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7月18日(土)、角田光代さんの新作小説『タラント』の連載が読売新聞朝刊でスタートしました。
『源氏物語』の現代語訳に専念するため、『拳の先』を最後に長編小説を書いていなかった角田さん。今作が5年ぶりの長編となり、また、読売新聞での小説連載は『八日目の蝉』以来2度目です(同作は2005年11月~2006年7月、夕刊で連載)。
タイトルになっている「タラント」は、才能、賜物という意味。主人公は、香川県のうどん屋に生まれ、18歳の大学進学とともに上京した「みのり」。映画関連の会社で働く男性と結婚し、40歳間近のいまは洋菓子店で働く彼女の日々を軸に、中学2年生の甥や90代の祖父といった異なる世代との交流を描きながら、家族、戦争、パラスポーツといったテーマを取り上げ、ほんとうの“才能”とは何かを問う内容となるそうです。
挿絵は、重松清さんの『きよしこ』や池井戸潤さんの「半沢直樹」シリーズ・「下町ロケット」シリーズなどの装画を手がけてきた木内達朗さん。
連載開始にあたり、角田さん・木内さんからのコメントも到着しました。
角田光代さんのコメント
新約聖書の「タラントのたとえ話」を読んだときから、神さまがしもべたちに与えたタラントはなんだろうと考えていました。私はキリスト教徒ではありませんが、私たちそれぞれに与えられたものについては考え続けています。与えられたものは何で、どうすればそれを生かすことになるのか。
小説を書くのはじつに5年ぶりです。最後まで書き切れるか、正直、不安しかありませんが、書くことで、考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
木内達朗さんのコメント
角田さんの物語は、リアルな世界が描かれている。小説にある程度に忠実に沿いながら、読者のイメージを膨らませるものを描いていきたい。
※『タラント』は、「読売新聞オンライン」でも毎日更新。連載開始にあたり、角田光代さんのロングインタビューも掲載されています(※インタビューはこちら)。