妙な筆致で綴られています。

    小説「愚者譫言」―― 京都へ撮影に出掛けた役者の「私」は、たった三行の台詞が出て来なくなり、廃業を考え始める。辿り着いたのは、ある寺。そこで麗しい国宝の弥勒菩薩と出会い、運命の歯車が動き始める。「私」は何を演じているのか? これからどう演じていくのか? ひたすら己と向き合う役者の葛藤を描ききった連作短編集。

    エッセイ「演者戯言」―― 俳優・松重豊の日々の生活、修業時代のエピソード、食べ物にまつわる話などをテンポよく綴った25編のエッセイを収録。小説「愚者譫言」とのリンクも楽しむことができる。

    エッセイに彩りを添えるのは、「サンデー毎日」連載時から人気を呼んだ旭川在住のイラストレーター・あべみちこさんによる食べ物のイラスト。また松重さんの熱烈なラブコールにより、昨年末にドキュメンタリー映画「つつんで、ひらいて」が公開された菊地信義さんが、本書の装丁を手がけています。

    なお発売へ向け、10月3日(土)からは、松重さん自身のプロデュースによる読み聞かせ朗読ムービーが、YouTubeで順次配信されます。ムービーは『空洞のなかみ』収録の各短編を松重さんが朗読し、計11人のミュージシャンとともに届けるもの。第1回には向井秀徳さんが登場し、以降一週ごとに配信されます。

     

    松重豊さんのコメント

    ―― 小説やエッセイを書いた理由
    エッセイはもともと「サンデー毎日」で月に1回、連載していましたが、小説はまさにコロナ禍の真っ最中に外出を自粛しながら自宅にこもって一気に執筆しました。これまでの人生での経験の楽しかったこと、つらかったこと、傷ついたこと、理不尽な出来事などもすべて、自分を見つめながら書きました。自分の中にあった澱みたいなものが、堰を切ったように外に飛び出てきた感じです。コロナというのはいろんな人に対して、生き方を揺さぶっているんだと思います。なんとかしていい方向に向けなきゃと、皆さんも思っていたでしょう。僕としては、書くことが心のよりどころになりました。

    ―― タイトルの由来
    40代を過ぎてから「自我や自意識は邪魔なものでしかない。空っぽの自分になるしかない」と自覚するようになりました。作中に弥勒菩薩が出てくるんですが、その菩薩自体が空洞の木像なんです。実は「空洞」が一番強い構造なんだそうです。空っぽの器に徹すると、俳優として役者をやるときに、それから人生を生きていくうえでもすごく楽になれるので、僕にとって「空洞」はどうしても避けられないテーマなんです。タイトルではその「空っぽの自分」を表現しました。

    ―― コロナ禍と執筆時期が重なったことについて
    俳優っていうのは自分を空っぽにせざるを得ない職業なんで、それがコロナで、この先どうなるかわからない、空っぽがもっと空っぽになってしまったというときに、どんな極限的な空気が漂っているのかが小説にもちょいちょい出てきます。

    ―― 人生に悩む人にとって、背中を押してくれる内容にもなっているが……
    役者はある意味、わかりやすく「何々の役です」とはっきりと役が決まっているんですけれども、一般の方でも、たとえば「ああ、自分は医者だ」と思って医者をやっている人もいるでしょうし、「医者の役、やっちゃったな」っていう人もいるでしょう。「これ、俺には合わないな」とか、「この役、自分でどう演じればいいのかな?」って思っていらっしゃる方ってけっこう多いと思うんです。自分の「役」っていうのは「役割」という言葉にも置き換えられますし、果たして自分の役割になっているのか、そこに対してのアンチテーゼというか疑問符というか、あるんじゃないかと。自分くらいの年齢になってくると、「俺はもしかすると別の人生があったかもなあ」と夢想するわけじゃないですか。早期退職ということもあるでしょうし。そういう年代にも差し掛かってたんで、仕事や人生で悩んでいる人に、自分と置き換えていただけたらと思います。

     

    松重豊さんロングインタビュー公開中!

    『空洞のなかみ』松重豊さんインタビュー:“自分は何の「役」を演じているのだろう” 不安定の中で見つけた理想

     

    『空洞のなかみ』作品情報

    空洞のなかみ
    著者:松重豊
    発売日:2020年10月
    発行所:毎日新聞出版
    価格:1,650円(税込)
    ISBNコード:9784620326467

    〈著者プロフィール〉
    俳優。1963年、福岡県に生まれる。蜷川スタジオを経て、映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍。映画「しゃべれども しゃべれども」(2007年)で第62回毎日映画コンクール助演男優賞を受賞。2012年「孤独のグルメ」でドラマ初主演。2019年「ヒキタさん!ご懐妊ですよ」で映画初主演。2020年放送のミニドラマ「きょうの猫村さん」で猫村ねこを演じて話題に。「深夜の音楽食堂」(FMヨコハマ)では、ラジオ・パーソナリティーも務めている。

    松重豊公式サイト
    https://mattige.com




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