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2019年に大幅リニューアルした季刊文芸誌「文藝」(河出書房新社)が好調です。
7月7日(火)に発売された2020年秋季号は、初版9,000部で発行されるも、発売4日目となる10日(金)に3,000部の増刷を決定し、累計12,000部となりました。
同誌としては、2019年秋季号、冬季号に続き、リニューアル後3号目の増刷。今回の増刷分は、7月21日(火)より順次出荷予定とのことです。
今号の第1特集は、「覚醒するシスターフッド」。1年前の秋季号で特集した「韓国・フェミニズム・日本」というテーマから発展し、現代における女性たちの連帯と自由を考察しています。
特集内には、『僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー』がベストセラーになったブレイディみかこさんと、小説集『完璧じゃない、あたしたち』で女性同士のさまざまな関係を描いた王谷晶さんによる対談を収録。そのほか、王谷さんによるシスター・バイオレンスアクション中篇や、国内外の作家8名による短篇小説、女優・秋元才加さんらのエッセイなどが掲載されています。
そしてSNSを中心に話題を呼んでいるのが、巻頭に掲載された「推し、燃ゆ」。デビュー作『かか』が三島由紀夫賞候補となっている宇佐見りんさんの、文藝賞受賞後第1作です。
「文藝」2020年秋季号には、「推し、燃ゆ」全150枚を一挙掲載。誰かを強く思う“推す”という感情を、「推しが詳細不明の暴力沙汰で炎上した」という出来事から鮮やかに描いています。
そのほか、同号には第2特集「非常時の日常 23人の2020年4月-5月」として、いとうせいこうさん、奥泉光さん、木皿泉さん、多和田葉子さん、中村文則さん、穂村弘さん、村田沙耶香さん、柳美里さんといった作家23名が綴る“新型コロナ禍における日常”を掲載。
第3特集「世界の作家は新型コロナ禍をどう捉えたか」では、トルコのノーベル賞作家であるオルハン・パムクさん、『災害ユートピア』で知られるレベッカ・ソルニットさん、イギリスの文芸誌「Granta」に掲載された川上未映子さんのエッセイを読むことができます。
・特集「韓国・フェミニズム・日本」で大反響の文藝秋季号 発売5日で17年ぶりの重版決定 単行本化も