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三上延さんによる累計700万部突破の人気ミステリー『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズが再始動。9作目となる約2年ぶりの新刊『ビブリア古書堂の事件手帖Ⅱ ~扉子と空白の時~』が、7月18日(土)に発売されます。
今作の題材は一冊まるごと、私立探偵・金田一耕助の生みの親である「横溝正史」。「横溝正史の“幻の作品”が、何者かによって盗まれた」という相談事が持ち込まれたことから物語が始まります。
著者・三上延さんからのコメント
今回の新作は一冊まるごと横溝正史です。
もし栞子と大輔が古書の謎を完全に解くことができず、長い年月をまたいで再び挑むことがあったら――
そんな考えが横溝の小説と結びついたのが出発点でした。本作では結婚したばかりだった頃の過去の栞子たちだけではなく、私たちが今生活している現在に近い時間軸の二人も描いています。そして、さらに未来で成長した娘の扉子も。
今後も篠川家とビブリア古書堂がどう変化していくのか、次の世代である扉子を中心に描いていけたらと思っています。
あらすじ
ビブリア古書堂に舞い込んだ新たな相談事。それは、この世に存在していないはずの本――横溝正史の幻の作品が何者かに盗まれたという奇妙なものだった。
どこか様子がおかしい女店主と訪れたのは、元華族に連なる旧家の邸宅。老いた女主の死をきっかけに忽然と消えた古書。その謎に迫るうち、半世紀以上絡み合う一家の因縁が浮かび上がる。
深まる疑念と迷宮入りする事件。ほどけなかった糸は、長い時を超え、やがて事の真相を紡ぎ始める――。
その“幻の作品”とは、横溝正史が戦時中、1941(昭和16)年6月から12月末まで新潟毎日新聞(現在の新潟日報)で連載した長編小説「雪割草」(全200回)。
同作は、かねてから詳細不明のまま草稿の一部が保管されていましたが、調査が進められ、2017年12月に全編が確認されました。作中に主人公の夫として登場する「賀川仁吾」は、その風貌やせりふの癖から「金田一耕助のモデルとなったキャラクターではないか」といわれています。
発見当時まで全集や単行本などに収録されていませんでしたが、2018年に単行本化され、戎光祥出版から発売されました。
『ビブリア古書堂の事件手帖』は、鎌倉の古書店を舞台に、客が持ち込んだ古書にまつわる謎を解き明かしていくビブリオ・ミステリー。2013年に剛力彩芽さん主演でTVドラマ化、2017年には黒木華さん・野村周平さんのダブル主演で実写映画化されました。
美貌の店主・栞子とアルバイトの大輔を中心とした本編は、シリーズ第7巻『ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~』で完結。第8巻『ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~』からは、栞子と大輔の間に生まれた娘・扉子が登場し、本編のその後を描いています。